4月12日（日） Stay Home　19日目

今日は日曜日なので外出しない。昨日の土曜日の人出を見てそうしようと思った。わざわざ混み合うことが予測される週末に外出しなくてもいい。

朝起き抜けに、夫がある動画を見せてくる。私もSNSを追い、それに対する反応を見てうすうす感づいてはいたが、ちらりと見ると、常識とある種のセンス（クリエイティブなものだけではなく、時流や空気を読むセンス）があれば絶対につくらないような代物がアップされている。数秒でギブアップ。あれはなんなのだ？　自らツッコミ待ち？　庶民がアイロニカルに演じるような典型的なブルジョワジーの図を、ブルジョワジー自らが演じており、「え？　おもしろいと思ってわざとしているのかな？」と思わせるようなパラドックスを起こしているのがすごい。なより早起きの皆さんがなぜ怒っていたのかが、たった数秒で理解できるくらいのパンチのある絵面であった。気分が悪くなるのでもう見ない。

SNSで感染対策情報を探していると、室内に入る前に、外出時に着ていたアウターや帽子、カバンなどは脱いで玄関先に置いておく、室内に持ち込まない、というのがあり、それを実践したくてたまらない。我が狭い玄関には靴箱以外の収納がない。そこで、夫がホームセンターへ直行。木材を購入して、簡易的なラックをつくってくれた。これは今に始まったことではなく、昨年の私の出産入院中に、同じくホームセンターの木材で、赤ちゃん用哺乳瓶置き場と保温ポットのラックをつくってくれていた。とにかく、今は時間がありすぎて、なにかつくりたかったのだろう。できあがった玄関ラックには、アウターや帽子だけではなく、外出時に使用するマスクも帰宅時に即使用したい消毒液も置いておける。とても便利で理想的。DIYが大好きな夫の面目躍如だ。不自由な生活でこそ、工夫とセンスを発揮する夫。犬を撫でている動画に出ていた人とまったく違う地平に生きているようである。

子どもの昼寝時間にPCを開くと、食品宅配の会社から、欠品商品の連絡。今までこんなことはなかった。あからさまに、外出自粛要請の結果としての欠品。私もスーパーに頻繁に行きたくないので、たくさん注文してしまった。私のような人の注文が集中してしまったのだろう。

なんだか疲れてしまって、晩ごはんにマクドナルドを注文してしまおうか？　と夫に提案。マクドナルドは単純においしくないと思うので、めったに食べたいとは思わないのだが、年に一、二度くらい不思議と食べたくなる。今日がその日。しかし、マクドナルドはイートインスペースも人が密集しているし、店内で待ちたくない。そこで、Twitterでこの悩みを共有すると、UberEatsで運んでもらえる、とか非接触型宅配サービスを始めたようだ、とか皆さんが知恵を貸してくださる。結局、事前にネットで注文し、夫が即時受け取りに行くことにした。久しぶりにたらふく食べた、冷めたポテトの味。半分溶けたシェイクを、家の冷凍庫で再び凍らせて、食後に飲むことがこんなに幸せなことだなんて。早々に環境に適応し、日常生活の些細なことが楽しめる自分に気がついてしまった。