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家庭の異文化比較:熱が出たときなに食べたい?

ふと気になって、パートナーに聞いてみました。

「熱出たとき、なに食べたい?」

「じゃがいものピューレと厚切りのジャンボン(ハム)!」

予想の斜め上を行く回答に、腰を抜かしました。

熱出てるときにピューレとジャンボン食べられるって、元気じゃない?

ちなみに熱が出ててもバゲット食べられる?と聞いたら不思議な顔をされました。私なら熱が出てるときにはバゲット食べたくなりません。


普段いろんなことを一緒に楽しめて、国籍、言語、ジェネレーションなどの違いを乗り越え、人生を共にするにこれほど共感したりたくさんのことを共有できる人、今までいなかったそのパートナーの、熱が出た時に食べたいものが、ピューレとジャンボン。


ここ一番、文化の違いを感じた瞬間でした。


私ならお粥と酸っぱい梅干し。おばあちゃんが作ってくれていた、あの大きくてすごく酸っぱい梅干しが懐かしい。
それかお家できちんと出汁をとったうどんかな。麺はカトキチの冷凍うどん、稲庭タイプ希望。


喉が渇いたら水を飲みたくなったり、疲れたら甘いものが食べたくなるような、万人共通の生理現象とは異なり、熱が出たときに食べたくなるものはみんな違って、記憶の奥の懐かしい味なのかも知れません。温かくて柔らかいものを食べたくなるものかなと思っていたのですが!


食ほど日常の中に緊密に織り込まれ、逃れることのできない生活に根付いた文化はないのでないでしょうか。世界中の人が同時に同じ映画を見て、同じ本を読んで、同じニュースを見て、同じ服を買うくらい均一化された世界に残された唯一の未開のフロンティア。それが食。だから海外に住んでる人の食べもの記事、普段の食事についてのお話はとくにワクワクしますし、誰かのお家にお呼ばれしてご飯を作ってもらうと、今まで見えていなかった友人の深い部分を覗いた気分になります。


先日パリマラソンが開催されていたようで、たまたまランナーのための給水所を通りました。

ずらっと並んだテーブルの上には、お水、バナナ、マシュマロ、そして大量の薄切りブリオッシュとチョコが塗られたパン。

え!走りながらブリオッシュ、食べられる?と驚く私。

40キロも走るんだよ?お腹すくでしょ。とパートナー。

マラソンするだけでも喉がカラカラになりそうなのに、その上ブリオッシュを食べたら口内の水分を全部持っていかれそう。

日本のマラソンの給水所にはどんな食べものが置いてあるのでしょうか?マラソンに参加したことがないのでわかりませんが、ここでもお国の違いを感じました。




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