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ECパッケージとは|主な機能やメリット・デメリット、選定ポイントについて解説

ECサイト構築方法の1つに「パッケージ」があります。

ECパッケージの魅了として、ゼロベースでECサイトを構築するフルスクラッチと違い、ECサイトに必要な機能が最初からパッケージ内に用意されている点です。そこから自社の要件に合わせてカスタマイズし、オリジナルのECサイトを構築していくため、費用・コストを格段に抑えることができます。

しかし、ECパッケージもさまざまなベンダーが提供しており、どのようなシステムを導入すれば良いか悩む事業も多いかと思います。

今回は、ECパッケージの種類と特徴、比較や選定の際に押さえておくべきポイントをご紹介していきます。

ECパッケージとは

ECパッケージとは、ECサイトの構築・運営に必要な一通りの機能がパッケージングされたシステム・ソフトウェアを指します。サーバーにECパッケージをインストールすることで、ゼロから開発を行うことなくECサイトを構築できるのが特徴です。

ECパッケージに備わっている機能の例として、以下が挙げられます。

  • 注文管理

  • 商品・在庫管理

  • 売上管理

  • 顧客管理

  • ショッピングカート機能

  •  決済機能

  •  メール配信

  •  分析機能        など

ECパッケージを利用すれば、一からECシステムを構築する必要がなくなるため、EC事業に必要な機能を追加カスタマイズして独自のECサイトを構築することができます。ECシステム会社が提供するECパッケージによって基本的な機能の種類が異なり、カスタマイズできる範囲が変わってきます。

ECシステムの選定は今後のECサイトの運用業務や、売上にも影響するほど非常に大切なプロセスです。数多くあるECパッケージから、自社サイトに最適なものを選ぶ必要があります。

ECパッケージの比較軸6選

ECパッケージを選ぶためには以下の6つのポイントに注目して比較することが重要です。

  1. EC構築に関するサポートが充実性

  2. ECサイトの管理性

  3. 拡張性やカスタマイズ性

  4. セキュリティ対策

  5. 自社サービスと似た導入実績

  6. 費用面は他社と比較

1.EC構築に関するサポートが充実性

ECサイト構築するうえで、豊富な知識と高い技術力がある担当者がいることをおすすめします。

しかし、社内で知識や技術を磨いてから構築をするほど時間がない場合はサポート体制が充実したベンダーを選定しましょう。

プロジェクトを進めていくうえでも、ECに関する知識がある担当者やサポート体制があることでトラブルが少なく、スムージに進行することができるでしょう。

2.ECサイト内の管理性

ECサイトの運用・管理業務の効率化は、売上にも関わってくるため、管理がしやすいECパッケージを選びましょう。

ECサイトは構築したら終わりではありません。Googleアナリティクス等から取得できるデータを基にサイト内の改善点や課題を見出し、サイトの構造を変える必要があります。

その際、管理しにくいパッケージを選んでしまうと時間や労力が余計にかかってしまいます。

3.拡張性やカスタマイズ性

ECパッケージを利用し、売上を向上していくにつれ、機能や決済の追加や、外部ツールとの連携など様々な要望が上がってきます。

その要望はECパッケージに拡張性やカスタマイズ性があれば、実現が可能ですが、もし拡張性やカスタマイズ性がないと実現が難しいです。

しかし、一部のベンダーではシステムのアップデートなどが行われないため、導入時は最新のシステムでも長くシステムを利用することで最新の機能が使えないことがあります。

そのため、ECサイトを構築する際には、拡張性やカスタマイズ性があるECパッケージかどうかを見極めましょう。

4.セキュリティ対策

多くのECパッケージにはセキュリティシステムが搭載されています。しかし、システムによってセキュリティサービスの質は異なります。

セキュリティが弱いパッケージや対応範囲が狭く古いパッケージを選んでしまうとECサイト運営していくうえでリスクが伴います。脆弱なセキュリティでは、顧客の個人情報流出といった、企業に大きなダメージを与えるリスクが高まります。

ECサイトを守るためにもセキュリティは最新のシステムを搭載したECパッケージを選ぶようにしましょう。

5.自社サービスと似た導入実績

ベンダーの導入事例を見て、他社が実際にそのECパッケージを導入し、どのような成果を上げているかを把握することも重要です。

導入事例を見ることで、ECベンダーの実績や信頼性を把握できます。また、他社の自社の業種や規模に適したカスタマイズや機能拡張が可能かを確認することもできます。

類似業界の企業が成功を収めている場合、自社でも期待される効果を得やすいでしょう。

6.費用面は他社と比較

ECサイト構築を検討する際に、費用面の比較は重要です。

ECサイトを構築するうえで、初期費用と月額利用料がかかります。ECベンダーごとに価格設定は異なります。初期費用や月額利用料の違いを比較することで、予算に合ったサービスを選ぶことができます。

また、追加機能やオプションを利用する際に別途料金が必要になります。必要な機能がECパッケージ内に含まれているかどうか、また追加オプションの料金が適切かどうかを確認することが重要です。

サービスの質も踏まえたうえでコストパフォーマンスがよいものを選ぶようにしましょう。

ECパッケージを利用するメリット

ECパッケージは優れたサービスが数多く提供されており、EC事業者から多くのシェアを獲得しています。

その理由は、ECパッケージにはECサイトの構築・運用において優れたメリットがあるためです。

以下、ECパッケージを利用する主なメリットです。

  1. 短期間で導入できる

  2. カスタマイズが自由にできる

  3. セキュリティが強い

ECパッケージを利用するデメリット

ECパッケージはECサイトの構築・運用に優れた有用性を発揮できますが、デメリットとなる部分も存在します。

以下、ECパッケージ利用に伴う主なデメリットです。

  1. 導入にコストがかかる

  2. システムの陳腐化が起きる

おすすめECパッケージ比較5選

ecbeing

ECパッケージの中でNo.1(公式サイト発表)のシェアを誇るのがecbeing。導入実績はなんと1,500サイト以上で、さまざまな業種・業態で導入実績があります。

強みは開発部隊とマーケティング部隊による手厚いバックアップ体制。柔軟なカスタマイズ対応が可能で、サイト運営のコンサルティングまで任せられます。

ecbeingがおすすめなのは、中~大規模の企業。スモールスタートを望む企業にはあまり適していないサービスです。

ebisumart

ebisumartはカスタマイズが可能なクラウド型のECパッケージです。最大の特徴は、その最新性。クラウド型であるため、システムを常に最新状態に保てます。

週1回自動的にバージョンアップがおこなわれるため、利用者側でのシステム更新が必要なく、他のECパッケージでかかるようなシステム改修の費用がかかりません。

ただし、あくまでもクラウドシステムであるため、それ自体が会社的に使用できないという場合もあるでしょう。また、まだまだ事例数が多くない点も懸念事項かもしれません。

SI Web Shopping

SI Web Shoppingは、1,100サイト以上の導入実績をほこり、安定した基盤システムを提供するECパッケージです。

SI Web Shoppingの特徴として、柔軟なカスタマイズが可能なだけではなく、様々なマーケティングツールと標準連携できる機能を実装している点になります。

また、1996年からECサイト構築サービスを提供していることから、27年間蓄積された業務ノウハウを反映しているため、信頼性の高いECパッケージになります。

さらに、SI Web Shoppingのパッケージは1サイト1ライセンスであることから、サーバーの増減によって固定費が変動することはほとんどないことも魅力的です。

EC-ORANGE

EC-ORANGEとは、EC-CUBEをベースとしたECパッケージとなります。

特徴としては、オープンソースであることからソースコードが公開されているので、自由度が高く、柔軟に機能の拡張やカスタマイズができる点にあります。

また、API連携を中心とした設計が施されているので、カスタマイズする場合のシステム負担を減らすこともできます。

Commerce21

Commerce21は、1999年にサービスがスタートしたECパッケージ型の中でも古くからあるECサイト構築サービスです。

Commerce21の特徴は、大規模EC運営に特化していることです。大量のアクセスやシェア、受注処理、商品データの取扱いに長けています。

また、豊富なカスタマイズ機能が搭載されているので、自由度が高く柔軟性のあるECサイト運営も可能なことが特徴です。

まとめ

ECパッケージのメリットや比較軸、おすすめのECパッケージ会社をご紹介しました。

ECサイト運営をスタートさせる時に重要なことは、中長期的な目線をもって運営に当たることが大事になります。

そのため、ECパッケージ選定時も、自社のEC運営において中長期的に売上向上を狙えるシステムを選定しましょう。

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