MD(ミニディスク)革命
ミニディスクとは、ソニーが1991年に発表し、翌年の1992年に製品化したデジタルオーディオの光学ディスク記録方式、および、その媒体です。
ちょっと堅苦しい表現になりましたが、それまでカセットテープでやっていたことを、デジタル且つカセットテープよりもハイクオリティで出来るようになったもの…といったところでしょうか?
略称はMD(エムディー)で、私の周りでは『ミニディスク』と呼んでいる人は一人もいませんでした。
横72mm、縦68mm、厚さ5mmのカートリッジにディスクが封入された構造になっている為、傷やほこりが付きにくく取り扱いが容易だったのも、若者にウケた要因の1つだったかもしれません。
CDやレコードと比べて衝撃などでの音飛びも少なく、カセットテープには出来なかった曲のスキップも可能となり、何といってもディスクがコンパクトで携帯にも便利だったことから、好きな音楽をダビングしたMDを何枚もバッグに詰め込んで、通学やバス待ちの時間等に聴きまくっていたことが、今となっては懐かしく思い返されます。
こうして一時代を築いたMDでしたが、PCの普及と共に音楽もネット化の流れが加速し、iPodが普及しだすと、ディスクを持ち歩くこと自体が『かさばる』と感じるようになり、徐々に需要が減少。
今となっては、MDで音楽を楽しむ若者の姿を見掛けることはなくなりました。
先日実家に帰省した際に、当時のMDが大量に出てきたのですが、再生できるオーディオが無くなってしまっていたため、眺めて昔を懐かしむことしか出来ませんでした…。
2021年の現代では、ストリーミングが音楽業界の主流となってきましたが、カセットテープやMDの録音時間に合わせて『オジナルベストアルバム』を構成していたあの当時のワクワク感も、それはそれで良かったのではないかと思うアラフォーおじさんなのでした。
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