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たった一言の言葉で、美容師になってお客様に救われる

どうも普通の美容師です。

普通に長いこと美容師をしていると、長いお客さんは10年15年を越えてお付き合いをさせてもらっていて

それはそれは色んな方との思い出がたくさんあるわけなのですが

今回は20代後半に出会った素敵な30代の男性のお客様のお話!

その頃の自分といえば、割と人数の多い会社の中に所属して
周りに負けたくない。誰よりも頑張ってありえないくらいすごいスタイリストになってやろう!!!
そんな鼻息荒いジャイアンみたいな力を込めて仕事に打ち込んで
気づいたら
それなりの立場で仕事をしていたので、とにかく忙しい毎日を過ごしていました

今ではあまり好まれないケースですが、カットをしたらどこかに消えて
それ以降のカラーなどのメニューはバトンタッチ
とにかく次々に違うお客さんのところをぐるぐるぐるぐる。

ご飯を食べる時間も休憩する時間も無く
めちゃハードに働いて、なのに給料は上がらず責任やら管理やら
典型的なハードワーカーというか。
でもこの先に何か次につながることがあるかもしれないと信じて
自分で目標を模索しながら、がむしゃらに!ただただドタバタと美容師をしていました。

それでも、そんな短い時間でのお客さんとのコミニケーションはとても楽しくて
どんどん指名も増えてくれてとても充実していたそんな時に

その素敵な30代の男性から
「来月から転勤で地方に行ってしまうので、今日が最後になってしまいます」と

こんな話はよくある事

引越し 転勤 結婚
人それぞれ人生の中で住む場所も移り行くもの。
だけどやっぱり寂しいなと。

その男性の方とは、話の相性が良く
旅行のお得な出掛け方とか、面白かった土地や経験
はたまた仕事では管理職で色々悩み事の話をしてくれたり

聞いていると勉強になることばかりで、お兄ちゃんのような存在でした。
しかしそれも今回でおしまい。

でも人はいつかどこかで再会することもあるので
最後までしっかり!また次も会える時があったらよろしくお願いします🥺
と言う気持ちを込めて仕事をしました!

そんな彼との最後の別れ際に、いつもなら「ありがとうございました。」という言葉でお互い締めくくる流れで 急に

「色々大変だと思うけど、自信を持って頑張ってね」

と一言。

今思い出しても泣きそうなその一言にどれほど救われたか

この言葉にどれほどの意味が込められていたかは正直わかりません

組織にいれば、上からの重圧 下からの目 うまく立ち回らなければいけない状況で 常に緊張の糸はピンピンではち切れそうな毎日に

ただただその一言をもらった時に、社会人になって初めて涙が出てきました。

きっと、いつも慌ただしく仕事をしていて
その様子を見ていてくれて、何か思うところがあったのか
こちら側では隠せていない必死さを感じ取ってくれたのか
僕にとっては、そういえば誰からも励ましの言葉をもらっていなかった時期に
その一言がどれだけ優しくて心強い一言だったか。

この仕事をしていて、すごく良かった
おかげで、僕は今でも美容師の仕事が続いています!
そんな素敵な出会いと別れの1つのおはなし。

ありがとうございます😊


長い文章でしたが
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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