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“音楽領域No.1のスマホクリエイションツール”を目指して…「あたらしいnana」に込めた想い

 2023年6月14日、私たちnana musicは、音楽コラボアプリ「nana」のフルリニューアル版をリリースしました。これまで1,000万人を超えるユーザーの皆さまにお使いいただき、昨夏にはリリース10周年という節目を迎えた「nana」。なぜ今、プロダクトを一新する決断をしたのか。nana musicが目指す姿とは。今回の「nana」フルリニューアルに込めた想いを、代表の文原に聞きました。

見つめ直した「nana」の価値、きっかけは“元”ユーザーの声

フルリニューアルしようと思ったきっかけは何でしょうか。

──「nana」を入口に歌ってみたや音楽作品投稿を始めたというユーザーが多くいる一方で、数年で卒業していく場所になっている傾向が見えたからです。卒業の理由を分析してみると、ユーザー自身のこだわりを作品に反映しきれない状況が生まれていたんです。「nana」は、手軽に音楽で自身を表現できて人と人がつながれる場所であり、カラオケとも異なる“創作の場所”であると考えています。しかし、従来の「nana」は手軽さを突き詰めた結果、創作の幅・質に限界がありました。これこそがユーザー卒業の大きな要因の1つであると、これまでの分析とユーザーインタビューを通して感じました。自身の歌声を発信できるサービス・場所が多く存在する中で、「nana」が提供できる価値は何か、「nana」がユーザーに長く愛されるには何をすべきか、今一度見つめ直す必要がありました。

「作品をつくりこみたい」というニーズがあったんですね。

──はい。コラボを通じてつながれる、という楽しさはもちろんあるんです。しかしこの「作品をつくりこむ」という点ではまだまだ弱かった。それが長期で見た時にユーザーが卒業していく大きな要因でした。 #あたらしいnana ではつくりこんだ作品を投稿できる、つくりこむのもモバイルひとつで簡単に行える、結果作品を通じて人々とつながれる。そういう体験ができる場所にしていきたいと考えています。

”つくりこむ”ための機能を大きくアップデート

コンセプトは「Creation × Collaboration」、人々の創造力が連鎖する場所でありたい

DAW機能に驚いた方も少なくないと思います。こだわりを教えてください。

──直感的に誰でも簡単に扱える、ということを常に意識しています。基本、DAW(音楽制作ソフト)は音楽を一から作ることができる前提の機能を備えています。なのでとても自由度が高い。対して、 #あたらしいnana のレコーディング機能は「歌ってみた」というユースケースに敢えて絞ることで、手軽さと使いやすさを追求しています。そのため、一から作曲したい、というニーズには向いていません。であれば、既存のDAWのほうが圧倒的に使いやすいです。 #あたらしいnana は、伴奏トラックに対してメインとハモリ含めたボーカルを入れる、とか、ギターで「弾いてみた」とか、声でアテレコ入れる、といった「+1」の使い方に特化しています。ここが我々のこだわりです。ここは細かく説明するよりも、ぜひ使って体験してみてほしいですね。

※開発中の画面も含まれています

「Everyone is a Co-Creator(誰しもが皆、クリエイター)」の信念が根底にあるからこそですね。

──はい。とにかく敷居を下げたいんですよね。作品をつくるうえでツールやツールを使いこなす技術が必要といった課題を解決することで創作活動の敷居を下げて、誰しもが自由に自分の創造力を形にできるようにしたいんです。

「nana」の特徴であるコラボレーションも楽しんでもらいたいですね。

──そうですね。歌が好きな人、楽器演奏が好きな人、声で表現することが好きな人、一から曲を作るのが好きな人とさまざまな表現者がいますし、世に出ている作品の多くはコラボレーションによって生まれています。音楽制作の知識がなくてもスマホひとつで簡単に高品質な作品がつくれて、コラボをすれば一人ではつくれなかった作品が、想像もしていなかったような作品が生まれる。そんな場所でありたいです。

進化する「nana」と変わらない想い、音楽で世界中の人々をつなぐ

#あたらしいnana の今後について教えてください。

──まずはいち早くユーザーのみなさまに届けてそこからブラッシュアップしていく、という方針のもと、iOS版を6月にリリースしました。まだまだ不安定で機能も足りていないので、まずは基礎を固めていきます。その上で、投稿の下書き保存機能、各エフェクトのパラメーターを保存・共有できるエフェクトレシピ機能など、大きな機能追加を予定しています。
録音機能周りの細かな機能改善も、みなさんの意見を聴きながら実施していきます。
そしてさらにその先には“創る経済圏”をつくりたい、と考えています。先程のエフェクトレシピを有料で販売できたり、有料リクエスト等で創作スキルを持っている人たちが稼げたり、コラボ創作した作品をストリーミングサービスで直接配信できるようになることで稼げたり。スキルや作品、から創作者が対価を得られるような未来も見据えています。

「nana」は”出口”ではなく”創作プロセス”の場所であることを目指しています。完成した作品を投稿する場所はたくさんありますが、「nanaは」その一歩手前、作品づくりのプロセスの場所でありたい。簡単な操作で音楽作品をつくれるツールがあり、一緒につくる仲間が見つかり、共創フローがアプリ内で完結する。そんな場所を目指していきます。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

──これまでの「nana」との違いに戸惑っている方もいらっしゃるかと思います。ですが「音楽という言語で、世界中の人々の創造力をつなげる」というnana musicのビジョン、そして、人々の創造力を音楽を通して具現化するきっかけ・手段・仕組みを提供して世界中の人と一緒に歌い合う世界の実現を目指すんだ、という根っこの想いは変わっていません。ぜひ今後の展開を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。


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