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湿度と記憶の関係性


って、あるのだろうか。

帰り道、ふとそんなことを考えながら歩いていた。

じっとりと湿ったぬるい空気が身体に張り付く夜は、
どういう訳か、過去の記憶が呼び覚まされることが
多い。

それも、少しだけ苦い記憶とか、胸が痛むような
記憶。

今日も歩いていて、昔好きだった人が結婚の報告を
したあの日もこんな湿度の高い雨の日だったなあ
とか、

あの人と最後に会ったのも、はっきりしない雨が続く
蒸し暑い日だったなとか、いろいろ思い出してしまった。



どんな天気や温度のときも、そこに結びついた
記憶はたしかにあって、ぴたっと同じ条件が揃った
ときにある記憶を突然思い出す、ということはある
のだけれど、

それを差し引いても、湿度の高い雨の日は、
その他の天気の日よりも、記憶の蘇り方が、
強烈な気がする。

気になって、「湿度と記憶の関係性」で調べてみた
のだけど、わたしが知りたいと思っている答えは
あまりなさそうだったので、自分なりに仮説を
立ててみた。


わたしが考えたのは、このふたつ。
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仮説①:身体にまとわりつく感覚と、心にまとわりつく感覚がリンクするから 

仮説②:「湿度が高い=負の感覚」なので、その経験の「負の度合い」が増して、より記憶に残りやすくなるから
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まず、ひとつ目のほう。

湿った重い空気が身体に張り付く感覚は、
心までも支配する(感覚が、少なくともわたしには
いつもある)。

嬉しいから笑うのではなく、笑うという行為に
よって嬉しいいう感情が芽生えるのだ、という話は
よく聞くけれど、

それと同じ原理で、身体にじっとりと嫌なものが
まとわりついているとき、心の中でもそのときあった
負の出来事が同じようにまとわりついて、離れなく
なってしまったように感じる。


続いて、ふたつ目。

単純に、悪いことが重なって、よりその記憶が
強固になって身体に残ってしまうのではないか、
という考えである。

「悪いことが2回以上連続で起きたら、今日は
悪い日だと思い込んでしまう」みたいな感覚。

「湿度が高い」という状態は、身体にとっては
負の状態だ。

そのことでただでさえ気持ちが滅入っているのに、
さらにそこで悪いことや悲しいことがあったら、
負の面ばかり浮き彫りになって、感情として残る。

だから、湿度の高い雨の日は、いいことよりも
少し苦い思い出ばかりが引き出しから飛び出して
くるのではないだろうか。


答えはまだわからないのだけど、まだまだ雨の日は
続きそうだから、これからもっと考えてみようと
思う。

(周りの人がどう感じているのかも気になるので、
よかったら、教えてください。)


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