舞台公演のチラシ。データでの情報発信が主流となる現在でも、出会った人にその場でご案内ができる紙の「チラシ」は、データと並行して大切な存在として残りつづけていくと思っています。宣伝にとどまらず、記録としても貴重な存在であるチラシを、演劇団体の皆さんはどのようにつくり、配布し、アーカイブしているのだろうーー
私は、舞台芸術業界の創客を目的として、舞台公演のチラシについて、製作/配布/アーカイブ化に関するリサーチを実施しています。
このnoteでは、チラシの製作に欠かせない「デザイン」の視点から実施した、舞台チラシリサーチの回答を記事にしてまとめ、届けていきます。
今回は、グラフィックデザイナー・大石知足さんにご回答いただいた内容を、シェア!
グラフィックデザイナー・大石知足さんが考える、舞台のチラシ
ーー現在は、どのようなデザインの依頼を受けていますか
大石:個人飲食店舗や中小企業、商店街キャンペーンなどの広報媒体を中心にデザイン制作を手掛けています。
ーーこれまで手掛けられたデザインを、ぜひ、教えてください!
「大森山王ジャーマン通り ワクワクミーツラリー」
「カネ保水産 歳末大売り尽くし2023」
「akasand」
ーー広報媒体をデザインされる際に、大切にされていることは、ありますか
大石:クライアントの持つ課題解決に向き合いながらも、「自分ならでは」をいかに表現するかは意識しています。
今やとても多くのデザイナーやサービス、アプリケーションが存在している中で、デザイナー一人一人の存在意義が強く問われていると日々感じているため、この人にお願いしてよかったと思われるように努めております。
ーー舞台公演チラシの製作に関心はありますか
大石:是非取り組みたいです。飲食店や企業の広報媒体をデザインする際、通常多くの案件では、そのイベントの魅力を正しく認知させることが求められ、アート性の追究をしづらい場合が多いからです。
これらのデザインも探求する甲斐がありますが、私のように美術を出発点としてグラフィックデザイナーになった人の多くは、舞台公演チラシなどの、創造性を存分に表現できる分野でデザインを手掛けることにも、強い憧れを抱いているのでは……!と、思っています。
(2024/09/03 追記)
★チラシリサーチが、舞台芸術の出逢いの場になりました!
こちらの記事をご覧になった演劇プロジェクト「イエデイヌ企画」の皆さんが、大石さんにチラシデザインの依頼をされたとのこと!うれしいお知らせをいただきました。
イエデイヌ企画
再演『エリカによろしく』
2024/10/18(金)-20(日)
◉舞台チラシのリサーチにご協力ください◉
舞台芸術業界の創客を目的として、舞台チラシの 製作/配布/アーカイブ化に関するリサーチを実施しています。
《対象:全国の舞台業界/印刷・デザイン業界/舞台ファンの方々》
まずは、こちらのnoteをご覧いただけると嬉しいです。