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印刷会社・サンコーさんの視点|舞台チラシリサーチ

舞台公演のチラシ。データでの情報発信が簡単な現代ではありますが、目の前の人にすぐご案内ができる紙の「チラシ」は、データでの宣伝と並行しつつ、大切な存在として残りつづけていくと思っています。
これから先、チラシは、舞台芸術の広報活動において、どのように活かしていけるのだろうーー

私は、舞台芸術業界の創客を目的として、舞台公演のチラシについて、製作/配布/アーカイブ化に関するリサーチを実施しています。

このnoteでは、チラシの製作に欠かせない「印刷」の視点から実施した、舞台チラシリサーチの回答を記事にしてまとめ、届けていきます。
今回は、印刷会社・サンコーの社長、有薗悦克さんにご回答いただいた内容を、シェア!


印刷会社・サンコーさんの視点|舞台チラシリサーチ

印刷会社・サンコー
おもいをカタチにする仕事。をコンセプトにする印刷会社です。デジタルの時代に敢えて印刷物を作られるデザイナーのおもいに寄り添い、とことんまで仕上がりを追求します。 また、クリエイター専用シェアオフィス「co-lab墨田亀沢」も運営しており、そのメンバーさんたちとチームを作り、ブランディングやデザインから関わることも可能です。

ーー現在は、どのような印刷の依頼を受けていらっしゃいますか
有薗:チラシ、ポスター、名刺、パンフレットなどの、商業印刷全般です。

★サンコーさんが手掛けられた印刷のお仕事は、WEBサイト「サンコーな日々」をチェック!
https://sanko1.co.jp/category/cat-blog/
印刷の実績についてご紹介されているほか、イベントの開催レポートなど、サンコーさんの日々が、読みやすい言葉で、掲載されています。

ーー印刷の依頼を受け、納品をするまでの過程において、大切にされていることはございますか
有薗:サンコーは、「おもいをカタチにする印刷会社」をコンセプトにしています。お客様がその印刷物を通じて、誰に、どんなおもいを伝えたいのか。そのことをしっかりと理解をして、仕事にあたるようにしています。

ーー舞台公演チラシの印刷も手掛けたことがあるとお聞きしました
有薗:はい。そのときは、チラシの背景に使われていた色が、印刷ではブレやすい色でした。そのためデザイナーさんがプリンターで出力したカンプ(印刷物の仕上がり見本)と、オフセット印刷機を使った校正刷りの色が大きく異なっていました。どれが望む色なのか、時間をかけて擦り合わせを行いました。

ーーどのような擦り合わせをされたのでしょうか……
有薗:デザインとして理想的な色と印刷が安定する色、という相反する条件にどこで折り合いをつけるか。何度も印刷を重ねることで、妥協点を見つけました。

ーー併せて運営されている、クリエイター専用シェアオフィス「co-lab墨田亀沢」の方々と協働して、印刷だけでなく、ブランディングやデザインも相談できるとのこと、芸術団体にとっては非常に心強いと感じます!
舞台公演の広報活動等も、ご相談できるのでしょうか……?

有薗:これまで舞台の広報活動のお手伝いをした経験はありませんが、どんなお客様に来て欲しいのかのイメージづくりから一緒に考えられたらと思います。

ーー(少し話題が大きくなりますが……)これから5年、10年先の印刷業界は、どのように変化していると予想されますか
有薗:環境への負荷やデジタルの発展などを考えると、印刷の市場がより小さくなることは確実でしょう。情報を伝える役割はこれまで以上にデジタルが担うようになり、アナログメディアである紙は、手ざわりや色の美しさなどより感性的な価値が求められるようになると思います。


★サンコーさんに、印刷のお仕事を依頼される際はこちらへ!
お問い合わせフォーム:https://sanko1.co.jp/contact/
ーー公演に込めたおもいをお聞かせください。どんなデザインを、どんな紙を使って、どんな仕上がりにしたら、そのおもいが一番伝わるか一緒に考えます。(サンコーさんより)


◉舞台チラシのリサーチにご協力ください◉

舞台芸術業界の創客を目的として、舞台チラシの 製作/配布/アーカイブ化に関するリサーチを実施しています。
《対象:全国の舞台業界/印刷・デザイン業界/舞台ファンの方々》
まずは、こちらのnoteをご覧いただけると嬉しいです。

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