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ドラマを見て思い出す客室乗務員時代

学生時代、いい会社(いわゆる大企業)に入社した人が勝ち組だと思っていたことがありました。大企業というのは学歴がいい人が行くものだと当時思っていたので学歴にコンプレックスを持っていた私はどうしても第一志望の航空会社で客室乗務員になりたいと思っていました。航空会社の客室乗務員は、学歴が全く関係ありません。中には応募資格に高卒以上と定めている所も多く、素質があれば平等に評価してくれます。(とはいえ、同期はいわゆる有名大学や海外の大学が大半を占めていたが…)
もちろん、素直にCAが昔からの目標だったこともありますが、どうしても就職で大手の会社に入っていわゆる「勝ち組」になりたい!!という思いもどこかにあったのではないかと思います。
結果、新卒では合格できませんでしたが既卒で内定をいただきました。

でも今、30歳になりCAとしては働いていない。
実際にCAになってみて、確かに素敵な仕事ではあったのですが、100%満足いくCAライフを送れていたかというとそうではない。
そして先日の「半沢直樹」を見ていて少しその当時のことを思い出しました。
このドラマはすごく熱い名言が多いのですが、私が印象に残った言葉があります。

✈️ひたむきで誠実に働いたものがきちんと評価されること

というもの。私がCAとして勤務していたとき少し疑問に感じていたことの一つです。それに加えて、

✈️仕事は客のためにするもの

この2つはまさに退職理由の一つだったなと強く感じた。現役の頃から、先輩も私だけ同期の中で職位が〇〇、もう○年も働いているのに…とか(この先輩は本当に後輩からも慕われていて、お客様対応もすごかった!)、私自身もうーんと思うような先輩が大出世しているとか…。
もちろん、世の中は不公平だらけなので文句を言っても仕方がないです。
でもCAの仕事は「お客様が第一」だと思っていた私は、やはり「お客様からの評価」がその後の昇進等に1番関わるべきなのではないかと感じていました。
でも実際は、どのくらいグループの先輩方に気に入ってもらえるか、先輩方のやりやすいようにするかのほうが評価に強く関わっている気がして、お客様との接客風景や言葉を評価されることは私はあまりなかったように感じる。(あくまで私の経験ですが)
その時に、「お客様のため」ではなく、「自分の評価のため」にスムーズに仕事を終わらせることや、「先輩に気に入られること」を第一に考えてフライトをしていたなと感じました。
私は元々体育会系などではなく、のほほんとマイペースに生きてきてしまったので笑、先輩に対して気も利かなかったし、怒られたこと、泣いたことなんて山ほどあった。
その当時は、そういう人間じゃないとCAには向かないんだなと思ってしまってマイナスに考えることが多く、結果として退職を選択するまでになりました。
でも自然と今は、自分の意思を素直に表現し、生徒さんのために働く仕事をしているので本当に良かったと感じます。



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