見出し画像

動物好きな新卒がペットテック企業のCOOになり、命と仕事について思っていること【PETOKOTO】

こんにちは!ペットテックのスタートアップ、株式会社PETOKOTO(ペトコト)で、マーケティング戦略統括やPR、サービス運用を担当している井島と申します。先日約5億円のシリーズAの資金調達リリースを公開し、私自身も2021年10月から執行役員COOという役割が加わったこともあり、久しぶりに筆(キーボード?)を取ってみました。

PETOKOTOがそもそも何をしていて、何を目指している会社なのか、そこで働く私自身の想いなどを紹介できればと思います。

01. PETOKOTOの目指す未来とサービス紹介

私たちは「人が動物と共に生きる社会をつくる」というミッションの元、ペットウェルネスのプラットフォーム構築を目指し、3つのサービスを展開しています。家族を迎えて共に暮らし生きる、ペットライフの全てをITの力でトータルサポートしていくことが目標です。

- 審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトOMUSUBI(お結び)

殺処分問題の解決を目指す保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI(お結び)は、2021年12月で5周年に! 会員数は3.8万人になりYoY+72%で成長推移しています。また、審査を通し登録してくれた保護団体さんは全国240団体となり、コロナ禍前で比較し+126%となりました。リアルイベントの制約によりオンライン譲渡促進のニーズの高まり、現在も事務局は若干2名体制ながら保護団体さんと協力し、1匹でも多くの保護犬・保護猫を新しい家族に結べるよう尽力しています。

森泉さんもOMUSUBIから迎えてくれました
インタビュー記事はこちら

- ペットライフメディアPETOKOTO(ペトコト)

PETOKOTO(ペトコト)は獣医師、トレーナー、トリマーなど、ペットの専門家と情報発信をしている情報メディアです。月間来訪者数は100万MAUとなり、ブランドSNS総フォロワー数は18万まで成長しています。社内では編集部を「コンテンツラボ」と称しており、日々犬猫と暮らす読者の皆さまにとって、犬猫への愛が伝わり、時に日常にある課題解決の一助となるメディアを目指しコンテンツを模索・アップデートしています。

- フレッシュペットフードPETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)

フレッシュペットフードPETOKOTO FOODSは、2020年2月に正式リリースし一年半で500万食を突破しました🎉 ヒューマングレードの国産食材を使用し、急速冷凍配送で新鮮な状態で日本中の愛犬たちに届けています。

AFFOの栄養基準を満たす総合栄養食のため、私の18歳の愛犬アレックス(会社での愛称はおじじ)にも安心して食べてもらっています。社員は犬猫の飼い主でもあるため、自然と「自分の子に食べさせたいもの」を作り、お客様からのお悩み相談にも飼い主仲間としての想いも持ちながら提案できるのが、中の人として勝手に誇っていることです。

より詳しい展望や市場分析は、ぜひPETOKOTO代表大久保のnoteをご覧ください!

02. 私の入社までの背景と動物への関心

タイトルにもチラッとあるように、私は4年前にPETOKOTO(当時の社名はシロップ | 社名変更note )に新卒第一号で入社しました。

起点となったのは2017年の4月下旬。私は季節にそぐわない真っ黒に日焼けした状態で、Wantedlyを眺めていました。実はその時、アフリカを陸路テント泊で9カ国縦断する旅から帰国した頃で、インターンシップ先を探していたのです。野生動物の暮らしや世界を画面越しではなく、肌で感じるために2ヶ月半かけて旅をしたのは、自分なりの動物観を深めたいと考えていたからでした。

当時のことは需要があればまた書きたいと思いますが、その頃に考えていたことを少し共有させてください。

- アフリカ縦断を通して考えた「人と動物」

私は物心ついた頃から動物が好きでしたが、特定の動物種の生体に深く関心を抱くというよりは、この一つかない世界に数え切れないほど多彩な種類の生命が存在し、お互いの存在が影響し合う仕組みにどこか不思議な気持ちを持ちながら育っていたように思います。特に原体験があるわけではなく、子供なので「なんとも不思議だし、なんか良いなぁ」くらいの。

人と関わる動物は、人間目線ではあるものの分類することができます。いわゆるペット等の愛玩動物(伴侶動物)、野生動物、畜産動物、実験動物、動物園動物など。アフリカ縦断の旅では野生動物を筆頭に、日本とは大きく異なる人と動物の関係、価値観に触れる機会がありました。そこには日本で育った者としては眉をひそめたくなる場面もありましたが、一方の価値観で良し悪しをつけることは難しいし適当ではないと感じ、正解のない葛藤も抱えていました。

それでも、動物たちは人間の社会情勢や動物観、共感能力レベルによって、その暮らしや命そのものが左右されてしまうことは否定しようがないと実感する機会でもありました。

そもそも人間も社会的動物にすぎません。ということは、ゴリラやチンパンジー、ライオンと一緒ですね。なんかちょっと手先が器用で脳みそが大きい動物が配慮なしに威張ってる…が現状だと思います。ただ、種の繁栄という観点で見ると、テリトリーの拡大・安定を目指すのは、人間が悪であるというより、動物として当然の利己性なのかもしれないとも言えます。

動物や自然への配慮がある方の中には「人間の存在が悪!滅びるべき!」とまで考える方もいるようですが、私は人間という動物種も奥深く多彩でとても好きです。ただ全体で見ると他の動物種との力関係がアンバランスなので、人間が持つ将来を予測し対応する知能と、欲を抑える理性、そして少しの情が機能し、「共生社会」の実現に寄与できる存在になると良いなと思いますし、その実現可能性を高めることが人間の責任なのかなと感じています。

- PETOKOTOもといシロップとの出会い

このような感じで、帰国したてに「人と動物」についてうだうだと思考の旅を続けていたタイミングで、Wantedlyで募集スタートした会社が目に留まったのです。それがPETOKOTO、当時のシロップという会社でした。

偶然にも募集公開初日だったようで、応募後はトントン拍子で話が進み代表の大久保とメディア編集長の山本と面談しました。ミッションに掲げている「人が動物と共に生きる社会をつくる」は一見、動物・ペット系の会社であれば掲げやすいミッションです。現にKWや助詞が異なる似たミッションを見かけることも正直少なくありません。

しかし面談では「井島さんにとっての人と動物の共生って何?」などの質問を始め、ペット業界の社会課題についても企業責任として取り組む姿勢を感じ、「この会社においてはお飾りのミッションではないのだな」と確信しました。そして、まずはやってみよう精神でライターインターンとしての参加が決まりました。実は元々の帰国予定が半月遅れたことで募集公開・応募のタイミングがマッチしたこともあり、縁ってあるんだなと今でも思っています。

当時は正社員3人+インターン数名だけで、半地下のオフィスでは自席につくまで前屈みで移動しなければいけなかったのをよく覚えています。思えばあそこが腰痛の始まりかもしれません…(笑)

意外と集中できて好きだった

03. 第二創業期に入り、新たな挑戦フェーズへ

インターン入社後メディアのライター業務からスタートし、大久保から「本気で事業を進めるフェーズに入るから」と正社員化を提案してもらい、当時大学卒業前だったので正直悩みましたが、意を決して入社を決めました。

記事制作・編集、CS、広告営業、PM、OMUSUBI事業責任者など少しずつ幅を広げ、バックオフィスも兼務しながらとにかくスタートアップらしく「何でも屋さん」を邁進してきたなと思います。

そして今期から取締役CVO(Chief veterinary officer)に獣医師佐藤の就任が決まり、私自身も新たにCOOという役割を担うことになりました。佐藤は創業期から社外取締役としてPETOKOTOを見守ってきた存在であり、今回社内取締役としての就任はメンバーにとってとても心強い嬉しいニュースでした。

犬猫たちの健康に欠かせない獣医療という軸がPETOKOTO内に生まれることは、今までサービスを利用してくれた方にとっても、より安心して頼っていただけるものになると思います。

佐藤のエントリーnoteもぜひご覧ください。

代表大久保のnoteでは、PETOKOTOの現在地を第二創業期と表現していました。組織づくりが事業推進のスピードや精度を高めることを肌で実感する今、改めて持続性と再現性のある組織づくりにも目を向けるべきフェーズに入っています。それが今回、私もCOOとしての役割を持つことの意味だと理解しています。

今は社員数は18名ほどに増え、外部委託という形でPETOKOTOを支えてくれている方を含めると30名近くなります。来年もおそらく毎月新しいメンバーを迎え組織規模を倍増させる中、「全員が全部やる」という創業期のスタイルは変革を求められています。そのため、2021年は施策推進以外にも評価を含めた人事制度、役割の明確化やチーム間の連携フロー構築など地道な調整にも全員で取り組んできました。

淡々と書き進めているものの、転換期の成長痛はスタートアップあるあるの洗礼か、精神的に厳しい場面も多かったです。きっと全員、それぞれの場所でたくさん踏ん張ってくれていたと思います。私も気持ちは燃えているのに体の反応との整合性が取れないことも多々ありました。

ただその分、どんな場面でも自分の実現したい未来への想いの揺るがなさと、「とはいえ100年後に自分はいないし、やらないよりもマシなはず!」と無理矢理にでも結論付けられるハートの強さも知ることができました。

それは2019年に株主さんの力も借りつつ、会社としての行動指針を策定していたことも支えになっているのかもしれません。

2019年メンバー全員でCI策定に挑む様子

04.PETOKOTOが大切にする行動指針と未来予想図

PETOKOTOは基本的に中途採用のメンバーで構成されており、ペット業界からの転職は意外と少なく、バックグラウンドが多様です。業界の常識や働き方などに違いがある中、全員がミッションに目を向けていられている理由には、私たちの3つの行動指針があると考えています。

PETOKOTO VALUE
命を愛そう
未来をつくるプロでいよう
一番のファンでいよう
https://corp.petokoto.com/

この3つの行動指針は、普段の議論の中でも判断基準として機能しており、私も個人的に大切にしています。

犬猫たちの命は私たちよりも短く、その人生を駆け抜けていってしまいます。だからこそ、私たちは良いものを爆速で世に出すことに貪欲でいなければいけない。公開する記事一本一本、お問い合わせへの返信一つが誰かのペットライフへ影響するというプロ意識を持たなければいけない。そして何より、自分自身が飼い主目線でファンになれるサービスを目指さなければいけない。

もう4年かと思う目まぐるしさと、まだ4年か思う濃密な日々。一つ会社としても自分としてもステップが変わるフェーズだと感じていますが、今に至るまでもこれからも、たくさんの成長痛を抱えながら「人が動物と共に生きる社会」という実現したい未来に向けて進んでいくのだと思います。

大久保はよく「フードメーカーになったら終わり。僕たちはペットライフのコンシェルジュを目指す」と話しています。私たちは点と点のサービスをそれぞれ個別で展開していくのではなく、点を結び、あくまでペットとの暮らし全ての体験に寄り添っていくことを目指します。そして何より、ペットテックのリードカンパニーとしてペット業界の課題解決も前提に置くことで、健全で持続可能な業界の醸成にも取り組んでいきます。

動物が好きでPETOKOTOに出会った私も「まずはペット業界から」という意気込みで日々を積み重ねています。全ての命を尊重する社会を目指すために、サービスを通して一緒に実現を目指してくれる方も募集中です!

スタートアップとしてとても面白いフェーズで、会社組織の要となるCXOやマネージャー層、プロダクト開発を担うエンジニア、サプライチェーン。上場準備に向けたコーポレート職の積極採用を実施しています。ぜひお気軽にご連絡いただけると幸いです。

真面目で長いnoteになってしまいました。

最後まで読んでくださったあなたへのお礼に、お誕生日グッズを身につけて祝われる社長を晒して終わりたいと思います🙌

社員一同、ご応募お待ちしてます!


お気持ちだけで嬉しいです!人と動物の共生社会のため、日々メンバーと頑張っています。もし良ければ私たちのサイトに遊びに来てください! → https://corp.petokoto.com/