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波のようにゆらゆらと


調子が良い時もあれば悪い時もある。

いつも右斜め上に上がり続けるわけではないのが人間。

ある時に上がって、またある時を境に緩やかに下がっていくか、なにかのタイミングでがくっと下がる。そしてまた元に戻っていく。


体の調子が良くない。精神的に追い詰められている。集中を邪魔するなにかが起きてうまく集中できない。壁にぶつかっていてうまくいかなくなってしまった。単純に物事の調子が悪い日。調子が出ない要因も様々だ。


これを、"やる気がない"という言葉で片づけようとする人を私は好きにはなれない。やる気を出そうとしても出ない時は出ないものだし、「やる気が出ない時でもとにかく手を動かせ」でなんとかなる時ばかりなら誰も苦労しない。


人の人生とは、海と同じように波を打つように進んでいくものだ。

引いては寄せて。ゆらゆらと。

ある時には大きな音を立てて勢いよく岸まで辿り着いたとしても、いずれはその分の力をもって引いていかなければならない。波の力が弱ければ、その分弱く引いていく。強くなればなるほど、引く時の力も強くなる。光が強ければ、その分影が濃くなるように。


書くことにしても同じだ。

ある時はものすごくカタカタ音を立てながら1000文字、2000文字と書けたとしても、またある時は100文字も書けない、なんていう時もある。

調子が良い時ばかりであればいいけど、残念ながらそうもいかない。


頭から離れない事柄がある。調子が悪い。体調が良くない。精神的にそれどころではない。書けない理由も様々だ。

でも、書く"旅"とはそういうものなんだと思う。書けるということは、すなわち、どこかで"書けない"があるということ。"書けない"があるということはつまり、ある時"書けるようになる"ということ。


書くことも、波を打つようにゆらゆらと、進んでいくものなのかもしれない。


書こうと思っていたことがなかなか書くことができなくてそんなことをふと考えた、ある日の朝の話。

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