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至福の昼寝


連休中の昼寝に勝る至福の時間はなかなかないかもしれない。


1日だけの休みとか、連休の最後の日に昼寝をして夕方に目が覚めると、「あぁ、休みが終わってしまう . . . 」と時間を無駄にしたかのような喪失感がついてまわるけど、連休中であればなぜか至福のひと時に感じられるから不思議だ。


次の日も休みだからという安心感があるのもそうだろうし、まだ陽が昇っている間に眠りにつける、普段はできない贅沢ができている優越感もあるからかもしれない。そして、なにより最近は窓から入ってくる涼しい風が昼寝をより一層心地の良いものにしてくれる。


本当は今日は映画を久しぶりに観に行こうかなと思っていたけど、連休中だからか良い席がほとんど埋まっていたので、予定を変更して昼寝をすることにした。時間に追われることが多いからこそ。充実させなければいけないような感覚に陥るからこそ。そんな時だからこそ、あえて緩めるのだ。


窓を開けて、ベッドにどかっと体を預けて、お昼過ぎから深呼吸しておやすみモード。

食後まもなく昼寝をすると牛になるとかそういう話をよく聞くけど、そんなことはもうどうでもいいのだ。シラーヌ・ド・ゾンゼーヌだ。

質の良い睡眠は運動後の汗と並ぶ最高の美容液であり、ダイエットの起爆剤だ。睡眠なくして美容も体づくりもあり得ない。だからよし。寝る。


時々体を伸ばして「んー!」とリラックスモード。とても気持ちがいい。


窓から入ってくる太陽の光は開放感を、秋の匂いを運ぶ涼しい風は心地良い眠気を、それぞれに運んでくれる。

こんなに心地の良い昼寝はいつぶりだろうと、寝返りを打ちながら安らぎのひと時を味わう。カーテンがひらひらと動く。あぁ、至福のひと時だ。

頬杖をつきながら考え事をしている時に入ってくる風が髪を靡かせる瞬間も自分の世界に入れるから好きだけど、昼寝の時にカーテンをひらひらと靡かせながら入ってくる風の感触も匂いもまたいいものだ。


日頃の疲れから昼寝をせざるを得なくて、15時過ぎから夕方に目が覚めて「あぁ、今日は結局なにもできなかったな . . . 」と思うことはあったけど、今日は思いっきり昼寝をしても明日があるから大丈夫。その安心感があるだけで心地良さは変わるものらしい。


. . . 昼寝か。


海外に行っていた頃は、晴れの日には広大な芝生の上とか浜辺で寝っ転がって、ゆっくりと時間を刻む雲を眺めながら昼寝をしたこともあった。頭の後ろで手を組んで。


「紫外線がー」とか「直射日光は肌にうんぬんかんぬん」とかいう話は当然わかっているんだけど、時間に追われることが多くなってきた今となっては、雲を眺めながらただ世界と共に風の吹くほうへ向かうような、そんな平和な時間が過ごせたのはとても幸せだったんだなと思う。野原で昼寝。最高じゃありませんか。


海外には金銭的にもポンと出す感覚で行けるわけではないし、今はコロナの影響もあって当分は海外に行くことはできなくなってしまったけど、今度は雲を眺めながら寝っ転がる時間を設けてゆっくりしたいな。


つまりなにが言いたかったかというと、昼寝はいいぞということだ。そして、睡眠は至福のひと時だということだ。三大欲求のひとつなだけある。三大欲求はどれも大事だけど、睡眠が一番かもね。


そんな至福の時間について、薄れゆく意識のなかで考えていた、ある休日の1コマ。


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