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この2020年に社会という荒波に漕ぎ出していく、新社会人のあなたへ


エイプリルフールなんてお構いなしにあえて真面目な話を書きます。


まず、今年度から社会人としてスタートを切る皆さん。

おめでとうございます。そして、社会へようこそ。


緊張でいっぱいの人もいるのではないでしょうか。

一方で超ワクワクしている人も、憂鬱な気分の人もいると思います。


恐らく、忘れもしない社会人一年目になることと思います。
「あの時はコロナが問題になってて入社式なかったよね」「あの時はもうどうなっちゃうのって感じだったよね」って語る日が来ることでしょう。


私はまだそこまで社会に爪痕を残せていない人間ですが、何度も転んで傷を作りながら生き長らえてきた身としてお伝えできることが3つあります。


1. 個性がある以上、全員とは仲良くできない。でもそれでいい。


まず第一に、みんなと仲良くする必要はないということです。


人間という生き物は、それぞれ個性を持っています。生まれた環境も、育ってきた環境も違います。触れてきた価値観も、なにもかも違います。

そんな人たちが全員仲良くできるかというと、そんなことはありません。必ず、「この人とは合わない」と感じる人が出てきます。

「友達100人できるかな」なんて幻想です。


誰かに好かれるということは、誰かに嫌われるということ。


でも、それでいいんです。


その合わないと感じる人とも、どう折り合いをつけていけるかという試練が課せられるのが社会人です。

ただ、自分にできる限りの努力をした上で、それでもダメだった場合は無理をする必要はありません。最低限の関わりだけで十分です。


あと、先輩風を吹かせて偉そうな口を利いたり、説教してくる人もいると思いますが、そういう人ほどたいしたことがないので、反面教師として役に立ててください。

愚人に褒められるのは恥と考えて、こんな人たちに同調しないように注意しましょう。


真に尊敬に値する人は常に謙虚で、若い世代の人たちからも積極的に学ぼうとするものです。対等に接してくれるんですね。そういう人を探してみてください。



週の大部分を会社で過ごして顔を合わせることになるので、人間関係は腹六分目ぐらいでちょうどいいと思います。その中で尊敬できる人や協力してくれる仲間が現れたらそのご縁は大切にしていきましょう。


2. 転職はしても大丈夫!でも妥協せず、時間をかけて。


2つめ!

「転職はしても大丈夫。でも急がず、慎重に」ということです。


いまや終身雇用は崩れ、ひとつの会社に生涯身を捧げて、車や家など有形の資産を所有することが至高のステータスだった時代は過ぎました。


今はむしろ、転職はするものという認識のほうが強い時代になってきました。


一回で自分に合った理想の仕事を見つけられることはむしろスーパーレアです。

これから生きていく中で、自分には向いていないと感じる仕事も環境も出てくることでしょう。

自分なりにうまくやっていくために掛け合ってもその努力が実を結ばず、やむを得ずに環境を変えることもあるでしょう。


そんな時は無理に自分に合わないことをし続ける必要はないので、自分に素直になってOKです。


環境を変える事は全く問題ではありません。

むしろ、実際に行動を起こす時点で、「転職は考えているんだけど」「あの上司がさー」と行動に起こさないままでいる人たちより遙かに先を行っています。

が、転職を考える場合は、妥協しないで、時間をかけて納得がいくまで考えに考え抜いてください。


また、仕事はなんの仕事をするかよりも、誰と仕事をするかのほうが大事です。

面接はあなたたちにとっても、企業や働く人たちを見極める機会。

横柄な態度をとってきたり、下に見ているような雰囲気があるなど、少しでも違和感を覚えたら、あなたにとっての居場所でない可能性が高いです。

この人たちと一緒に働いてみたいと思うところに出会えるまで、時間をかけてじっくりと見ていってください。


ただ、面接だけでは測り切れない部分が多いのも事実です。

必要であれば、一緒に仕事をすることになる他の人たちとも話をする機会をもらえないかどうか、掛け合ってみるのもひとつだと思います。(インターンや事前のお試し期間の中で分かっていれば理想)

ご縁はタイミングと相性で決まります。一発で結婚相手が見つかることがないように、一発で理想の環境に行き着くことはないので、妥協せずに選んでいきましょう。


そして最後に。


3. 自分を大切に。生きてさえいればそれでいい。


これから漕ぎ出していくこの長い旅の中で、もしあなたの精神を脅かす存在に悩まされることになったら、最優先で大切にするべきなのはあなた自身です。


『石の上にも三年』という迷信でも、「いい会社に入って結婚して」という親の理想でも、ましてや会社から押し付けられている理想のために身を捧げることでもありません。あなた自身です。


『石の上にも三年』は、あなたが本当に情熱を持って取り組めることで初めて意味を成すもので、あなたの精神を追い詰めるような環境でもとりあえず三年は続けなさいという意味では決してないということを憶えておいてください。


「人間ってのは『命あっての物種(ものだね)だ」

『命あっての物種』『命に過ぎたる宝なし』『死んで花実が咲くものか』
何事も命があってこそ。生命ほど大切な宝はない。


仕事も人生も、あなたの身体的な命と精神的な命があって初めて成り立ちます。


そのどちらを失うまで捧げても、会社は責任を取ってはくれません。

腫れ物に触るようにあなたを容赦なく切り捨てる会社が圧倒的大多数です。


体を壊すことで得られる大きな教訓もありますが、失うものも大きいです。

私もうつ病でリタイアを経験しています。

これは、私自身の経験からあなたにお伝えできることです。


もし体に異変を感じるほどの事態になってきたら、ひどくなる前に休んでください。環境を変えることでしかその問題が解決しないのであれば、


・会社を休む
・配置転換(部署の異動)を希望する
・休職する
・退職する(最終手段)


これらの手段を段階的に取って、脅威から離れてください。


周りの仲間が罠にかけられてどんどん倒れていく一方で、敵はたくさん残っている。そんな中、あなた一人になっても敵陣に特攻しようと思いますか? それは『勇気』ではなく『蛮勇』です。


これを"逃げ"と呼んで貶める人がいますが、戦略的撤退は長い目で見るとどこかで必ず取るべき場面が出てきます。

体を壊すぐらいなら、精神を病んで療養に長期間かけるぐらいなら、その環境から離れる勇気をもってください。辞めてもいいんです。

あなたの身を護ること。あなたがあなた自身の最大の友であることを第一に。自分を大切に生きていってください。


時間が経つほどやり直すことは難しくなっていくものだけど、可能性はいつも0じゃない。


あなたが張り続ける限り、人生に負けはありません。


生きてさえいればそれでいいんです。


あなたの人生はあなたのもの。素直に生きて、たくさん挑戦しましょう。


あなたの人生はあなたのものです。

あなたが思うように生きたらいいんです。


あとで後悔するぐらいなら、今の直感に従っていろいろやってみるほうがよっぽどいいです。

それで結果的にうまくいかなかったとしても、挑戦する限り成功には近付いていきますし、経験はあなたの人間性をつくる財産となってくれます。


最大の失敗はなにもしないことです。

挑戦できるうちにどんどん挑戦していってください。


もう一度言います。


張り続ける限り、負けではありません。


これから、50年、60年と長い旅が続いていきます。

人生はいつも無風で穏やかな波というわけではありません。

天候が大きく荒れる時もあるし、大きな波に流されることもあるし、時には船自体が壊れることもある。


でも、生きてさえいればそれが一番の成功です。

結果を結ばない挑戦が多かったとしても、「本当にいろいろあったけど、生きてきてよかったなぁ」と最期に思えたら勝ちです。


転んでもいい。時間がかかってもいい。また起き上がればいいんです。

すぐに走れなくてもいい。時には立ち止まってもいい。

また歩けるようになったら歩けばいいんです。


無理をしすぎず、あなた自身を大切に。

そしてあなたを大切にしてくれる人たちを大切に、やっていきましょう。


これから、一時的にでも人生を豊かにしてくれる期間限定の出会いももちろんあるし、一生モノの出会いもあります。


社会人になることは、決して悪いことばかりではないですよ。


改めて、おめでとうございます。そして、ようこそ。

これから始まる、あなたの長い旅のどこかで出会うタイミングがあったら嬉しく思います。



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