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優しくしたい、愛したい

飛行機を降りる時、なんで前の席の人の降りるのを待って、順番に降りれるようにしないんだろう。それで無理やり前に行ったからといって、降りる時間は少しもかわらない。

ああ、人のこころを鬼にしてしまう余裕のなさよ。誰もがほんとうはもっと優しいはずなのに。

今はこころに余裕がなくて、そうは見えないかもしれないけれど、ほんとうは。優しくしたい気持ちをぐっと抑えて、“変に”思われないようみんなと同じ行動を選んでしまうだけだ。

もっと誰かに優しくしたいな、誰かの役に立ちたいなと思っている。そこにはたしかに優しさを認めてほしいとか、相手からも愛してほしいとか隠れた思いはあるかもしれない。でもそれでもいい。私も優しくて、あなたも優しくて、そんな関係性の中には問題は生じず、むしろ、想像していたよりも大きな何かが返ってくる、そういうものだと信じたい。

人の優しさの表現を応援してくれるような社会の仕組みがあったらいいな。いや、実際にはもういろんなところにあるはずで、問題はそこではない。

そうか、みんな自分の中の優しさに気がついていないのだ。

自分の中の優しさに気づけたら、「偽善だ」なんて言葉は出ないようになるかもしれない。目指すのは、「みんなの優しさを遺憾なく発揮できるような社会。」

大きなことを言ったけれど、私が言いたいのはこれだけ。
飛行機を降りる時、席から出たくて待っている人がいないか見渡してみる。そこに優しさを発揮できるチャンスがありそうだ。

#エッセイ #優しさ #愛 #譲り合い #性善説 #偽善 #飛行機

最後まで読んでいただきありがとうございます。こうして言葉を介して繋がれることがとても嬉しいです。