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6才息子の初バレンタイン体験記

「おかあちゃん、ち(血)ぬかれたんやで、痛かったんやで……?がんばったのご褒美ないんかなぁ?(うわぁああああん)」

インフルエンザにかかって4日目。突然歩けない、と言い出した6歳息子の姿に血の気が引いて朝から病院をはしご。(血液検査の結果は正常範囲、安静で様子見ましょうとの診断でほっと胸をなでおろした)

2週間前にもインフルにかかって、治ったと思ったら追いインフル。

「こ……こんなことあるんですかぁ……」と、小児科の先生に泣き事をいう私。ふんだり蹴ったりの息子と一緒にお布団の上で半泣きだった夕下がりだった。

ピンポーン。

あれ、なんかAmazon頼んでたっけ……?

ヤマトの兄ちゃんが置いていったのは、お菓子と書かれた箱だった。差出人は、前の園のお友達のお母さん。

お菓子……?

隔離部屋でしくしく泣いている息子に、「お荷物届いたよ」と、一緒に中を見てみたら………

「!!!!」

お手紙とチョコのプレゼントだった(泣)

はっ、そうか。世間はバレンタインだった………。

インフルエンザになったことで、「今つくって渡したらインフル菌入りの超迷惑チョコになってまうしなぁ〜。」と、3日前に脳内の一回忘れよ箱に入れられていたイベントis バレンタイン。

それが思わぬ形で眼の前に躍り出た。
「あぁ………捨てる神あれば拾う神ありや……」と天を仰いでつぶやく私。

そしてなんと息子にとっては初チョコ。

「誰から?おかあちゃんから?」と息子氏。

私「ちゃうちゃう、よく見てみ?お手紙なんて書いてある?」

息子「あっ、…………〇〇ちゃんや(最大級の照顔)」

最近はやたら「女子は〜」といったり「おかあちゃんは誰と結婚したい?(謎質問)」など、ああ、なんだかオスとしての階段を登っているなぁという気がしていた息子。

バレンタインの意味をなんとなーく理解し始めた彼の照れながらもほころんだ顔に、ピンと張った私の心も溶けていった。

「がんばったのご褒美あったな〜。」
というと「そうやなぁ」とニヤニヤ?ニコニコ顔の息子。


嬉しいよね、母ちゃんも嬉しい。

「キュートすぎるプレゼント、本当に本当にありがとう……!」
「素敵なバレンタインをありがとう!」
と全世界に向けて叫びたくなった日。

「ハッピーバレンタイン!」



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