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わたしが寡黙になるまで。言葉を失うことがこんなにもつらかったんだね。

「言葉を話す」。ごく日常的に、考えるまでもなく行っていることが、実は怖いと感じている人、得意な人、得意までは行かなくてもそこそこできる人。それぞれいる中で、わたしは自分の考えを音(言葉)にすること自体が苦手」な人です。

言葉を発しようと思う。でも思いとは裏腹に口が「話したくない」と言う。小さいときは、親から「あんたは口から生まれてきたような子やもんな」とよく言われていましたが。
それでも、オンラインツールでしか饒舌に話せなくなってからは一時期、誰とも話したくなくて。
視界に入るもの全てをまず疑うことから始めてしまうようになって、『嘘』というフィルターを通していないかを確認できるまで、とっても念入りに時間をかけ、確認していた自分がいました。

そんなふうにしてたからか、周りの人からはわたしはそう「気軽に話しかけられない人」というラベリングをされてしまい、(それ以外の出来事もあったけど)、
何となく一人を好むようになりました。

『一対一、多くて一対三ならがんばれば会話ができる』。そんなふうに思ってたけど、本当のところは紙やスマホに思ったこと、感じたこと、考えたことを書く方が好きだな。本音では、その思いに縋りついていたいのかもしれない。話を自分から相手に振ることが怖いから雑談ではいつも聞き役。

たまに入れる相槌も、「わたしだったら」って考え過ぎてしまう→すれ違う→ 会話に変な空気が流れる ってことも稀にあるから、細心の注意を払わなきゃいけなくなる。相槌一つとってもビクビクしている自分がいる。

そんな、「相手がどう思うか」以前の『わたしの気持ち』をどぅあ〜っと溢れさせ、普段は苦手な『音』にしてみた。

支援員さんにお話を聞いて貰うと、「最初の一言目がつっかえてしまうんだよね」「だけど、話し出したらその後はスムーズに『音』にできてるよね?」
「つっかえた、って言っても、ほんの一瞬だし、気にしなくてもいいのかもしれないよ?」

その言葉の一つ一つに 『あなたはあなたのままでいいんだよ』って言われているようで… 苦しかった心の奥に明かりが灯ったみたいな気持ちになりました。

それはそれでokとしても、この先ずっとこのままなの? 話したくても、それをずっと言葉にできないままなの? 不安と、周りと比べたときの焦燥感が早歩きしてこっちへ向かってきた。

「それは、根本的な治し方はわからなくっても、変わりたいって思うあなたの気持ちが一番大事。変わりたいなっていう考えがあれば、必ず、そうなるよ」とも、その支援員さんは仰っていました。
練習、あるのみやで!

その言葉を、頭の中で再生する。
「練習、あるのみ、かぁ…」
心細い、声に出しての思いの表現が少なかった
色々あるけど 自分と、自分自身の過去と向き合うことを知り、怖さと向き合おうって決めた。

多分わたしがこうなったのは、あの事件があってからなんだと思う。大体の見当はつくけど、だからこそ封印しておきたい過去でもある。

喋ることでは足りな過ぎる情報を補ってくれる、書くってこと。言葉の伝達を補ってくれる手段なんだなぁ、って思う。
それが表情や服装、ちょっとした仕草、アクセサリー、細かなところに出てくる。

そこ(言葉じゃない情報)から読み取れることも実は多くある。
だからまずは 「話すことが怖い」っていう先入観を手放して、一度まっさらな状態で「話す」ツールに出会えたことを歓迎しよう。
「ようこそ!」って。
言葉って、夢を叶えるための道具になるときもあるけど、使いようによっては凶器と化す。
人の性格を白から黒へ、オセロのように180度変えてしまうものでもあるから慎重に、大切に、使いたい。

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