自閉症スペクトラム13。

人はどうしようもなく弱っているときは、何かに依存していないと生命を保てない。そうやってバランスをとっている。

ワラニモスガル。

ああ、本当そうだな。

自閉症スペクトラム、適応障害。これらがなくても大丈夫そうになってきた。

それらの言葉が口実に変わってきた。

わたしは回復してきている。


今日の診察では、睡眠薬の量を減らしてみますか?という話。すかさずわたしは「はい」と、答える。

いきなり薬を止めてしまうと離脱症状というものが出るらしい。主治医には話していないが、わたしは過去に自分の判断で薬を服用する事を止めた事がある。(今の主治医ではないとき)もって一週間位。そのあと、もの凄い落ち込みやだるさ、焦燥感などの症状が出て、結局薬をいつもより多めに服用する事になった。これを何度か繰り返した。薬は飲んではいけない、そんなような情報を読みあさっていたときだ。少し前のわたしならばそういう情報を流す人を批判していたかもしれない。その人のせいではない。わたしの不安感がわたしをそうさせた。

今は主治医と話し合って薬の減量をしている。困ったことはあるかときかれたが、特に思い当たらず、「いいえ」と、答えた。熟睡出来るようになった、途中で目が覚めることがなくなってきた、飲み忘れが多い、とも言った。睡眠薬での眠りと生理的な眠りでは、後者の方が質がよい、…とかなんとか…だったかな。薬の説明をしてくれた。

その話を聞いてふと、思い出した。抗うつ薬を止めて少したった頃、頭がスッキリしてきた感じがしたのだ。劇的に変わったわけではなくて本当に少しの変化だ。(やはり薬はいけないのだ、と言いたいのではない)



回復するには、とてもとてもとても時間がかかる。

そもそもこれは回復なのだろうか?

回復後の自分は過去のどこにもいない。


20210608   いろいろなないろ

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