この世界は
娯楽にあふれている
楽しいことだけに時をやり過ごすことは
べつに悪いことではない
いや・・・
それ自体
たまにはしびれるほどの快感を
俺に与えてくれることもある
しかし
この現実というものには
やっかいなことに
苦悩というものが
常に隣り合わせになっていて
その黒い手を伸ばして
俺の心臓を
わしづかみにしようと構えている
娯楽は
そんな俺に忘却という麻酔をかけ
そんなことは
どうでもいいことなんだという
かすかな猶予をくれる
そうこうしているうちに
時計の針はチクタク・・・
と 時を刻み
鏡の中で俺を見つめる顔を変えていく
イマジネーションは異世界からの相互通信です。力強いサポートに感謝します。