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去年の秋のちょっと怖かった不思議な話(幽霊とかじゃないよ!)

素敵な文章を読んでうっとり気分なのに出すのがこの記事ってどうなのよ…と思いつつ、私は私の記事を載せる。


あれは去年の9月の話。
noteを書き始める少し前。
今はちっとも思い出せない感覚。

私はそれを書き留めていた。

夫が帰ってくるまで暇だった。
仕事も急な休みばかりで心の何処かで『新しい仕事探さないとな〜』なんて思いつつ、動画を見たり、漫画を読んだりしていた。

なんてことない日常。夕飯を作る時間が迫ってきたなーとか、猫が鳴いてるなーとか、一気に寒くなってきたなーって……本当に、そんな風に日常的なこと色々思っていたら『今、死んじゃったらどうかな?』という考えが浮かんだ。すごく自然に。
それに対して私は『あー、いいかも。手首切ってねー。こう、包丁を当ててー』とまるで友達と楽しい話をするように頭の中に返しをした。頭の中はご丁寧に包丁を当てる映像つき。

スマホで漫画を読んでいた手が止まる。
息が止まる。

『今私、何考えた??』

いやいやいやいや、今死ぬほど追い詰められてない。

過去には死のうとしたこともあった。
でも、それってもう精神的にも体力的にもギリギリだったわけで…今の私は、確かに仕事なくてお金ないーと嘆いては居ても、結婚もしてて、好きな動画や漫画見て笑って要られて、死ぬほどの不満なんてない。


ゾッとした。

多分、もっと私の精神に隙があったら手首を切っていた気がする。
途中で、自分に違和感を感じたから凄い勢いで否定したけど。


なんだったんだろ?あれは。

その後は全く『死んじゃおうか?』な気持ちは湧かず、ほんの一瞬だった。



死に囚われた瞬間だったなー…こわ。
あの瞬間だけは死ぬことは、なんてこと無い日常的なものみたいな感覚だった。
水飲もうくらいの無意識でも出来るみたいな…。


不思議な体験だった。

死のう、死のうと思って死のうとするのとは全くの別物だった。

過去の私の日記

あれは…本当に何だったのだろうか。

私は若い頃わりと頻繁に自分をこの世界から離脱させようとか、相手をこの世界から離脱させてしまおうとか思って過ごしてきた方だと思う。
そして、軽めに実行したことは何度かある。

けれど、本気の本気ではソレは出来ないと、結構前に諦めている。
私は、肉体に付き合うのだと決めているのだから。

だから、ビックリしたのだと思う。

あれが『魔が差す』というものなら
そりゃ気がついたら血塗られた包丁だの、目の前にロープだのあるかもしれないと思う。



あれは、本当にハッとしなければ、もっと薄めていたら危なかったのだと思う。

その瞬間は、何も怖くなかった。
本当に当たり前にそれが出来ると思った。
というか生理現象みたいなものに近い。
そうなるから、そうするみたいな。

息を吸って吐くのと同じくらい当たり前の『今、死んじゃたらどうかな?』


たまに不思議な感覚に落ちることはあれど、あれはあれきり。過去にも無い。

まぁ、よかったよ。
あそこで手首に包丁なんぞあてなくて。
ちょっと切っただけでも、かさぶたになったら痒いし。


というわけで
そんな事もあるんだから
自分の命はあんまりボーッとさせすぎるのもいかんのですよ。

ふわふわしながら
欠損しながら
なんだかんだ未だに生き延びている。

これはこれで良きかな。

無理に生きようとも思わないが
頑張って死のうとも思わない。

それが今の私と私達。


命は必ず終わるとして
私の命をくれてやるとして
それを受け取るモノの事は
私が選ぶのだと。


サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。