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愛に恋愛感情はないアロマンティック


昨日の朝方、眠っている私に夫はハグをして
「愛してるよ」
と囁いた。
たまにあるんだ。
そういう日が。

普段、言葉にしない口下手な彼がそうやって勇気をだして気持ちを伝えてくれる日が。

私が完璧に寝ている時もあるのだろう。
しかし、たまに起きかけている時もあるんだ。

私は起きかけの時は静かにハグをしかえす。
そうするのが一番私らしい……はずだから。


でも、心の中が実は真っ白だ。
温かくもならない。
びっくりするほど平坦で
まるで真っ平らなコンクリの壁を見てるみたいだ。

だから言葉で返せない。
あまりに何も感じない。

いや、冷や汗が出るのに似た感覚はある。

なぜ?
普通は心がくすぐったくなるんじゃないだろうか。
嬉しいんじゃないだろうか。
胸キュンな話だろ。
嫌っていたら憎悪かもしれないが
べつに私は夫を嫌っていない。
漫画や他人の話ならきっと、嬉しくなる。

……どうしよう。

何がどうしようかは、わからないが
私はそう思う。

そして、少し落ち着いたあたりで、夫がそう言いたくなるのは何故かとか、疲れてるんじゃないか?とか、生理的な現象が気持ちをそうさせたのかな?とか、そうやって「それを言う人間の心理」を考えたり、検索する。

他人に言うと「照れてるんでしょー」「惚気話だ〜」と言われるが…残念ながら違う。
私にとっては相手をいかに傷つけないようにやり過ごすか頭を使う事態なんだ。できれば眠って気づかないでいたい。

そんなでも、夫は結婚までしただけあるとは思う。
これがタダの彼氏なら別れのキッカケになりかねない気がする。

夫は巣穴だから大切だが、彼氏はべつに………いや、あまりにもそれは酷いか。
でも、私はそういうところがある。


そして今日。

色々巡っていたら辿り着いたサイト。

へー。
面白そうだ。
べつに悩んではいないし、分類されないと不安なわけではないがやってみよう。

そして、私は聞いたことのない言葉と出会う。

それがアロマンテック。
私の恋愛傾向の名前だそうだ。

なんか、アロマンティックの説明を読むと中々難しいのでふんわりとだけれど、何となく納得した。

私が彼氏達にこれまでに感じてきたモノはきっと、このアロマンティックという傾向に答えみたいなモノがあるのだろう。なるほど。まだよくわからないけど、色々な世界を言葉にしてあるんだなぁと思った。


その他の項目は、前にサークルの板で話した時に出てきたもの、もしくはそれに近かった。
4つ、すべての項目で性別が決まらないものの名前が近いものとされていた。

興味深い。
私はまだまだ私を分析したい。


夫の「愛してる」については…
夫の努力、心だから、大切にはしたいけれど
それに浮かれたり、胸をときめかせられなくてごめんねとコッソリ思う。
その気持ちを私なんぞにくれるというのは有難くはあるんだよ。
よくこんな人間の事愛してられるよね。
まぁ、私がどう思っているかなんて伝わらなきゃいい。

いや、夫から見て都合よく伝わってくれていればいいや。
今はきっと都合よく伝わってるんだろう。
彼は大切な巣穴だから。傷つけて崩したいわけじゃない。

だからハグだ。
あとキス。
ハグとキスは時に便利だ
…って言ったら駄目?

本当、たまには私からも「好きだよ」くらい言えればいいのだが…言わないんだよなぁこれ。


世の中いろいろだ。
べつに今回これだったからと言って数カ月、数年後の私がどうなるかはわからないしね。

とりあえず、知らない言葉を知ったし、何となく納得したよって話を書いておきたかったんだ。



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