自覚する性質

幼少の頃、祖母に見せてもらったソレは私に深く染み込んでいる。西洋の星より先に、東洋の星が私の中にはあったのだ。

私の魂はブレない。私の産まれた日を調べれば、誰でも「当たる占い師」気分を味わえるだろう。

最初に触れた星が東洋だったので、私はそれを軸に自分を見る作業をしていた。
しかし、どうしてもしっくりこない事がある。
だから、西洋の星も見た。

…これか。

東洋にはない「風(空気)」が私の中で吹き荒れていた。

太陽星座は公表しているので書くが私は水瓶座。
自由を愛する水瓶座である。
よく知られている星座というのは「太陽」の星座であり、人の中には「他の天体」の星座もある。それぞれが産まれた日、場所で異なり、必ずしも太陽星座と同じではない。

因みに私は金星も「水瓶座」
これが何を意味するかといえば、私の恋愛的な思考は水瓶座だということだ。

「面白いか面白くないか」
「好きか嫌いか」

水瓶座のスレッドに書かれ、水瓶座達が盛り上がった言葉である。
好奇心旺盛、変わったことが大好きな水瓶座が愛の星「金星」にある私は、おおいにそれを求めていた。恋の相手にも。

しかし、ここで東洋の星が対立する。
私の持つ東洋の星は、愛情深く世話焼きだ。
そして祖母から度々聞かされていた「母なる大地のように慈悲深く、愛情深く、温和」というのが私の性質だという思い込みにも似た刷り込みもあって、それに努める傾向があった。
現在はだいぶコントロールしているつもりだが、それでもお節介になるかならないか、ソワソワする手の出し方をしてしまう事はある。
私の中に優しさをみるとしたら、この東洋の星の性質が出ているのだろう。

恋人が出来ると、甲斐甲斐しく世話を焼いてしまい、少し踏み込みすぎるのはコレの性質であった。同時に相手を魅了するのもコレの性質。(当時、東洋の星のことはすっかり頭から抜けていた)
それでいて、自由奔放、お互いにフェアでいたい水瓶座の性質も顔をだすから、相手は混乱し怒りだす。

どちらの面の私を好きになるかで相手の混乱の大きさは変わる。だいたいが、東洋の星の性質に惹かれ、西洋の星の性質に砕かれていくのだ。

これは最近知ったことだが、私には恋愛そのものが向かない。
「アロマンティック」
それが私の傾向なのだ。

だから、水瓶座的な楽しくフェアにやりとりする恋愛なら多少は長続きさせられたのだろうが、何故か誰かと長くいると東洋の星が強く愛を示そうとする。好かれた私の性質を無意識に感じ取って、そちらを多めにするのかもしれない。

私の心としては風なわけで、けれど、求められる私は違うわけで、知らないままに、いや知っていても、翻弄される人生である。

恋愛が語りやすかったので、こうして比較して書いたが他の部分の性質ではマッチしていたりもする。
西洋の星も、東洋の星もガチっとハマって
私の中に在る性質がある。

頑固。

う、嬉しくはない。
けれど、自覚もあるし、言われたこともある。
どこに頑固かで印象は変わるだろう。
他人から見てどこが頑固かは人それぞれの感じ方があるのでわからないが、
私は私が私であるという事にプライドがあるので、その事に関してはかなり頑固なのではなかろうかと思う。

こうして自覚していく。
『え？そんなこと全然ない』
と思ったことがないので、真っ直ぐ自分の産まれた日のままらしい。さすが。粘って(予定日を2日も過ぎて腹の中でゴネた)誕生日をかえた私である。
この性質で良い事もあるし、私はなんだかんだ私が好きなのだが、未だに上手く使いこなせていないらしい。人生は困難である。人間は生きにくい。

「あなたは大器晩成型だから」　

小さな頃、そう言われてソレの意味を聞きげんなりした私は、今もげんなりする。
……あと何年積もらせたら実るのか。

しかたない。。
実りはそんなに急にやって来ない。桃栗三年、柿八年。なのである。
柚子は大馬鹿十八年コースかもしれない。
下手すると実りもせずにヒョロヒョロ伸びて終わるかもしれない。


まぁ、それも人生か。

あー…思い出した。
東洋の星のところに「晩年は植物を愛するようになり」って書いてあって、小さな私は『動物のが好き』とか思っていて、大きくなって西洋の星でもって見たときにも「晩年は植物などを育て穏やかに」って書いてあって、その時も『植物は好きだけど…？？動物じゃなく？？動物のが…』などと思っていた。

現在。
『動物は好きだ。今も。けれど最近、好きというのはともに暮らしたいとかではなく、生態が面白いということだという気がする。それよりは、庭をもって花を愛でたい気がする。木のそばにいたい。土はいいにおい。野菜はもとからだいす………なっとるやないかいっ！！』

晩年に向けて、着々と流れているらしい。

そうそう。
東洋の星は、古く遡れば、水瓶座と関係のある星だったりする……………………。
なんと、絡まり合う私の性質よ。

人間は天体。
言葉は煌めく流星群。

自分を紐解くと楽しい。
上手に使って楽しく遊べ。

迷う時
それは助けにも枷にもなる。

多面体。

流れる中で
私は私で在る。
変化を含め。
構成物質は何時も私で
形は何時も決まっていない。

あなたの持つものが
あなたの助けになり
あなたがあなたであることで
素敵な日々へと繋がっていきますように。