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『すき』『スキ』『好き』

跳ね飛んできた。
可愛いそいつを抱き留めて
大笑いしてやりたい。


甘ったれ。 そのくせ すぐに そっぽ向く。
温かくて くすぐったい。

その名を 「好き」
属性は感情。

僕の目の前に何時も急にやってくる。

「好き」は僕を見つけると
嬉しそうに飛びついてきて
沢山の言葉で喋り出す。

僕はそれを一生懸命聴こうとして
頭がこんがらがる。

はしゃぐ「好き」をなだめ
一つ一つ話を聴くよと苦笑いすると
「好き」はニッコリ笑って
楽しそうに語り出す。


“とっても素敵なの”
“とっても嬉しくなる”
“とっても幸せな気持ち”

“あのねっ、特別の魔法だよっ”


満面の笑みの「好き」は可愛くて
僕は何時も、抱きしめてあげたくなる。


……でも

怖がりの僕は 「好き」がまた、泣き出すんではないかと何処かで警戒してるんだ。
前に会った時は 大泣きさせてしまったから……

不器用な僕では 「好き」を抱き留めて生きることは不可能に近い気がして
呼吸が苦しくなる。


此処から抜け出したいのに……
何時だって…僕は…


しゃがみこんだ僕。

弱虫なんだ。


僕はどうしようもなく
弱虫なんだよ。


ふっと視線を感じる。

恐る恐る顔をあげると
まん丸の目をした「好き」がいた。

“あのね”

「好き」は小さな胸に手を当てて
大きく息を吸い込んだ。


“あのね、本当は怖いの。”

“本当は負けちゃいそう”


僕は「好き」を真っ直ぐみた。


“でも…でもね!!”

“一緒になら頑張れるからっ!!”

“一緒に頑張って!!”


小さくて 弱くて 強くて 温かい

「好き」

が叫ぶ。


苦しくなると逃げ出す僕だけど…

不器用で失敗ばかりの僕だけど…

どうしようもなくヘタレな僕だけど…

だけど…


“「好き」”


僕は「好き」の手をとって
走り出した。
「好き」はニッコリ微笑んで

“お花が咲くとこまで走ろうね”

と僕に言った。

あぁ、今度こそ 泣かせはしないさ。
僕の 「好き」 って気持ち。

今 君に届けたい。

温かくて くすぐったい
どうしようもない

僕自身を
届けたいんだ。



「どうしようもなく君が“好き”だ!!」







アナタの前にも来たことあるでしょ?

可愛くて 弱くて

温かくて くすぐったい
「好き」が遊びに。


あなたの「好き」
わたしの「好き」

大切なの
感情

色とりどりのソレを抱きしめて生きていく。

誰かに
何かに
自分に
届くといいね。

見ないふりしちゃう時もあるけれど
きっと手をとって
一緒に進んだら
素敵なんだと
私は思うのです。


《アップ前に読み直しつつ追記。》

素敵な歌声を聴いて良い気分。
これも「好き」て気持ち。

私の感情って「幼い」ところあるなぁと思う。

創作したもの読むと思う。
みんなのは何か「大人」だもん。

勿論、一人の人の中に沢山いるんだけどね。
毎回同じではない。

けれど、私の「幼さ」は多いと思う。

あ、後これは私のメモ(記事に色々なこと追加しすぎる。チラシの裏のお絵かきと一緒)

イギリスの庭。
だからなの。


感情の事大切にしてあげてね。
たまに付き合うの難しい子もいるけど
きっと手をつないであげてね。

それは 大切なあなた なのだから。
 

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