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koedananafusi
2024年3月21日 21:14
そこは、雨だった。 僕は雨に濡れていた。女は傘をさして立っていた。雨が傘を伝って地面に落ちる。女の周りで水が跳ねる。「傘、入る?」女は僕にそうたずねて来た。僕はなぜあの時、断ったんだろう。「いいえ、大丈夫です」どうみたって、傘に入れてもらったほうが良さそうなほど濡れていた。それでも、僕はできるだけ優しく、そう返した。女は少しだけ目を見開いて、すぐに微笑んだ。その
2022年6月27日 00:02
これは数年前の6月に書かれたものです。ほんの少し修正。今年は雨が少なそうで心配です。雨も好きよ。お借りしたイラストみたいに雨は優しい色をしている時があるね。静かな水音で私は目を覚ます。 自分の身体を濡らす露で今朝は雨だと気がつく。「そうなると、今日はあの人がやってくる」雨は恵み。心を癒やしてくれるのだ。太陽が恋しく感じるくらいの雨が健全な心には必要だなと私は思う。い