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きほんの「防災リテラシー」をよもう

防災リテラシー
太田敏一 / 松野泉 共著
発行者 森北出版株式会社

https://www.amazon.co.jp/dp/4627452918/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Xt7qEbB4R05F0

☆☆☆

本のもくじ
第1章 災害に立ち向かうために
第2章 災害とは
第3章 地震
第4章 津波
第5章 台風と豪雨
第6章 火災
第7章 災害と住宅
第8章 ライフライン
第9章 災害情報
第10章 復興計画および復興まちづくり
第11章 南海トラフ巨大地震への備え
第12章 エネルギーと地球温暖化対策
第13章 原子力と災害
第14章 災害リスクマネジメント
第15章 事業継続計画

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 「最近、災害も多いし、防災って気になるけど正直よくわからないし、何からみたらいいのかもわからないし、何があるのかも知らないし…」、これは、そんなあなたにピッタリの本です。

 それぞれの災害がデータや写真とともに簡単に解説されており、災害が起こったときにどこから情報を得ればいいのか、どうみればいいのか、ということも書かれています。
 たとえば、最近問題の「感染症(パンデミック)の情報」。これは「国立感染症研究所感染症疫学センターのホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html)」をみるように指定されています。中国やアメリカに行く用事があるけどリスクはどうなのかな、という場合は

「外務省 海外安全ホームページ:(http://www.anzen.mofa.go.jp/

といった具合です。

「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」の使い方や、

「J-anpi(https://google.org/personfinder/japan)」の情報、

多国籍言語のための赤十字の「ファミリーリンク・ネットワーク(http://familylinks.icrc.org/en/Pages/home.aspx)」

も紹介されています。
 災害のときに起きがちな「流言と風評被害」についても項目をとって解説されています。

 個人的な考えですが、この本の内容あたりを義務教育でおしえてくれればいいのにって思ってしまいます。
 風評被害が激しかった「原子力」の問題もあります。「フクシマ」がどうというのではなく、理系的な観点で淡々と「原子力の特性」として人工放射線と自然放射線のち外、放射線被爆による人体への影響が解説されていたり、下の内容を説明する『放射線の種類と透過力』という図もあります。

 紙(α線とめる)>薄い金属板(β線とめる)>厚い鉄の板(γ、X線とめる)>水、コンクリート(中性子線とめる)

私は知らなかったのでなるほどと読みました。
原子力発電の種類と構造についてもあります。

最後にBCP(事業継続計画)、BCM(事業継続マネジメント)の企業での活用事例などもあり、企業家のみなさんに役立つ情報もちらりとあります。
これからの日本、災害が減るとは想定しにくいのでこの本でさらりと基礎知識をいれてみてもいいのかなと興味深くよみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4627452918/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Xt7qEbB4R05F0


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