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【母と娘のパリ日記-11】ギャラリーラファイエット、パリからシャルルドゴール空港へ


母と娘のパリ日記。

すべて忘れたくないほど、楽しかったパリ旅行。
いつか「こんなことがあったね」って
この日記を見て、母と懐かしく思い出せるように
楽しかったこと、困ったこと、出会った人たちのこと
ほかの人から見たら、それいる?って情報まで
私たちにとって大切な思い出を記録します。
あたたかく見守っていただけると嬉しいです。


前回はマレ地区へ行ったお話。
おしゃれな雑貨を見て、街にあふれる音楽に耳を傾け、
一緒に年を重ねていきたいと思えるお気に入りの一着をゲットできた。

今回はパリで過ごす最後の時間のお話。
マレからUberで、ギャラリーラファイエットまで戻ってきた。
空港へ向かう最後の瞬間まで、パリを楽しみつくすぞ!!


ギャラリーラファイエット

パリの思い出アクセサリー

パリ2日目に行ったギャラリーラファイエットで
時間がなくて、最終日に迎えに来ると誓っていた
Pandoraのパリ限定チャームを買いに来た。

エッフェル塔と、Paris2024と書かれたハート。

パリに来た思い出になるアクセサリーを買いたいな〜と
アクセサリー売り場を物色してたときに、見つけたのがこれだ。

本当に心の底から楽しくて仕方がなかったパリ旅行。
パリから帰ってすぐは、あらゆることを鮮明に思い出せたのに
だんだん時系列がぐちゃぐちゃになってきたり、
詳細があやふやになってきてしまった。
だから記憶を真空パックするかのように、
楽しかったことも困ったことも、小さなことまですべてを
noteに記録しているのだが、それと同じように
パリはとても心惹かれる素敵な街だったことを形でも残したくて
パリの象徴のエッフェル塔と、年が入ったハートを選んだ。

チャームだけを買ったので、日本に帰ってから
手持ちのチェーンを使って、ネックレスにした。
エッフェル塔は、シンプルな服の時にワンポイントになって
大活躍中なのだが、ハートが困っている。
このハート、どんなチェーンを使っても回転してしまう。
ちゃんと上下を整えてから着けても、数歩動くと
とんがった部分が上を向き、ハートから桃に変身してしまうのだ。
日本のPandoraへ助けを求めに行ったが、そういうものらしく
ブレスレットにするのがおすすめと言われてしまった。
くぅ~、そんな部分も含めて旅の思い出だ。

免税手続き

Pandoraの店員さんに、「海外から来た観光客?」と聞かれ
「そう!ジャポン!」と言うと、免税手続きについて教えてくれた。
久しぶりの海外で、免税という制度をすっかり忘れていた。
2日目にラファイエットでセーターを買ったときは、
店員さんに何も言われなかったので、手続きせずに帰ってしまっていた。
やっちまった。

とりあえず、いま買った分だけ免税手続きをしよう。
Tax freeと書かれた表示に従って歩くが、なかなか見つからない。
店員さんに「Tax freeどこ?」と聞きながら、やっと見つけた。
奥まった部屋に入ると、クレジットカードとパスポートを
機械にスキャンするよう言われた。
クレジットカードは、買ったカードでなくてもOK。
Apple payは非対応なので、カード本体をスキャン。
首からかけて、おなかで温めていたホカホカのパスポートもスキャン。

案内されるがまま、次は機械で手続きだ。
わたしのパスポートを見て、日本人のスタッフさんが声をかけてくれた。
機械は日本語でも操作できるのだが、ときどきおかしな日本語もあるので
日本人スタッフさんに助けてもらいながら、手続きを進める。
このスタッフさんが、前回の日記に出てきた
Maison Plissonについて教えてくれたスタッフさんだ。

ちなみに一昨日までのレシートであれば、
まとめて3日分免税手続きをできるらしい。
しかし、私は2日目にセーターを買った時のレシートは
スーツケースに入れてしまっていたし、
そもそも3日以上経ってしまっていたので、
セーター分は残念ながら手続きできなかった。
わたしが払った税、パリのためになるなら本望です!

手際よく書類をまとめてもらい、あとは空港で書類をかざして
手続き完了らしい。
この方と出会えなければ、空港の手続きを忘れるところだった。
ありがとうございました!!

屋上からパリを眺める

無事に免税手続きもして、Pandoraのチャームを手に入れ、
気になっていたTARA JAMONのワンピースもマレでゲットしたので
もうお買い物に関しては思い残すことはない。
なので2日目に来たときは閉鎖されていた屋上へ行ってみた。

手前の建物はオペラガルニエ。
パリは背の高いビルがないので、少し高い建物に行けばエッフェル塔が見える。

楽しかったパリ旅行もあと数時間。
パリの景色を眺めながら、あの辺行ったね!とか
○○が見えるってことは、○○はこっちの方向ちゃう?とか
地図がやっと頭に入り始めたばかりなのに、もう帰るのか~と
しんみりモード。

この旅でエッフェル塔を見られるのはおそらく最後になるので、
エッフェル塔をバックに写真を撮り、パリの景色を目に焼き付けて
屋上をあとにした。

グルメ館でパリ最後のランチ

ギャラリーラファイエットといえば、グルメ館も有名。
入口から大混雑していたが、もう最後なので行くしかない!
本当は、お惣菜を買って帰って、どこかでピクニックをしたいところだが
そこまでの時間もないので、今回は見るだけ。

味は想像できないけど、めちゃくちゃ綺麗なお惣菜たち

なにか分からないお惣菜だけど、見た目、色彩が美しすぎる!
味があまりにも想像ができないので、
関西のデパ地下の方が味は美味しいんちゃうか?と思ってしまった。

各店舗併設のイートインコーナーも充実していたので、
グルメ館の中でパリ最後のランチをすることに。

*Boucherie Maison Le Bourdonnec【お肉屋さん】

お店がたくさんあるので迷っていたら、
ふと、パリでの心残りを思い出した。
パリに来たら、ビーフタルタルというものを食べてみたかったのだった。
ただタルタルは生肉なので、よく分からないお店で食べるのも怖いし、
旅の途中でお腹を壊しても嫌だし…となんとなく避けていたが、
ここは世界的に有名な百貨店。
ここに入っているお店なら間違いないだろう。
しかも最終日だから、おなかを壊しても悔いはない!
意を決してタルタルに挑戦することにした。

「ギャラリーラファイエット ビーフタルタル」で検索すると
このお店が出てきたので、地下のお店に行ってみた。
ショーケースの中には、見たことがないほど
大きなお肉の塊が並んでいる。

メニューに「Beef tartare steak」の文字を発見。
ついに念願のタルタルを食べられる!

タルタルステーキ2つと、母は赤ワイン、わたしは7upを注文。
すると店員さんに、「サイドディッシュどうする?」と聞かれ
なんそれ?とメニューを見ると、フレンチフライやサラダなどから
1品選ぶらしい。2人ともマッシュルームサラダをチョイス。

背が高いテーブルとイスだったので、届かない足をぶらぶらさせながら
パリジャンたちのデパ地下のお買い物を眺めていた。
隣はチーズ屋さんだったのだが、何種類も味見して
あれやこれやと店員さんとお話ししている。なにがそんなに気になるのか?
パリの人たちは、本当におしゃべりが好きだな~。

ビーフタルタルが到着!でも1皿しか来ない。
シェアするんやろ?と当然のように、それぞれに小皿をセットされた。
ガイドブックで、パリではシェアの文化はないから
1人1皿ずつ頼みましょうと書かれていたから、2皿頼んだのに。
でも思ったよりタルタルのボリュームがあったので、むしろラッキーだ。

弟にはペディグリーチャムのウェットフードか?と言われた。たしかに。

お肉の臭みはまったくなく、さっぱりと食べやすい。
玉ねぎやスパイス、ソースの酸味のおかげで
お肉の甘味が引き立って、美味しい!!

サイドで頼んだマッシュルームサラダには、
マッシュルームが見当たらず、シンプルなグリーンサラダに見える。
ドレッシングもマスタード風で、母と何がマッシュルームなんや?と
マッシュルーム要素を探したが、最後まで分からなかった。

写真で見ると小さく見えるかもしれないが、
1皿を母とシェアしても、十分満足な量だった。

パリのデパ地下見学

ランチを終え、地下フロアを見学。
日本ではフランス料理と言えば、結婚式や記念日など特別な日に
おしゃれして食べるイメージ。
テリーヌなんてその代表格のようなもの。
日常ではなかなかテリーヌに出会うことがないが、
パリでは、普通にデパ地下に並んでいる。
しかも知ってるテリーヌの2倍近い大きさ。
特別な日に少し食べるから美味しいと思ってたけど、
きっとこの大きさでも、ペロッと食べられてしまうくらい
美味しいんだろうな~。
このテリーヌの他に、パイに包まれたパテドカンパーニュもあって、
それもとんでもない大きさ!どっちも食べてみたかったな〜。

地下にはスーパーのようなコーナーもあり、
フレッシュでツヤツヤなお魚やお野菜が並んでいた。
どれも日本のものより美味しそうに見えるのはなぜだろう?
日本のようにパック詰されたものはなく、
豪快にディスプレイされているから?

Merciにも売っていたけど、また種類が違うBONNE MAMAN。
ギンガムチェックのパッケージ、可愛いよね〜。
どれもバターがたっぷり使われているだろうな~という見た目。
でもパリでは、びっくりするほどのぽっちゃりさんは見かけなかった。
どうやって体型を維持しているのだろう。

赤色だと東京タワーに見えるね。

レジ近くにあったトリコロールのハートと、エッフェル塔のキャンディ。
赤色だと東京タワーに見えるな~と思ったのだが、
エッフェル塔が実際に赤色だった時代もあったらしい。

NHKで放送された「エッフェル塔に恋して」というドキュメンタリーで
知ったのだが、いままでに何度か色を塗り替えていて、
いまのブロンズゴールドになる前は、赤や黄色の時代もあったらしい。

帰国してからもパリが恋しくて、パリに関連する番組を
いろいろ見ていたが、「エッフェル塔に恋して」は特に面白かった。
パリ万博のために作られたエッフェル塔。
その後、形を変えられそうになったり、取り壊しの危機もあったが、
電波塔としての役割を担うことになり、
時代を超えていまもパリの象徴として生き残ってきたそう。

正直、パリに到着して初めてエッフェル塔を見たときは
思っていたより小さく、色も地味で、
「エッフェル塔ってこんな感じ?」と思ったが、
そんな歴史を知ってから見たら、またエッフェル塔の印象も
変わるかもしれない。また次回のお楽しみだ。

ギャラリーラファイエットの保冷バッグ

テリーヌもパテドカンパーニュも、なにも持って帰れないのに、
保冷バッグだけ買った。
シンプルだけど分かる人が見れば、
「ギャラリーラファイエットやん!!」と分かる自己満足のおしゃれ。

保冷バックを空で持って帰るのもつまらないので、
最後にクロワッサン、パンオショコラを買うことにした。

このクロワッサン、なかなかに大きい!
写真で見たら分からないと思うので、
わたしの手と一緒に撮ったらこんな感じ。

大人の手のひら2つ分くらいはある!!
これはさすがに持って帰るまでに、枕にしてしまいそうなので
買わなかった。

凄い人混みで写真を撮る余裕もなかったが、
真ん中あたりのお店と、一番奥にあるお店で
それぞれ2個ずつクロワッサンとパンオショコラを買って
買いたての保冷バッグに入れて、
名残惜しくギャラリーラファイエットを後にした。

本当に最後のパリ散歩

時刻は15時。
16時45分にはホテルにタクシーが迎えに来てくれるので、
そろそろホテルに戻って、今日の戦利品をスーツケースに入れたり
身支度を整えなくては。

本当に本当に名残惜しいが、パリの景色を目に焼き付けながら
ホテルへ向かって歩き出した。

ギャラリーラファイエットの目の前にあるオペラガルニエ。
何度ここの前を歩いただろう。
到着してすぐに行った街歩きツアーの集合場所で、
ドキドキしながら来たのに、たった5日で
地図を見ずに歩けるようになるなんて!

オペラガルニエ前の横断歩道で「PARIS2024」と書かれたマークを発見!
このころはパリオリンピックまであと40日くらいだったかな。
オリンピックの規制があり、アレクサンドル3世橋やコンコルド広場など
行きたかった観光地がいくつか立ち入り禁止になっていたり、
交通規制の影響を受けたりと、様々な不便があった。
しかし、100年ぶりにパリでオリンピックが行われる年に来られたこと、
オリンピック仕様で華やかに盛り上がっているパリを見られたことは
不便に勝る一生の思い出だ。

毎日何気なく歩いていた通り。
人生はじめてのヨーロッパで、見える景色すべてが新鮮で最高だったが
特に石造りの建物がこんなに美しいとは知らなかった。
そしてこんなにも自分の感性に合う街があるとも知らなかった。

来るまでは正直、パリが好きって言ってる人は
そう言う自分がかっこいい、そうありたいと思って
無理して背伸びして言ってるんじゃないの?なんて思っていた。

だが、実際に自分もパリに来て、やっと意味が分かった。
パリが好きだ。パリは最高の街だ。
街並み、ファッション、食事、文化、ドッグフレンドリーなところ…
たった5日で何が分かったんだって感じだけど、
いままで行った海外旅行とは全然違う。

また必ず、欲を言えば年に1度はパリに来たい!
そうなれるように頑張ろう!と母と決意した。

*La Crème de Paris【カフェ】

時刻は15時半。ホテルは目前。
出発ギリギリ楽しみたい欲張り母娘は
最後にどうしても行ってみたかったカフェへ向かった。

出かけるときは必ず、このお店の前を通っていたのだが、
いつもひとがいっぱいで、行列ができているときもあったので
どんなお店か気になっていたのだ。
最後にここでお茶することにした。
クレープを食べている人が多かったが、そこまで
おなかに余裕がなかったので、アイスクリームにした。

アイスクリームのメニューがよく分からず、母と悩んでいると
「日本人ですか?」と声が聞こえてきた。
顔を上げると、さっきボンジュールと挨拶した店員さんが、
流暢な日本語で話しかけてくれたのだ。

話しかけてくれたのは大学生くらいの可愛らしい店員さん。
日本にルーツがあるらしく、日本語が少し話せるとのこと。
ローラさんみたいな可愛らしい日本語で、とても上手!

母が付けていた、メガネの形のブローチが気になったみたい。
「そのブローチめっちゃ可愛い!
ブローチが好きな友達がいるから、写真撮っていいですか?」と
話しかけてくれた。

バニラとカフェのダブル。下にカフェが埋まってる。

彼女にメニュー選びを手伝ってもらって、
わたしはバニラとカフェ、母はバニラとピスタチオをチョイス。

慣れた手つきでクルクルっとアイスを丸めながら、
「この店、あまり日本人が来たことないんですよ~」と教えてくれた。
確かに、わたしたちもパリで偶然日本語を話す人に出会ったのは
免税カウンターのスタッフさん以外では、2人目だった。
円安のせいか、ヨーロッパを旅先にする日本人は以前より少ないらしい。

そして肝心のアイスクリーム!
甘すぎなくて、素材を感じる上品な味。
特にカフェ味はエスプレッソ感が強くて、
パピコをイメージして注文したわたしからすると
かなり大人なビター味だった。

母ともうホテルに行ったら最後やな~とカウンターで
しんみりアイスを食べていると、通りかかった店員さんが
「これ、誰の?」と母に話しかけてきた。
見ると、母がお財布代わりに使っていたビニールポーチ!
クレジットカードと、ほぼ使い切って残った数ユーロの現金が入っている。
最後の最後に油断して、カウンターの上に置きっぱなしにしていたようだ。
「ありがとう!」と受け取ろうとするも、なぜか返してもらえない。
困っていると、さっきの可愛らしい店員さんがその様子に気づいて
仲裁に入ってくれた。
「この人のだから返してあげて~」とフランス語で言ってくれたようで
やや怪訝な顔をされながら、返してもらえた。

彼女がいなければ、最後に大事件が発生するところだった。
アイスを食べてる途中も「美味しいですか?」と気にかけてくれたり、
人懐っこくて可愛らしい店員さんのおかげで、
パリ最後に素敵な思い出がまた増えた。

タクシーに荷物は載るのか?

16時過ぎ、ホテルに戻ってきた。
セキュリティーが心配だったバゲージルームの荷物は無事だった。

ロビーのソファーを借りて、Merciやマレで買ったものを
スーツケースに入れたり、荷物の整理をしながらタクシーの迎えを待つ。

ロビーにはオリンピックマークがついた名札をかけた人たちもいた。
大会スタッフか、事前取材などのひとかな?
ふと気がつくと、大学生くらいの日本人のお兄さんもいた。

ホテルに飾ってあるポスターがどれも可愛かった。これどこかで売ってるのかな?

荷物も詰め終わり、身支度も整え、ソファでゆったりしていると
さっきの日本人のお兄さんに話しかけられた。
「いまからどの空港行きますか?どうやって行きますか?」とのこと。
話を聞くと、彼も今からシャルルドゴール空港に向かうので
もしよければ、折半でタクシーに同乗させてもらえないかとのこと。

私たちは、同乗してもらうのは構わないのだが、
問題は3人分の荷物がすべて載るかというところだ。
タクシーを2名で予約していたので、おそらく普通車が来る。

わたしたち母娘は、スーツケース2つとボストンバック2つ
それに加え、手荷物の大きめバッグをそれぞれ2つずつの大荷物。
彼も私たちと同じ大きさのスーツケースを持っていた。
普通車にスーツケース3つと、運転手さん含めて大人4人乗れるのだろうか?

実際に車を確認して、荷物が載れば、同乗してもらって大丈夫だけど
タクシーが到着するまであと20分くらい待てる?と聞くと、
もし電車で行くなら、もうホテルを出ないと間に合わないらしい。
20分待って車を確認した結果、荷物が載せられないとなると
電車も間に合わず、それでは大変だ。

急いでいたようで、彼は駅に向かうことに決めた。
お役に立てずごめんなさい。気を付けてね~。と彼を見送った。

それから5分ほどして、たばこ臭い中国人のおじさんに
ニーハオ!と声をかけられた。
「ごめんね、英語なら少し分かるよ」と伝えると
タクシー!と言っている。どうやら迎えに来てくれた運転手さんだ。

予約時間より少し早めにタクシーが到着した
惜しい!!あと少し早ければ!!と思ったが、
車を見て、彼を見送ったことが間違いではなかったことを確信した。

やはり普通車だったのだ。
トランクにスーツケース2つとボストンバック2つでギリギリ閉まった。
待ってもらっていても、残念ながら乗ることはできなかっただろう。
もしあのときの彼が、奇跡的にこのnoteを見てくれていたら
あなたの判断は正しかったことを伝えたい。ごめんなさいね。

ついにホテルを出たら、パリとお別れだ。
ホテルを出るとき、ふとホテル入口に貼ってある石板を見ると
フレデリック・ショパンと書いてある。あのショパン!?
Google翻訳で確認すると、1832年から1833年の間に
ショパンがこの建物に滞在していたらしい。

また宝塚歌劇の話だが、ショパンは宝塚歌劇によく登場する。
曲はもちろん、ショパン自身が作品に出てくることがある。
最近だと、フランツリストの生涯を描いた「巡礼の年」に登場した。
この作品のショパンは、大好きな水美舞斗さんが演じていた。
まいてぃ(水美さんの愛称)の家に泊まらせてもらっていたなんて!!と
最後にビッグサプライズ!(いや、まいてぃの家ちゃうねん)

まいてぃの家に別れを告げ、パリを出発。

ついにパリを出発して、空港へ

タクシーに乗ると、急激にパリを離れる寂しさを実感。
街を眺めるだけで、涙が出そうだ。
少しでもパリの風を感じたくて、窓を開けさせてもらった。

「ベルサイユのばら~フェルゼン編~」のラストシーン、
断頭台へ上るマリーアントワネットのセリフが頭をよぎる。
さようならベルサイユ、さようならパリ、さようならフランス!

まるい屋根がサクレクール寺院

今回の旅では時間がなくて行けなかった、モンマルトルを車窓見学。
街のあいだから、サクレクール寺院がすこし見えた。
次回はモンマルトルを散策して、ムーランルージュも見てみたいな~。

あと、パリに長期滞在していた子におすすめしてもらった
クレープ屋さんもここに残しておこう。
クレープもガレットも、なにを食べても美味しいらしい!
今回はクレープもディズニーランドで少し食べただけだったので
また次回のお楽しみだ。

パリといえば!ってイメージ通りの憧れのおしゃれアパルトマン。
バルコニーに色とりどりのお花を飾ってるのが可愛い!
こんなバルコニーでクロワッサンとカフェラテでモーニングしたいな~。
こんなところで生活したら、丁寧な暮らしができるのかな~。

モンマルトルを過ぎると、少し雰囲気が変わってくる。
運転手さんが、アフリカ系の人が多い地区だと教えてくれた。
ドレッドヘア、編み込みできるぜ!みたいな美容院がたくさんある。
ひとりで奇声を発していたり、少し怪しい雰囲気の人もいて
タクシーだから見ていられるけれど、危険かな~と思って窓を閉めた。
車の窓から手を突っ込んで、荷物を盗るような事件もあるらしい。

危険な雰囲気の街を抜けると渋滞に巻き込まれた。
運転手さんが巧みなハンドルさばきで、細い道をくねくね入っていく。
細い道が続いて、ここ通って大丈夫?と思っていると、大きな道に出た。
振り返ると、遥か後方にさっきまでいた道が見える。
どうやらワープに成功したらしい!すごいね、おじさん!

高速道路に入るのも一苦労。
車があらゆる方向から入口を目指して進んでいる。
クラクションが鳴り響く中、おじさんはここでも果敢に挑む。
グイグイ車を進ませて、無事高速に乗った。

高速に乗ってすぐ、おじさんがかなり無理な車線変更をした。
後続車からクラクションを鳴らされようが、お構いなし。
おじさん、安全運転で頼むよ~と思っていたら
右を指して何か言っている。
なにか分からず、とりあえず指された先を見ると
オリンピックマークが掲げられたドームが見えた。
どうやらオリンピックの会場が見えるよ!と教えてくれていたみたい。
この会場を見せるために、車線変更してくれたのね!ありがとう!
お互い母国語ではない、英語での会話には
なかなか苦戦したが、いろいろ教えてくれた優しいおじさんだった。

そろそろ、シャルルドゴール空港に到着だ。

この続きは、また次回。


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