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【母と娘のパリ日記-5】オペラガルニエ、セーヌ川クルーズ


母と娘のパリ日記。

すべて忘れたくないほど、楽しかったパリ旅行。
いつか「こんなことがあったね」って
この日記を見て、母と懐かしく思い出せるように
楽しかったこと、困ったこと、出会った人たちのこと
ほかの人から見たら、それいる?って情報まで
私たちにとって大切な思い出を記録します。
あたたかく見守っていただけると嬉しいです。


前回は、ベルサイユ宮殿と朝市のツアーへ行ったお話。
贅を尽くした豪華絢爛な宮殿に圧倒され、
マルシェではフレッシュで色鮮やかな食材に心躍らせた。
今回はオペラ座とセーヌ川クルーズに行ったお話。

ベルサイユ宮殿やオペラ座のように豪華で非日常的な空間も、
セーヌ川から見るパリの日常的な景色も、どちらも魅力に溢れていた。


プランタン百貨店

時刻は13時半。
オペラ座見学の予約まで、2時間ほどある。

お世話になった方がフランスに住んでいて、
いつかパリで再会できたらいいね~とお話していたので、
この時間にプランタン百貨店でランチする約束をしていた。
しかし、事情により会えなくなってしまった。
さあ、どうしよう。

その方に、プランタン百貨店屋上のレストランは、
パリっぽくて素敵と教えてもらったので、
せっかくだし、わたしたちだけでプランタン百貨店へ行ってみよう!

ツアー会社のラウンジから、プランタン百貨店までは
徒歩10分くらいだったので、パリを散歩しながら向かうことにした。

バスにレミゼラブルの広告!さすが本場フランス!!
古き良き建物の下に、華やかなカフェ。すてきな組み合わせ。

目に映るものすべてが新鮮で美しくて、
ただ移動しているだけなのに楽しい。
すっかりこの街の魔法にかかってしまったようだ。

これが本館かな?

GoogleMapのおかげで、迷うことなく
プランタン百貨店に到着!
屋上のレストランPerrucheへ向かう。

レミーのおいしいレストランで見たパリの景色だ!

エレベーターで最上階に着いた。
オープンテラスのレストランと聞いていたのに、どうやら室内だ。
最上階フロアをぐるっと回って、階段を発見。階段で上がれそうだ。
屋上に向かうと、パリらしい景色が広がっていた。
高いところからパリを見るのは初めて!
高層ビルや奇抜な色の建物がなく、エッフェル塔がきれいに見える。
きっと古くから変わらない景色。なんてシンプルで美しいのだろう。

うちのベランダもこんなソファ置きたいな〜(広かったらね)

振り返ると、Perrucheらしきテラス席発見。
黄色と白で統一されたテラス席、なんて可愛らしいの!
一気にテンションが上がる。

秘密の花園を抜けた先にある

テラスの脇にある秘密の花園の先が、Perrucheの入口だった。

入口のお姉さんに「ランチ?」と聞かれた。
マルシェで買ったデニッシュを食べたので、ランチは少し重たい。
「カフェでも大丈夫?」と聞くと、この時間はランチ限定だったみたい。
さすがにランチコースは食べられないので、今回は撤退することに。
でも素敵なお店を知れたから、また次回来よう!


さて、プランタン百貨店を探検しようと
エスカレーターを降りるも、どこも紳士服ばかり。なんで?
どうやらPerrucheが入っているのはメンズ館だったらしい。

ということで、メンズ館を出て本館を探検。
ややこぢんまりした印象ではあったものの、さすがフランス。
シンプルだけど、おしゃれなものがたくさんあった。

わたしは、ギンガムチェックのバレエシューズに一目惚れ。
とっても欲しかったけれど、お値段が可愛くない。(5万円くらいだったかな)
身の丈に合わせて、ウィンドウショッピングを楽しむことにした。

本館の最上階に上がると、ドーム型の美しいガラス屋根を見つけた。
それまで建物自体は、老舗百貨店という落ち着いた雰囲気だったので、
まさか最上階にこんな美しいものを隠してたなんて!
お宝を発見した気分。

水着もシンプルでおしゃれだったな〜

バカンスシーズン直前のフランス。
ドームの下はフロアいっぱいに水着やビーチグッズが広がっていた。

パリに来る直前のニュースで見たのだが、
今年はパリオリンピックがあり、大会期間中は混雑するパリから脱出し、
バカンスに行く人が特に多いらしい。

きっといまイチオシの目玉商品なのだろう。
フランス人のバカンスって、コートダジュールに行くのかな?

1階入口もガラス張りが明るく気持ちいい。
プランタンを出て、近くのギャラリーラファイエットも探検。
と思ったが、バス以外ではずっと歩きっぱなしで
少し疲れてきたので、オペラ座見学に向けてひと休みすることに。


ショコラショーのほろ苦い思い出

ギャラリーラファイエットの脇の小道にあるカフェに入ってみよう。
陽気なギャルソンに「ボンジュール」と挨拶。

お店に入ってすぐのたばこ臭い席に通された。
最近の日本では、たばこを吸う人も減りつつあり
カフェでたばこの匂いがすること自体、少なくなってきた。
しかしフランスは、まだ歩きたばこも普通にいる。
パリはとても魅力的な街だけど、ここだけは日本が恋しい。

すこし休憩したらすぐに出るので、たばこ臭は我慢して
パリに来たら飲んでみたかったショコラショーを注文。
ショコラショーとは、日本でいうホットチョコレートらしい。
ガイドブックで見つけて以来、母が夢見ていた飲み物だ。

飲み口にショコラが垂れているのが豪快で海外らしいよね。

濃厚でとろみのあるショコラショーが来た。

ん?これだけ?
わたしと母のイメージでは、このショコラの隣に
ふわふわのクリームが登場して、このクリームをたっぷり溶かしながら
飲むものだと思っていたのに、クリームはどこ?

もしかしてクリームが溶けた状態で到着したのか?
混乱の中、一口飲んでみる。

甘くない。なんで?

母のコレジャナイ感が伝わってきた。
ギャルソンが「美味しいかい?」と声をかけてくれたので
「クリームある?甘いのが飲みたかったんやけど…」と言うと
「よっしゃ!待っときや~!」とわたしたちのショコラショーを
連れ去ってしまった。
わたしたちのショコラショーの運命やいかに!

数分して、さっきより色が薄くなったショコラショーが帰ってきた。
あれ?クリームは?と聞く間もなく、
ギャルソンは、にっこり立ち去てしまった。

飲んでみると、確かに甘くなってはいたが、ぬるくなっていた。
なるほど、冷たいクリームを入れてきてくれたんだな。
母と私は悟った。
クリームと言った私たちが悪かったのだ。
きっとホイップクリームと言えば、分かってもらえただろう。
海外旅行とはそんなものだ。

ギャルソンが「甘くなったやろ?美味しいやろ?」と聞いてきたので
「グッド!メルシー!」と返すしかなかった。

ぬるくなったショコラショーを半分ほど飲んで、
そそくさとカフェを後にした。ほろ苦い思い出になった。

まだオペラ座に行くまで30分程あるので、近くの雑貨屋さんへ。

こども雑貨のお店で、色彩が鮮やかでお店自体が可愛い。
大人も使えそうなバッグや小物もあった。
あれもこれもと目移りしているあいだに
もうオペラ座の予約時間寸前!急いでオペラ座へ向かった。

オペラガルニエ

急に晴れてきた!

15時半、オペラ座に到着!
オペラガルニエというのがフランス流らしい。
ここからは、わたしもオペラガルニエと書こう。

オペラガルニエはミュージアムパスが使えないので、
別途、入場券の予約が必要だ。
わたしたちも時間指定入場券を日本から予約して行った。

オペラガルニエと言えば、オペラ座の怪人
宝塚歌劇でいう「ファントム」
ファントムの中で好きなのが、1幕のラスト。
エリックがクリスティーヌを船で連れ去るシーン。
あのときのエリックって、なんだか頼もしくてかっこよく見えません?
もう君を離したくない。二人だけの世界へ旅立つ。命を懸けて。
歌詞もいいんですよね~。本当に幸せになってほしかった。

そんな名シーンで出てくる地下水路
オペラガルニエの地下は、本当に川が流れているとか。
さて今回の見学ではどこまで見られるのか!ワクワク!

入ってすぐ、大きな階段
特別な世界へ誘ってくれるような重厚さ。
オペラガルニエで観るバレエやオペラはきっと特別なんだろうな~。

世界中のインスタグラマーが場所取り合戦を繰り広げていた。
ルーブル美術館やベルサイユ宮殿のように天井まで豪華絢爛。
客席に入るドア

階段を上った先は、客席
この日はなにかのリハーサルをやっていたようで、
客席のなかを見ることはできなかった。見てみたかったな~。

客席の手前には、クロークとお手洗い。
目立たないけれど、分かりやすくておしゃれ。
いま思えば、どんなお手洗いか見てみたらよかったな~。
それもまた次回のお楽しみ。

ベルサイユ宮殿に戻ってきたかのような豪華さ。

こちらはグランホワイエ。
開演前とか幕間に、こんなところで過ごすのかな?
ここでキャリエールさんやシャンドン伯爵も会っていたのかな?

舞台と同じか、それ以上に豪華すぎて
休憩時間も気が休まらない気がする。
やっぱりわたしは宝塚大劇場が一番落ち着くな~。
ちなみに宝塚以外で好きな劇場は博多座です。(誰が興味あるねん)

ファントムと言えばこのポーズでしょ

そして見つけたファントムの指定席!!
これが見たかったのよ!

「オペラ座の怪人」で、ファントムが新支配人に対して、
5番のボックス席を指定席として空けておくように要求したのだそう。
それが、この席。

宝塚ファンのわたしはファントムしか知らず、
ガイドブックで見るまで、この席のことを知らなかったが
せっかく行くのだからと探してみた。
すぐに見つかると思っていたが、案外難しい。
2階の下手側奥にあるので、もし行かれる方は探してみてください。

舞台稽古中かな?

ファントムの指定席にある小窓から、背伸びして中を覗いてみると
少しだけ座席と舞台を照らすライトが見えた。
中では演出家らしき人が、舞台を見つめていた。
ほんの少しだけど、雰囲気を味わえてラッキー!

座席に入ることができなかったので、
30分程でオペラガルニエの見学は終了。

ここからはノープランだ。
パッケージツアーにセーヌ川クルーズのチケットが付いており、
時間があれば、どこかのタイミングで行こうと思っていた。
ちょうどいいかも!

時刻は16時過ぎ。
だけどまだ明るいので、セーヌ川クルーズに行ってみることにした。

渋滞に巻き込まれて、Uberに心配された話

オペラガルニエから、セーヌ川クルーズの乗り場まで
地下鉄で行こうとしたが、どうやら地下鉄が遅れているらしい。
朝早くからベルサイユを観光して、疲れもあったので
ここはUberで向かうことにした。
オペラガルニエ前から、エッフェル塔の足元にある乗り場まで
本来であれば15分ほどの距離。

さて、何分かかるのか。
Uberから眺めるだけでも楽しい街、それがパリ。
車窓を楽しみながら、のんびり向かうことにしよう。

公衆トイレ

Youtubeやガイドブックで見た公衆トイレだ!
パリの街中にはお手洗いが少ないから、緊急事態には使えるように
予習してはいたが、実際は使用しなかった。

今回の旅は、オリンピック直前ということもあり
テロ対策なのかほとんどの公衆トイレが使えなくなっていた。
さらに言うと、そこまでお手洗いに困らないというのが実感だ。
10歩歩けば次のカフェが目に入るほど、カフェ天国のパリ。
カフェに入れば、ほぼ確実にお手洗いを借りられる。
おなかぴーぴーであれば、話は別だが
そこまで身構えなくても大丈夫!身構えた方が行きたくなるしね。

街中に、映画館や劇場がたくさんあって
「芸術の都」の顔も見せてくれたパリ。
有名なコメディフランセーズとは違うけど、コメディスタジオを発見。
こちらも劇場らしい。
日本ではコメディというと、吉本新喜劇を思い浮かべて
ここは大阪でいうなんばグランド花月?と思ったけれど
必ずしも喜劇という意味ではないらしい。勉強になった。

ホテルかレストランかな?絵になるわ~
エッフェル塔に近づいてきた!

帰宅ラッシュなのか、オリンピックの規制による影響なのか
エッフェル塔に近づくにつれ、大渋滞に巻き込まれた。
特にセーヌ河を右岸から左岸へ、橋を渡るのが大変だった。

警察官が車道に立って、交通整理しているものの
みんなやりたい放題の運転で、隣の車との距離が近すぎて怖い。
パリでは、歩行者もやりたい放題。
赤信号でも横断歩道を渡ってしまう人が多く、自転車も同じ。
車同士の事故には遭遇しなかったが、自転車と車の事故には2回遭遇した。
数分に1回はサイレンが聞こえてくるのは、これが理由なのかな?

渋滞で車が動かなくなっていると、Uberから安否確認の通知が来た。
事故ですか?渋滞ですか?困っていませんか?みたいな内容。
「渋滞」を選択すると、その通知は消えた。
アプリの位置情報などから、動きがないことを察知して
安否確認をしてくれたのだろう。
Uber、心配してくれてありがとう!

結局、15分の距離を45分かけて到着。


セーヌ川クルーズ

やっとの思いで到着したセーヌ川。
セーヌ川クルーズを運航している会社はいくつかある。
今回乗ったのは、バトーパリジャン

わたしたちは旅行会社からチケットを事前にもらっていたので、
直接、船乗り場に向かった。

はじめましてセーヌ川
色は濁っていたけれど、川特有の匂いなどはない!
オリンピックでは、ここで泳ぐらしいけど、本当に大丈夫?

船乗り場に到着すると、すでにたくさんの人たちが並んでいた。
船は30分に1本出航するとのこと。もしかしたら30分以上待つかな~。

どこでチケットを見せるのかも分からず、とりあえず列に並んでみた。
USJのジョーズのような感じで、屋根があるので並ぶとしても大丈夫そう。

目の前の人が止められていたので、身構えていると
わたしが手に握っていたチケットが、スルっと無くなった。
はて?と見上げると、背の高いフランス兄さんが
わたしたちのチケットを機械にかざして、先に通してくれたのだ。
メルシー兄さん。

チケットを通してくれたということは、もうすぐに乗れるかも!
スペイン語を話す中学生くらいの団体と一緒に、乗船時間を待つ。
男子学生と女子学生の距離感が、日本では考えられないほど近い。
1人の可愛らしい男子学生が、女子学生数名に可愛がられている。
これが文化の違いか!すごい、日本人姉さんはドキドキしてしまう。

列が進むと顔ぶれも変わってきた。
インド人らしき、おめめぱっちりベイビー。おめめが零れ落ちないか心配。
そんななか日本人は見当たらない。みんなどこへ行ったの?

周りの乗客観察をしていると、あっという間に乗船時間。
結局10分程で乗船できた。

全席自由席。先に乗船した人から座っていく。
1階の川面に近い室内席もあったが、せっかく晴れているので
2階のテラス席にした。風が最高に気持ちいい。

船に乗ると、背景にエッフェル塔。

時刻は17時半。夕方とは思えない明るさ。
たくさん並んでいた乗客をたっぷり詰め込んで、船は出航。

わたしたちが座ったのは、パリの右岸が見える席。船の左舷側だ。
乗船前に一緒に並んでいたスペイン系の学生さんたちと、
船も隣の席だった。

フランス語で音声ガイドが流れていたが、わたしたちには分からない。
そのため、手元のGoogleMapだけが頼りだ。

セーヌ川沿いも、京都の鴨川沿いのように
ひとが等間隔で座っていた。
デートだったり、女子会だったり、とても穏やかで楽しそう。

グランパレという博物館かな?
アレクサンドル三世橋。オリンピックの観覧席が設置され始めている。
数ある橋の中でもダントツで美しい。

パリで行きたかったところのひとつ、アレクサンドル三世橋だ。
大好きなミュージカル「アナスタシア」に登場する橋。
アナスタシアと祖母のナナが、いつかお散歩しましょうねと約束した橋、
そして皇女という地位を捨て、ディミトリと生きていくことを決めた
アナスタシアがディミトリと再会し、ここから二人の人生が始まる橋。
本当は橋を渡りたかったけれど、
オリンピックの観覧席が設置され始めていたので、
今回はセーヌ川から眺めるだけ。次回は必ず行くぞ!!

たぶんコンコルド広場。
コンコルド広場もオリンピックの設営中。

このあたりから、隣の席の学生さんたちのノリが始まった。
橋の下をくぐるたびに、大きな声を出して反響を楽しむのだ。
万国共通で学生のアホなノリは変わらない。かわいい。

ブルボン宮殿
船上パーティーをする準備中の船

クルーズ中、何隻もの船とすれ違う。
わたしたちと同じように観光客を乗せた船や、ガラス屋根付きの船、
裕福そうな家族が乗った小型チャーター船など
大きさも、用途も全く違う船。
船上パーティーを準備中の船にも何度か遭遇。
パリの街並みを見ながら、船上パーティーなんて憧れるな~。

オルセー美術館
ポンヌフ

シテ島をくるっとまわって、船は折り返す。
もうすぐ折り返し地点だ。

ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂修復工事の裏側
ノートルダム大聖堂を修復するプロたち

初日に見に行ったノートルダム大聖堂。
船からは、裏側も見えた。まだ足場が組まれていて
修復中ということがリアルに感じられた。

社交ダンスかな?

ここで折り返し。
どこからともなく音楽が聞こえてきたので見回すと、
踊っている人たちを発見。ご陽気でいいな~。
前世でどんな徳を積めば、セーヌ川のほとりで踊る人生になるのだろうか。

シテ島のアパルトマン
これが日常なんて羨ましい
コンシェルジュリー

初日に歩いて見た街を、川から眺めるのも
角度が違って新鮮で楽しかった。

警察の巡視艇

警察の巡視艇に2回会った。1回目は撮り損ねたけど、2回目も後ろ姿だ。
どこからともなく現れて、こちらに手を振りながら
わたしたちの船の横を爆速で走り去る。
日本の警察では考えられないサービス精神。かっこよかったな~。

こちらも船上パーティーの準備中。なんのパーティーだろう?
セーヌ川のほとりにレトロな車。かっこいい!
よくガイドブックで見る構図
この旅いちばんのベストショット!

セーヌ川沿いで過ごすパリジャン、パリジェンヌの日常を眺めながら
出発地点のエッフェル塔に帰ってきた。
この時期しか見られないオリンピックマークが付いたエッフェル塔。
この旅のベストショットだ。

心地よい初夏の風に吹かれながら、
のんびりパリの街を眺めるセーヌ川クルーズ、最高の時間だった。

パリオリンピックへのカウントダウン

この時点で残り42日。

船を降りると、エッフェル塔前に
パリオリンピックまでのカウントダウンのモニュメントを発見。

ついに今週末7/26に迫ったパリオリンピック開会式。
いまはどんな様子なんだろう?すでにパリが恋しい。

パリではよくある?デモの情報

時刻は18時45分。
エッフェル塔の真下から、またUberに乗って
オペラガルニエ見学前に行きそびれた
ギャラリーラファイエットへ行くことに。

ラファイエットに向かう道中、運転手さんから
「明日、この辺りはデモがあるかもしれないから、近づいたらあかんで!」と教えてもらった。

わたしたちが英語もフランス語も堪能ではないので、
「なんの話が始まった?」と鈍い反応をしていると
運転手さんがとても丁寧に「レジスト!デンジャー!」
分かりやすい単語を並べてくれて、やっと事の重大さを理解した。

そういえばクルーズ中に、安全情報メールが届いていた。
このことを教えてくれていたのか!

実際に届いた安全情報メール

この安全情報メールというのは、海外渡航の際に
外務省が提供する「たびレジ」というサービスに登録しておくと
誰でも無料で最新の安全情報を受け取れるサービスだ。

わたしたちがパリに浮かれた呑気な観光客だから
放っておいたら、デモに巻き込まれそうに見えたのだろう。
心配して教えてくれて、なんて優しい運転手さんなんだろう。

ラファイエットに到着したときも、
「これがグルメ館、こっちが本館やで!」と本当に気が利く
素敵な運転手さんだった。

ほんまにメルシー!!

ギャラリーラファイエット

どのガイドブックにも載っているギャラリーラファイエットに到着!
吹き抜けが美しくて、百貨店というより劇場や美術館のようだ。
本館もグルメ館も、ワンフロアずつゆっくり見て回りたいところだが、
時刻は19時半前。20時半の閉店まであと1時間だ。
また最終日にゆっくり見る時間があるので、
今回は本館だけサッと見て回ろう。

ギャラリーラファイエットのカシミアのお店を見つけた。
どこかのブランドではなく、ギャラリーラファイエットのブランドだ。
シンプルなデザインと、鮮やかな色。
そしてなによりずっと触っていたい、
なめらかで柔らかい触り心地のカシミアのセーターを見つけた。

ブルーやピンクも惹かれたけれど、せっかくフランスに来たので
フランスらしい白×ネイビーのボーダーのセーターを即決買い。
値段もカシミアの割にお得で、大満足!!

ほかにもTARA JARMONで素敵なワンピースを見つけたり、
Pandoraでパリ限定チャームを見つけたが、時間がない。
また最終日に迎えに来るからね~と、最上階まで駆け上がる。

最上階からの景色

本当は屋上からパリを眺めたかったのだけれど、
もう閉まっていたので、最上階の窓からパリを眺めた。
プランタンの屋上からも眺めたし、セーヌ川からも
思う存分眺めたはずなのに、どの角度から見ても最高すぎるよパリ!
どうしてここまで心惹かれるのか、自分でもわからない。
でもとにかく心がときめいて仕方ない。これが恋?

最上階はパリっぽいおみやげがたくさんあった。
エッフェル塔のモチーフグッズや、パリの街並みが描かれたバッグ、
エールフランス航空のボールペンもよかったな~。

あとランドセルみたいな子供用リュックが可愛かった!
みんなあんなカラフルなリュックで登校してるのかな?
軽くて丈夫そうだったから、日本にもいつか上陸したらいいのに。

そんなこんなで、もう閉店時間だ。
蛍の光は流れなかったけれど、何度ももう閉店やで~って
放送が流れている。
この放送、最後に小声で「Galeries Lafayette」というのが
なんとも耳に残る。なんでなん?

さて、ホテルに帰ろう。

ホテルでかんたん夕食

ラファイエットを出ると、雨が降っていた。
夕食をどうするか決めていなかったが、腹ペコだ。
それもそのはず。時刻は20時半。

ホテルの近くに、有名なビストロがある。そこまで急いで帰ろう。
ふたりで1本しか傘を持っていなかったので、
必死で歩いてビストロへ向かった。
こんな時間だ。きっとピークは過ぎているだろう。

と思ったが、到着してみてびっくり。
めちゃくちゃ並んでいる。
ディズニーランドのカリブの海賊の並び列っぽい
建物の中で並ぶタイプ。
朝から観光し尽くして、もう体力の限界だ。
諦めてほかのお店を探す気力もない。

近くのカルフールでお惣菜を買って、もうホテルで食べることにした。
現地スーパーで、その土地で生活している気分になるのも旅の醍醐味だ。
まず目に留まったのが、キャロットラペ。
家でも週に何回登場する?というほど、ラぺ大好き母娘。
本場の味を勉強してみよう。

ほかにもお惣菜を探すが、日本のスーパーのように
唐揚げやコロッケ、手頃なサラダなどが見つからない。
時間帯のせいもあったかもしれないが、ラぺ以外に欲しいものが
見当たらなかったので、オレンジジュースとラぺだけを買って帰った。
あとはマルシェで買ってきたキッシュと
非常食として持って来たカップラーメンを食べることとしよう。

ホテルには、冷蔵庫やケトルなどの備品は一切なかった。
かろうじて短い線のドライヤーがあるだけ。
ケトルがないことは事前に調べていたので、
日本から持ってきたケトルでお湯を沸かす。
そして、シーフードヌードルを食べた。
異国で、食べる慣れ親しんだ味。いつにも増して美味しい。
そしてキャロットラペ。
やっぱり本場のラぺは美味しい!なにが違うんだろう?
酸味が程よくて、にんじんの食感も固すぎず美味しい!

そしてマルシェで買ったキッシュとチョコチップパンも食べた。
デニッシュのほうが美味しかったけど、キッシュも美味しい。
チョコチップパンは、海外のパンって感じ。
すこしパサパサもそもそ。だけど甘すぎなくて、美味しい。

1日歩き回って、太陽と雨を浴びた身体に
オレンジジュースが染みわたっていった。

Uberの金額がおかしい!

おなかを満たし、やっと一息ついたところで
メールをチェックすると、Uberから領収書が届いていた。
内容を確認すると、見慣れない金額を発見。

時間的に、オペラガルニエ~セーヌ川クルーズに向かった時のUberだ。
Uberは配車依頼する前に、料金を確認できる。
たしか15€くらいでお願いしたはずなのに、領収書を見ると24.79€。

問題の領収書

10€増えてる!?
配車依頼したときに表示された金額以上は請求されないと思っていたし、
運転手さんにも運賃が変わったなんて聞いてない!なにが起こったの?

Googleで調べるも、あまり参考になる体験談が出てこない。
領収書をよく見ると、通常は「乗車料金」と書かれているのに
今回だけ「時間+距離」で料金が算出されている。
これは手掛かりになりそうだ。

通常の領収書

改めて調べてみると、渋滞などに巻き込まれると
このように料金が変更になることもあるらしい。

仕方ないのかな~と思いつつ、約束と違うのは腑に落ちない。
もやもやしながら、Uberアプリを触っていると
「乗車サポートに問い合わせる」の一文を発見。ダメもとで聞いてみよう!

チャット形式でかんたんに問い合わせができた。
渋滞により長時間乗車、料金が変更されていたことを報告すると
ものの数分で料金が訂正され、5.88€返金された。
渋滞を心配する通知をくれたうえ、瞬時に返金まで対応してくれるなんて
Uberはなんて素晴らしいんだ。

当初の配車依頼より、4€ほど高くなったが
通常の3倍の時間をかけて、安全に目的地まで
送ってもらえたことを考えたら、致し方ない。
Uber、これからも安心して使います!!

初日にホテルの部屋を変更してほしいとリクエストしたように
自分の意見、リクエストを伝えることは悪いことではない
フランス流のさっぱりした生き方を学べた気がする。


今日もベルサイユ宮殿から始まり、マルシェに
オペラガルニエ、セーヌ川クルーズまで、長い1日だった。

明日はお買い物デー!
タクシーの運転手さんに教えてもらったデモに気を付けて
サンジェルマンデプレ、マレ、カルチェラタンあたりへ行ってみようかな。

この続きは、また次回。


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