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【母と娘のパリ日記-7】サンジェルマンデプレ、パサージュ


母と娘のパリ日記。

すべて忘れたくないほど、楽しかったパリ旅行。
いつか「こんなことがあったね」って
この日記を見て、母と懐かしく思い出せるように
楽しかったこと、困ったこと、出会った人たちのこと
ほかの人から見たら、それいる?って情報まで
私たちにとって大切な思い出を記録します。
あたたかく見守っていただけると嬉しいです。


前回は、サンジェルマンデプレの雑貨屋さんをめぐって、
リュクサンブール公園やオデオン座を見たり、
がっつりステークフリットランチをしたりと、午前中から絶好調。

今回は、ボンマルシェ百貨店やパッサージュ、
現代的なショッピングモールなど、円安に負けずにお買い物三昧
有名なカフェドフロールでショコラショーリベンジをしたり、
アペロに挑戦するなどグルメも満喫。

精一杯楽しんだけれど、俺たちもっとできます!やらせてください!
って気分になるほど、本当に楽しくて時間が足りなかった。


ランチを終え、Le Relais de l’Entrecôteを出ると
すぐに有名なCafé de Floreを発見。
ショコラショーをリベンジしたかったのだけど、
おなかがいっぱいだったので、とりあえずパスすることに。

お散歩がてら、ボンマルシェ百貨店まで向かおう。

石壁の色が少し黄色いところもある。
パリ在住の柴犬さま、カフェでおくつろぎ中。

先ほど歩いてきたオデオン座やリュクサンブール公園の辺りとは
すこし雰囲気が変わった。
この辺りのほうが、賑やかで都会っぽい。


*ボンマルシェ百貨店

ボンマルシェ百貨店に到着。世界初の百貨店なのだそう。
この百貨店には、オペラにある百貨店のように
華やかなステンドグラスや見晴らしの良い屋上はないけれど、
老舗の落ち着いた雰囲気で、高級なホテルのように
ゆったりした時間が流れている。

このブルーのワンピース、もう少し大きなサイズがあれば欲しかったな~

プロヴァンス柄の洋服が集まっているコーナーがあった。
いかにも南仏でのバカンスに、ピッタリなワンピースがたくさん。
小さな日本人が着ると、平安貴族のように
裾を引きずることになりそうなマキシ丈ばかりだった。

行きの羽田空港、エールフランスのチェックインカウンターで
「もうチェックインできるの?」と話しかけてきた
フランス人マダムが、プロヴァンス柄のジャケットを着ていた。
日本人の同年代マダムは、なかなか挑戦できないような
華やかで上品な装いが、とっても似合っていて素敵。
これがフランスのマダムか!!と圧倒された。
いつかそんな装いが似合うマダムになるべく、
プロヴァンス柄のジャケットに出会えたら、
未来への投資として買いたいな~と思っていた。
しかし、マダムがお召しだったようなジャケットは
ここには見当たらず。残念。

ひょっこり現れたもしゃもしゃドッグ。

百貨店の中をウィンドウショッピングしていると
ひょっこりわんちゃんが現れた。
さすがドッグフレンドリーなフランス。
百貨店でも、わんちゃんが当たり前のようにお買い物している
この写真の子以外にも、大型犬もいた。
いいな~!日本もドッグフレンドリーになればいいのに。

フランスの犬たちは、しつけがきちんとされていて
犬同士が出会っても、くんくん匂ってご挨拶するだけで
急に吠え出したりしない。もちろん人に対しても同じ。
街中でたくさんの犬に会ったけれど、鳴き声を聞いた記憶もない。
みんなお利口さんだった。

1階は食料品のフロア。
見たことがないような調味料がたくさん。
綺麗な陶器に入ったオイルなど、パッケージの可愛さに惹かれて
買ってみたかったけれど、朝早くから歩き回っていて
もう足が限界に近づいていた。
棚の下を見るために、一度しゃがんでしまうと
もう立ち上がれそうにないほど、足が棒だ。

時刻は14時過ぎ。
いったん、カフェで休憩することにした。


*Cyrillus【アパレル】

カフェを探しながら歩いている途中、Cyrillusを発見!

シリリュスは、日本から数年前に撤退してしまった洋服のブランド。
母が大好きで、私も幼いころはシリリュスとファミリアで育ってきた。
あまりの懐かしさに、足の疲れも忘れて母と駆け込んだ。
子供服ばかりと思っていたが、パリでは大人サイズもあった。

あぁ変わらないこの優しい色合いとデザイン
なんて上品で可愛いんだ。

白のブラウスが可愛くて試着した。
フリフリが可愛かったのだけれど、ベルばらのオスカルのようで
日本で着ている姿が想像できなかったので諦めた。

シリリュス、日本にまた帰っておいで!待ってるよ~。
いや、またパリに会いに来るね~。



Café de Flore

ランチをしたお店の手前で見つけたCafé de Floreまで戻ってきた。
このCafé de Flore、どのガイドブックにも必ず載っている
歴史ある超有名店だ。

テーブルがかわいい。足に挟んだモノプリのエコバックもちらり。

5分ほど並んで入店。
屋根があるテラス席に通してもらった。
すこし肌寒かったので、コートは着たまま着席。
よくガイドブックで、テラス席ではスリに注意と書かれていたので
荷物も肩から掛け、買い物したエコバックは足に挟む厳戒態勢。

昨日うまく注文できなかったショコラショーをリベンジする。
メニューにショコラショーの文字を発見。
クリーム付と、なしが選べたので、今回はもちろんクリーム付
事前にガイドブックに載っていた
ショコラショーの写真を撮っていたので、メニューを指さしたうえで
写真も見せてクリームが絶対欲しいことをアピールした。

念願のクリーム付ショコラショー

ついに念願のショコラショーがクリームと共にやってきた!
これこれ!このクリームが欲しかったんだよ!!

飲む前から、満面の笑みの母。
昨日、クリームも甘味もないショコラショーを前に意気消沈していた母。
ずっとクリームたっぷりのショコラショーが飲みたかったんだよね。
無事に母とショコラショーを出会わせることができて、よかったよ。

さあ冷めなうちに、いただきます!

まずはクリームなしで、そのまま一口。
ほどよい甘さ。ショコラのほろ苦さも感じられる。
見た目よりもしつこくなくて、後味もさっぱり。
これが夢見たショコラショーか!!

ふわふわ溶けていくクリーム

つぎにクリームを浮かべて、もう一口。
ほ~、さっきよりショコラのほろ苦さがマイルドになって
クリームを入れた方がごくごく飲めてしまう不思議。美味しい!!

疲れた体に甘さが染みわたって、視界がクリアになってきた。

気づけば小雨が降っていた。
ショコラショーでほっこり温まりながら、雨宿りだ。

ポットにたっぷりショコラが入っているので、2~3杯は楽しめる。
クリームを楽しんだ後は、またショコラだけを味わって
すこししたらまたクリームを入れて…と何度も味わった。

結構な量あったが、母はすべて飲んでいた。
さすがずっと飲みたいと言っていただけある。


サンジェルマンデプレ教会と街角おじさんバンド

雨も上がったので、いったんホテルへ帰ることにした。

サンジェルマンデプレ教会

地下鉄の駅を探して歩いていると、大きな教会を見つけた。
これがサンジェルマンデプレ教会。
フランス最古の教会のようだ。

教会の写真を撮っていると、ご陽気な音楽が聞こえてきた。
ムッシュたちがトランペットやサックスを演奏しているのを発見。
杏さんのアナザースカイでも出てきたが、
地下鉄の地下道で演奏している人もいたり、
このあとも何度か街角で音楽を楽しむ人たちと出会った。
日常に音楽があるって素敵だな~。

サンジェルマンデプレ教会前のレストラン。

Saint-Germain-des-Prés駅から乗って、
Strasbourg Saint-Denis駅で乗り換えてGrands Boulevards駅まで乗車。
いくら地下鉄に慣れてきたとはいえ、乗り換えは緊張する。
このときの乗り換える線を間違えかけたり、地下道で物乞いに出会ったりと
緊張感があったが、無事にホテルまで帰ることができた。


母念願のパサージュへ

ホテルに戻って、荷物を置いてすぐにまた出かけた。
一度でもベッドに触れると、そのまま根が生えてしまいそうだった。

今回の旅のプランは、基本的に娘が行きたい、したいことを中心に
娘がプランを立てた。
母はほぼお任せで、娘に連れ回されているという感じ。

それだけでは母も可哀想なので、いくつか要望を聞いていた。
・ショコラショーを飲みたい
・パサージュに行きたい
・手芸屋さんに行きたい
など、そこまで難しいリクエストはなかった。
なので、滞在中にどこかのタイミングで叶えることになっていた。

ショコラショーは叶えたので、あとはパサージュと手芸屋さんか。
と思っていたところ、ホテルの近くにパサージュを発見

さっそく向かった。
今回行ったのは、パサージュ・ジュフロワ。

念願のパサージュに喜ぶ母

おみやげ屋さん、カフェ、ホテルなど、あらゆるお店が並んでいる。
その中に、偶然にも手芸屋さんを発見。母の願いが同時に叶った!
手芸屋さんには、刺繍の図案のほか、刺繍するためのポーチなど
母の心をくすぐるものがたくさんあったようで、
「ちょっとちょっと~」と言いながら嬉しそうに悩んでいた。

わたしはお店をぐるっと見て、母の趣味に合いそうなものを
これは?あれは?とアシストする役目をしながら、
お店の地下から出てきたねこちゃんを眺めていた。

決して商品の上には乗らず、お店の中を何周かてちてち歩いた後、
ドアの前から、お店のマダムを呼んで「出してよ~」と言って、
お散歩に出かけてしまった。

悩んだ挙句、小さな図案1つと、ポーチ3つを買って満足そうな母であった。図案は阪急百貨店のフランスフェアに
毎年来ているのと同じもので、見たことがあるものもあったらしい。
次のフランスフェアのときは「これパリで見たやつやね~」って
マウントが取れそうだね。

おもちゃ屋さん

次に入ったのは、おもちゃ屋さん。
もう30歳目前なのに、おもちゃ屋さんがあると入りたくなってしまう。
海外のおもちゃって、オブジェとしても可愛いもんね。
2階建てで、1階はグリーティングカードなど文房具屋さんに近い感じ。
2階はぬいぐるみなど、古き良きおもちゃ屋さん。
2階はパサージュの天井が近いせいか蒸し暑かった。

見返り柴犬。日本人の懐かしい匂いを感じ取ったのか?

パサージュの中のカフェも大盛況だった。
ここだと寒くもないし、雨に濡れることもないから、穴場かも。

パサージュの中も当然ドッグフレンドリー。
ここでも柴犬に遭遇。フランスで流行ってるのかな?

*Sézane【アパレル】

パサージュを後にして、次に向かったのはSézaneという
パリジェンヌに人気のお洋服屋さん。

パリ在住のインスタグラマーさんから絶大な人気を誇っていて
ほとんどの人がおすすめしていたので、絶対に行きたいお店だった。

到着すると入店制限していたようで、少し並んで入った。
天井が高くて、窓も大きいので、明るくて気持ちがいい店内。
入店制限していただけあって、お店の中は人がいっぱいだ。

ワンピース、シャツ、スカート、パンツ、バッグなど
なんでも揃っている。このお店の商品だけでコーディネートできる!
どれもデザインはシンプルだけど、
どこかワンポイントこだわりがあって、おしゃれ。

平積みしてある服のほかに、店員さんにお願いして
高い棚から服をとってもらうカウンターがあった。
遠くから品定めをして、意を決して店員さんに声をかけた。
拙い英語だったが、笑顔で対応してもらえた。

「あそこのハートのシャツと、水色のボーダー見たいから
 取ってもらえますか?」
「これ誰が着るの?あなたやったら、Sかな?いや、XSかな?
 ここにサイズないから、ちょっと待ってよ~」
となにやらトランシーバーで、応援を頼んでくれた。

その間に、次は母が気になる服を取ってもらう。
日本からセザンヌのおすすめを調べて、狙い定めていたらしい。
「彼女はカーディガン欲しいんやけど、何色ある?」
「グレーかネイビーやね。お母さん着るの?グレー似合うんちゃう?」
サイズも色も、店員さんがそれぞれに合わせて
おすすめしてくれる
から、とても買い物がしやすい。

そうこうしているうちに、わたしの水色ボーダーシャツXSサイズが届いた。
店員さんが「SかXS、どっちかでいけるから、試着してみて~」と
シャツをサイズ違いで何点か揃えて渡してくれた。
自分が拙い英語で話しているのも忘れるほどに、スムーズに進んだ。
メルシーと伝えて、試着室へ。

夏が好きだけど、この服を着たいから秋冬が少し待ち遠しい。

試着した結果、やはり店員さんの見立て通り、XSサイズがビンゴだった!

先にレジに向かっていた母が、何やら困っている。
店員さんに話を聞くと、このお店はレシートがメールで届くから
メールドレスを入れてということらしい。
母の代わりにメールアドレスを入れて、とりあえず母のお会計は終了。

次にわたしのお会計。
パリに来るにあたり、お財布を出し入れする手間を減らすために、
Apple Payにクレジットカードを登録していた。
そのため、Apple Payで支払いたいと伝えると,
「クレジットカードのタッチ決済はできるけど、
 スマホのタッチ決済はできへんと思うけどな~。まぁ一回試してみて!」
ということで、カードリーダーにスマホをかざしてみた。
すると決済が一瞬で完了した。
すると店員さん、びっくりした様子で
「すごいね!知らんかったわ~!」と大笑い。

別に面白いことはしてないけど、人を笑わせられたならうれしい。
しかも言葉が通じないパリで!
これはわたしの人生の中でも価値あるウケだ。

明るい店内と、明るい店員さんたちのおかげで
楽しいお買い物になった。


モントルゲイユ通り

念願だったセザンヌでの買い物を終え、店を出ると小雨が降っていた。
ここはパリ。多少の雨なら、みんな傘は差さない。
郷に入っては郷に従えということで、わたしたちも今回ばかりは
傘を差さずに歩いてみた。
足元が石畳で滑りやすいのが怖かったが、なんとか転ぶこともなかった。

次に向かったのはWestfield Forum des Hallesというショッピングモール。
もともと存在も知らず、行く予定もなかったのだが
ベルサイユマルシェの近くで見た靴屋さんが可愛くて
ほかの店舗を探すと、このモールに入っていたので行ってみることにした。

雨に濡れる石畳

モールに向かう道中に、通ったのがモントルゲイユ通り
Google Mapに従っていたら、たまたま通っただけなのだが
たくさんのお店が立ち並んでいて面白い通りだった。

ほかの通りに比べて、すごい賑わい。
生ハムがぶら下がってるお肉屋さん
エスカルゴ屋さん

とにかくカフェ、レストランがたくさん。
時刻は18時だったので、どのお店もアペロを楽しむパリジャンでいっぱい。
みんな何か食べているわけでもなく、
ビールやオレンジ色の飲み物を片手におしゃべりを楽しんでいる。

アペロってご存知ですか?
フランスに住むマダムから教えてもらったのだが、
フランスではディナータイムが遅く、
ディナーの前に軽くお酒を飲んで、
ゆったりおしゃべりする習慣があるらしい。
日本でその話を聞いたときは、あまり想像ができなかったが
パリに来たら、当たり前のようにその光景を見られる。
日本では考えられない。なんて贅沢な習慣なのだろう。

そしてパリの街角で、アペロのときによく見るオレンジ色の飲み物
気になって「パリ オレンジ お酒」で検索すると、
アペロールというお酒らしい。
これはパリ滞在中に、一度は飲んでおきたい!

おさんぽイヤイヤドッグ。

またわんちゃん発見。
どうやらお母さんとお散歩に対する方向性の違いで揉めているらしい。
この子はお花屋さんでまったりしたい、だけどお母さんは先に進みたい。
両者一歩も譲らぬ争い。
結局、お母さんに負けて渋々歩き出したわんちゃんであった。


Westfield Forum des Halles

モントルゲイユ通りを抜けると、
目的地のWestfield Forum des Hallesに到着。
ここだけ近代的な建物で、フランス感がまったくない。
アメリカのショッピングセンターに迷い込んだような雰囲気。

*SAINT JAMES【アパレル】

到着してすぐ、セントジェームスを発見。
日本にもあるけれど、本場のお店を見てみたくて入った。
日本では見たことがない種類のジャケットなどがあり、さすが本場。
わたしはこの日、たまたま日本で買ったセントジェームスの服を着ていた。

色違いも持ってるお気に入り

シンプルなボーダーの長袖Tシャツなのだが、
ひじにハートのワッペンが付いていて
どこに行っても可愛いと言われるわたしの一張羅だ。
母もわたしと同じシャツを狙っていたようなのだが、
日本ではすでに品切れで、手に入らなかった。

ところが、パリにはあるではないか!!
母は一瞬で購入を決意。
ただサイズが分からない。わたしの首元に手をつっこみ
サイズを確認しようとしていると、店員のムッシュが
母に合うサイズを持って来てくれた。メルシーです!

やや細身なシルエットだったので、念のため試着。
試着中、ムッシュから「君が着てるのは、どこで買ったん?」と聞かれた。
「ジャポン!大阪!」と答えると
「日本とはサイズが違うから、タグ見ても意味ないねん」と言われた。
なるほど。だからわたしのサイズを確認する前に、
母のサイズを見立てて、持って来てくれたのね。重ねてメルシーです!

ピッタリサイズのTシャツをゲットした母。
ムッシュが「紙袋じゃなくて、これに入れたげよか?」と
可愛い缶の筒を見せてくれた。なにに使うか分からんけど、素敵やん!
お言葉に甘えて、可愛い筒に入れてもらった。

帰国後、筒だけはちゃっかり娘がもらった。梅とつばめ柄?日本っぽい。

*SUD Express【アパレル】

さてお目当ての靴屋さんeramへ向かおう。
このショッピングセンター、とにかく広い。
そして造りが複雑でめちゃくちゃ迷う。

迷っているうちに、目的地ではないけれど好みのお店を見つけた。
SUD Expressというカジュアルな服が多いブランド。
まだヨーロッパ以外にはほとんど進出していないらしい。
ちょうどフランスのセール「Solde」が始まっていたので
どれもお手頃で買いやすいものばかりだった。

マリンパンツ風のデニムが可愛かったので試着。
すこし分厚いトップスを入れるのであれば、ちょうどいいサイズだったが、
夏にTシャツと合わせて着るには、すこし大きい。
しかし、これより小さいサイズはないとのことで、
日本でお直ししてもらう前提で購入。
日本に帰ってからお直しに出して、今ではぴったり愛用中。

金ボタンに星が付いてるのがポイント

*eram【靴】

時刻は19時を過ぎている。
あまりゆっくりしていられないので、寄り道はこれぐらいにして
eramへ向かう。

eramも、カジュアルな靴のブランド。
日本でいうABCマートみたいな感じかな。
そして同じくSolde中ですごい人。

店員さんは右往左往と忙しそうにしているので、
山積みになった箱から勝手に試着するスタイル。
わたしも何着か試着して、気に入った2足を購入。
どちらもSoldeで安くなっていたのでラッキー!!

可愛いのに痛くない!最高!!

サンダルもローファーも、このシンプルさが良い。
日本でも流行りのものより、シンプルなものが好きで選ぶ派のわたし。
フランスのようなオーソドックスでシンプルなデザインが、
わたしの趣味に合ってしまうので、買い物が止まらない。
なにが円安だ!こっちは念願のパリなんだ!悔いなく買ってやる!!

歩き疲れた母を店内の椅子に座らせて、レジに並ぶ。
このレジがとてつもなくゆったりしている。とにかく時間がかかる。
最初は1つしかレジが開いてなかったのだが、長蛇の列になったので
2つめのレジが開いた。

2つ体制になってもゆったりは変わらない。
ようやく次はわたしの番だ!となったとき
わたしが行くはずだったレジに、しれっと割り込まれた
え?と呆気にとられていると、
「あなた割り込みよね?そっちの人が先やし、列は後ろやから並んで!」と
レジのひとがビシッと言ってくれた。メルシー!!

10分程並んだので、自分は早くお会計を済ませてあげようと思っていたが
当事者になって、やっと時間がかかった理由が分かった。
店員さんがゆったりおしゃべりしながら検品している、
さらにこちらもセザンヌ同様、レシートがメールで届くので
メールアドレスの登録が必要。
しかもこちらは自分で入力ではなく、口頭で1文字ずつ伝える形式
そりゃ時間かかるわ。
やっとの思いでお会計を終えた。

レジ前での出来事を遠目で見ていた母は、
割り込みに対して、わたしが英語で文句を言っていたと思っていたらしい。
「英語で文句言えるほど英語できるんや~」と感心したらしいが、
残念ながら違う。語学力はおろか、そこまで強い心はない。


セルフレジの落とし穴

eramを出て、目の前にモノプリが見えたので
条件反射のように入ってしまった。
ここのモノプリは、今朝行ったSebastpol店よりさらに大きい。

生鮮食品売り場がかなり広い。
それに加えて、洋服も紳士ものまである!
ここではリバティ風プリントのポーチと、ヨット柄のワンピースをゲット。

この店舗では有人レジと、セルフレジがある。
有人レジがかなり並んでいたので、セルフレジを選択。
日本のセルフレジと同じように、バーコードを読み取らせるだけで
あとはクレジットカードで支払うだけで簡単だった。

お店を出るとき防犯アラームが鳴ったので、立ち止まって振り返ると
わたしたちの後ろにいた女性2人が呼び止められていた。
日本でもたまに鳴ることあるよね~と他人事だったが、
実はこのアラームを鳴らしたのは、わたしだったようだ。

ちらり

日本に帰る前日、荷造りをしながら気づいたのだ。
防犯タグ、ついてるやん!!

わたしは罪人として、コンシェルジュリーに入れられるのか?
フランス語もできないのに、ここで捕まるわけにはいかない。
日本で待ってる家族もいるんだ。
レシートを見ると、確かに支払いはできているので
盗ってしまったわけではなさそう。セーフ!!

この防犯タグ、どうやって取るのが正解?
お店に持っていこうにも、もう時間がない。
このまま持って帰って、日本で解決するしかないようだ。

日本に帰って数日、ネットやYouTubeで「防犯タグの取り方」を検索。
色んな方法を試すも、びくともしない。これは困った。
もう防犯タグも、デザインとして受け入れてしまおうか?
最終手段として、ペンチで力づく作戦を決行。

まな板の上で格闘

あっちこっちにグイグイ金具を曲げていくと、ポキッと折れた!
すこし穴が開いてしまったものの、無事成功!
みなさん、セルフレジのときは防犯タグが付いていないか確認しましょう。


なぜかバリケードに囲まれていた

時刻は20時。もう帰ろう。
モールを出ると、正面に教会。
近代的な建物と歴史のある建物が共存していて、なんだか不思議。

20時でこの明るさ!

日本で防犯タグと格闘することも知らず
たくさん買い物して大満足で帰路につく。

帰りながら、パリに来たら絶対に食べたかった
オニオングラタンスープが食べられそうなレストランを探す。
たくさんあるのに、いざ探すと案外ないものだ。

犬好きな母娘は、犬を見つけるのが得意。
いちばん好きな白もふもふを発見!このもふもふ、何かを見つめている。

視線の先に、ビーグルがひとりで登場!
あれ?ご家族は?ひとりで散歩?

ふたりは友達だったようだ。
軽くあいさつを済ませると、またビーグルはひとりで歩いて行った。
フランスは、わんちゃんたちも自分を持っていて自由でいいな~。


La Grille Montorgueil

わんちゃんずを見て立ち止まっていたところに
ちょうどオニオングラタンスープがあるレストランを発見。
今日はここにしよう。

レトロでかわいらしい店内。
まずは、ずっと気になっていたアペロール
それからオニオングラタンスープとウフマヨを注文。
アペロにしては時間が遅いが、気分はアペロだ。

アペロールがどれほど強いお酒か分からなかったので、
念のためお水もお願いした。
母が日本から「お水をください」とフランス語訳したメモを
持参していたので、店員さんにメモを指さして見せると
ぷぷっと笑って、お水を持って来てくれた。
決してバカにしたような感じではなく
一生懸命書いてて可愛いわね!みたいな感じだったので、
こちらは少し照れてしまった。

パリっぽいやん。ええやん。

さて、念願のアペロールで乾杯。
ほろ苦いオレンジのような味。冷たくて爽やかで美味しい!
アルコールも思ったよりは強くないが、
一日歩き回って疲れているので、少し目が回る。

そしてオニオングラタンスープが到着!
ロイヤルホストで食べるオニオングラタンスープより
ビターで味わいが深い。これが本場の味か!
ギュッギュと音がなるほど、チーズがしっかりしていて
食べ応え抜群だ。

ウフマヨは、ゆでたまごにマヨネーズをトッピングしただけの
シンプルな前菜。
マヨネーズはお酢のツンとした香りがなくて、マイルドで美味しい!
こってりしたオニオングラタンスープの味を
アペロールと、ウフマヨで休みながら食べ進める。
本当はビーフタルタルやエスカルゴも食べたかったけれど、
ランチのステークフリットが、かなりがっつりだったので
今日はこれでおしまい。

隣のフランス人老夫婦は、わたしたちが気になるようで
ちらちらとこちらを見ている。
日本人が珍しい?前菜だけしか頼んでないのがおかしい?
理由は分からなかったけれど、わたしたちが美味しい~と喜んでいると
ニコニコしていたので、きっと口に合うか心配してくれていたのかな?
その老夫婦は、それぞれ野菜たっぷりの前菜を食べてから
ムッシュはビーフタルタル、マダムは鴨のコンフィを食べていた。

おそらく70代半ばの夫婦だったが、シンプルな色使いのお洋服に
スカーフを使ったコーディネートがとてもおしゃれで上品。
しっかり前菜、メインと食べて、ワイン片手におしゃべりを楽しんでいた。
とても素敵なご夫婦で、母とこんな風に年を重ねたいね~と話していた。

素敵なご夫婦に会釈して、レストランを後にした。

トリコロールに輝くマクドナルド

時刻は21時半だというのに、まだ明るい。
母は帰りのFranprixで、フランスでよく見る平べったい桃をゲット。
わたしは今朝のパンオショコラが残っているので、それをデザートに。

今日は本当にたくさん歩いた。
26115歩。距離にして16.2㎞。よく頑張った!
明日はディズニーランドなので、夜更かしせずに早く寝よう。

この続きは、また次回。






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