一生忘れないと思えたお手紙朗読企画
11月に募集をした2023年の自分へ送るお手紙の朗読企画。
3名の方々との素晴らしいご縁に恵まれました。
今年一年を振り返り、ご自身へ向けたお手紙を書いていただき、ナレーターである私が朗読させていただくという企画。
先日、みなさんに無事に音声をお届けすることができました。
お手紙をいただく前にメールのやりとりをさせていただく時間。
拝読させていただき、お手紙から感じる想いを反芻し、それぞれの方が生きた日々を想像する時間。マイクで収録をする時間。聴いてくださることを想像しながら編集する時間。そのすべてが私にとって涙がでるほど豊かな時間になりました。
企画にご応募くださった方が、ありがたいことにnoteにご感想を書いてくださっています。
実はこの企画は、私が夏頃からずっと心の中であたためてきた企画でした。
私はずっと、ライフワークとして「声」と「こころ」をつなぐことをやりたいと思ってきました。そして、自分の中で、今年のテーマが「自分自身とパートナーになる」ということでした。その2つが重なって、今回の「2023年の自分へ送るお手紙朗読企画」が生まれました。
でも、企画の文章を何度も何度も書き直して、何度も何度も「今日こそ投稿ボタンを押すぞ…!」と決めても押せずにパソコンを閉じてしまう日が続いていたんです。
どうして私はこんなに発信することが怖いのだろうか…。
まずは、そこに向き合う必要があると感じました。
「やってみたい!」そう思うことが見つかった時、アイディアが出てきた時、頭の中でいつも自信のない私が出てきてしまうのです。そこで、足がすくんでしまう。
「企画を発信しても、全く需要がないかもしれない」
「手紙を書くことで振り返る時に苦しさの方が大きくなってしまう人もいるかもしれない」
「意味、あるのかな…」
そんな気持ちが心にぐるぐると浮かんできました。
その自信のなさはけっこう根が深くて、遠い昔に言われた誰かからの一言だったり、誰かからの傷つくような対応だったり、どんなに努力をしても報われなかった結果だったり。そういうものが自分の中で呪いのようになっているようなところがありました。
なかなか投稿ボタンを押せない日々が続いた夜、眠る前に、私は目を閉じてある想像をしてみました。それは、自分がこの世から去る時のこと。
私はその時に、どんな想いを感じていたら幸せなんだろう?と。
その時に思ったのです。大切な家族や友人とたくさんの思い出を作れたなあということと、「人の想いに触れる仕事」を丁寧にしてきたこと。
私はきっと、それがあれば悔いなく旅立てるだろうなと思ったのです。
人の葛藤なども含めたリアルで尊い想いに触れて、それを私なりに心で受けとらせていただいて、心をこめて、想いにリボンをかけてお返しするような。そんな心のキャッチボールができたら…。それが、誰かと比べた幸せじゃなくて、「私の幸せ」なんだと腑に落ちたのです。
多分それは、私にとって、どんな大企業のナレーションをすることよりも大きなことなんだと思います。
私は、そう思えた自分を信じることを決めて、えいっとnoteの投稿ボタンを押しました。その時、私の中の私と手をつなげたようなほっとした感覚がありました。
そんな覚悟があって発信した今回の企画。たくさんのスキ!をいただき、3名の方々とのあたたかな出会いがありました。
私はご応募いただいた時のメッセージから、もうすでに心が震えていて、自分を信じて、この企画を発信して本当に良かったなと思いました。
今回の企画を通して、それぞれの方が、それぞれの場所で生きた2023年を感じられたこと。来る2024年への明るい目線を感じられたこと。それは、同じ空の下で生きる私にもエールとなって深く深く心に染み入りました。
企画にご参加いただいた方々の言葉で特に印象に残っている言葉があります。
オンラインで、どこまで尊いあたたかなつながり(自分とも人とも)を作ることができるかは未知ではあるのですが、やっぱり私は、「こころ」と「声」を大事にしたものを届けたい。そんな私自身の決心にもなった企画でもありました。ご一緒できた方々はもちろん、企画内容に目を通してくださったみなさん、スキ!をくださったみなさんも、本当にありがとうございました。
そして、この場を借りて、あの時、自分を信じて投稿ボタンを押した自分にも、本当にありがとう。かけがえのない時間を、過ごせましたね。
と書いていたら、夫がいる隣の部屋から素敵な音楽が流れてきて思わず聴き入ってしまいました。
Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」(過去番追っかけで日本レコード大賞を夫が見ていました!)
2024年。私は、また私で生まれたい、と思えるような日々にしていこうと思います。みなさま、良いお年をお過ごしください^^
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