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大好きなバンドに遠征処女を捧げて感動したり悲しかったり嬉しかったりでぐしゃぐしゃになったけれど、それでも私はライブに行きたいし好きな服を着たいのです。

結局人生初の、ライブ遠征を、昨日果たしてきました。

感情の起伏が激しすぎて以下がーっと帰りの電車で書き上げたので丁寧語ぬけちゃっているんですが、すごく楽しくて悲しくて嬉しくて勇気が出た生の気持ちをそのまま、お届けします。

上京してから、そしてこのバンドを好きになってからのライブ参戦って大きい箱ばかりだったので、キャパ400人ぐらいの箱で、初めてライブデビューする高校生ぐらいのグループから、ベテラン勢でフェス好き臭のする大人まで箱にぎゅうぎゅう詰めになったのも、生まれて初めて。

控えめに言っても、めちゃくちゃ楽しかったです。

人口密度とヒートアップしすぎて酸欠になりそうになったから前列から早めに離脱したけれど、好きになって初めて買ったシングル曲(ライブではレア曲)が演奏されたり、箱全体でファンのみんながめちゃくちゃ楽しんでるのを感じて、一緒にコールして、飛んで、叫んで、踊って、汗だくになって、もう本当に最高だった。最後尾でもずっとその空気が充満していて、熱かった。人生初の遠征がとてもいい思い出になって、本当によかった。

ライブを終わってメンバーのツイートを楽しみにしていたら、ショッキングなツイートが流れてきて、血の気が引いた。

ライブ会場ではよく、揉みくちゃになることをいいことに痴漢する輩がいるのは話題に上がるし、そもそもライブでおっぱいはジャマなのでスポブラに押し込めて参戦してたんだけど、そういうのは会場の聴衆の話だと思っていた。

最高のパフォーマンスをしてくれるアーティストを触りに行く参加者がいるなんて、意味がわからなかった。

触りに行った不届き者の意図は、性欲なのか憧れなのかただの自身の行動力の誇示なのかわからないけれど、この空間を作り上げているパフォーマーのモチベーションを下げる行為だってことに、考えが至らなかったのだろうか。

言及もされている「(触られたくなかったら)長ズボンを履けばいいのに」という発言も、元を辿れば、自身がそうやって自衛しているという女性からの発言で、切なく、悲しくなった。

好きな服を着ている、それが露出度が高いからって、誰かに無遠慮に触られることを許しているわけではないのに。そう発言せざるを得ない経験や環境に思考が巡り、悲しくなった。

でも救いも、たくさんあった。

この発言群に対して、他のメンバーからのフォローツイートがあった。ファンが男女問わず怒っていた。長ズボンを吐く必要なんてないって、それは「ミニスカートを履いているから痴漢してもいいわけなんかない」と同じことだって、わかっている人がたくさんいたのが、リプライでたくさん見ることができて、私は嬉しくなった。

このバンドは私よりぜんぜん若い子が主なファン層で(なのでバンド名を明言するのをちょっぴり躊躇しているのはそういう理由もある)、たぶん私よりひと世代、ふた世代上だと「そんなに足出してはしたない」とか言ってくる人々も多い(と、私は両親がそういうタイプなので思うのですが)から、どうしても服の露出度で自衛しなきゃいけないと思ってしまいがちだしそういう指導をされることもたくさんある。

けれど、一番悪いのは、自身の欲を、他人の身体に無遠慮にぶつける人。

それをね、ファンのみんなのリプライで、理解してる人がたくさんいるんだって、みることができて、すごく嬉しくなったし元気と勇気が出た。長年好きな服を着ることを遠慮していた私なので、本当に嬉しかった。

ファンの中には、こういった問題に対してのひとつの提起として一冊の本を紹介している人もいた。noteの書評記事を読んでとても興味を持ったので、リンクをあわせてご紹介。私もこの本を、読んでみようと思う。

結局のところこういう話って、つまりは痴漢問題やフェミニズムに関する話題って、さまざまな角度で語られたり不快に感じる発信者もいたりで敬遠しがちな話題だけれど。(ちなみに今回もうひとつ燃えてた、ライブハウスのダイバー問題は、別の話なので今回は触れませんですしおすし。)

私は、好きなバンドのメンバーが怒ったり悲しかったりするのは嫌だし私も腹が立つし悲しいし、私自身も好きな服を着ていることで、たとえ胸元があいていたって露出度が高くたって、必要以上に抑えたり恐れたりしたくはない。

自身の欲を、他者に振りかざす人に、怒りを感じつつ、自身の欲をコントロールする術や自他の尊重について教えられずにいた歴史や社会を憎みながらも、今できることひとつひとつ、やっていきたいと強く思ったのでした。

最後に。

そんなことはありつつも本当に曲は楽しいしライブもすごく楽しいし、日頃こうやって悩んでいることがふっと軽くなる瞬間をたくさん作ってくれるバンドなので、よかったらみなさんも聞いてくださいね。というダイレクトマーケティングで終わります。

大好きなので、またライブに会いに行きます!次のCDも絶対買う💿!


サポートありがとうございます。いただいた費用は、バーレスクパフォーマーや被写体としての活動費用に活用させていただきます。つまり、サポートにより衣装と身体がグレードアップしていきます。楽しみ!