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運動は高血圧対策になる?

運動は高血圧対策になる?

結論から話すと、運動は高血圧対策になります。

運動と高血圧についてのお話しをしていきます。

高血圧の治療では一般的に、運動療法・食事療法・薬物治療があります。
運動では中等度のややキツめの有酸素運動を、30分以上の有酸素で降圧効果があるとされています。

高血圧症の要因として、健康的ではない食生活・歩くことや運動の不足・喫煙・ストレスといった生活習慣が密接に関連しています。

高血圧治療は生活習慣(食生活・運動習慣・睡眠など)の修正や薬物療法になります。
あまり運動をすることで高血圧が改善するという認識の方は少ないのではないかと思います。

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、1)食塩制限6g/日未満、2)野菜や果物の積極的摂取、飽和脂肪酸、コレステロールの摂取を控える、多価不飽和脂肪酸、低脂肪乳製品の積極的摂取3)適正体重の維持:BMI25未満、4)運動療法:軽強度の有酸素運動[動的及び静的筋肉負荷運動]を毎日30分、または180分/週以上行う、5)節酒:エタノールとして男性20-30ml /日以上、女性10-20ml /日以下に制限する、6)禁煙とされています。


では、筋トレに当てはめるとどのようなトレーニングが良いでしょうか。最高重量の50〜60%の程度の重量で休憩時間を少なめにして乳酸が貯まるようなトレーニングが血管対策のトレーニングでは最適です。高負荷のトレーニングによる血管への急な血流の負荷は、動脈のコンプライアンス(伸展性)を損なうおそれがあると言われています。

また、血流が加速するとNO(一酸化窒素)が血管の内皮細胞から産生されて血管を柔らかくしてくれます。この作用からも負荷をあげすぎない筋トレのような運動も高血圧対策になると言えます。

運動を行うことで、動かした部位の筋肉の糖質の取り込みが加速し血糖値の改善から血管内の糖化の減少も期待することができ動脈硬化の抑止から高血圧の改善に働きかけることができると考えます。


まとめ
適切な運動負荷は、NOの分泌を促したり動脈のコンプライアンスを損なうことなく血圧の改善を行える。
運動を行うことで糖質の取り込みを良くして、動脈硬化予防→高血圧の改善が期待できる。


皆様も、是非高血圧予防にトレーニングを開始してみてはいかがでしょうか!

参考
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-004.html

https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf

https://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.33/pdf/summary/017_summary.pdf

https://www.bbm-japan.com/article/detail/31628

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