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かくれんぼ好きの小さな友達

こんにちは、Nanaです。


20年以上前の作品であるためネタバレを含みます。
「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク!」が好きであれば知っているレベルのネタバレです。気にする方はご遠慮ください。


今回はディズニー+で「モンスターズ・インク」を見ました。


ディズニー好きと名乗るものの、パークから入ったのでピクサーを含め(特に小学校へ上がる前の)作品をあまり見たことがありませんでした。
なので今さら観たパークオタクによる感想を記してみたいと思います。


今回は吹き替え版を視聴しました。

マイクワゾウスキーの爆笑問題・田中さんも、サリーを演じるホンジャマカ・石塚さんも本当に上手!

本当に”マイク”だし、”サリー”でした。

それって本当にすごいことだと思って、やっぱり本人の顔が浮かんでしまうゲスト声優さんもよくいる中で、きちんとキャラクターとして映画の中で生きているのは2人の自然な演技とお笑いの経験による間合いなのかな、と思います。


パークオタクの目線で言うと、
東京ディズニーランドにある「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク!」は何度も乗ったことがあります。

あのアトラクションが映画のアフターストーリーであること(悲鳴ではなく笑顔を集める会社になったこと)や、前においてある車がマイクのものだということは知っていました。

ですが私が思っていた以上に映画に忠実でした。

ブーのかくれんぼ好きや、全体のセット、たこみたいなお寿司屋さんから帽子にライトを当てたときの音まで。
映画がオリジナルとしてあって、リアルに実現されているのだということがようやくわかりました。

やっぱりパークオタクも映画見るべきですねぇ。

ただ、こんなに映画に忠実なのに見てなくても楽しいアトラクションを作っているのは本当にすごいです。



映画自体の感想としては、
なぜ人間の子どもが脅威なのか、という描写が少なすぎたように感じます。

特に明確な理由もないのに存在を脅威だとして、徹底的に排除する。
というのが”差別”行為として描きたかったのかもしれませんが、それにしては自ら乗り込んでエネルギー資源に使っているしそれがないとライフラインが成り立たないし…

…ここまで書いて気が付いたのですが、もしかして原発?

エネルギー資源はお互いウィンウィンに使えるもので、汚染リスクがないものを使うべきだというメッセージだったのですかね?

なるほど。。。

正しい見解かはわかりませんが、ひとまず私はこの解釈で話を理解したいと思います。考察の余地も含めていい映画ですね。


話は戻りますが、なぜ人間の子どもが脅威なのかの描写が少ないため、なぜサリーはブーと一緒にいられたのかも理解しがたいところがありました。
愛情が芽生えたと言ってしまえばそれまでですが、すぐに惨殺して処分すれば良いところを匿って生かしたままどうにかしようとするあたりが理解しがたかったですね。

それがサリーの優しさを象徴しているのかもしれませんが、そんなに嫌なものなら相手の生命も気にしないよな…と思ってしまいます。


とは言っても全体的に細かい表情の描写が素敵でした。

特にサリーは言葉で多くを語らず、態度や表情で見せるタイプのすごく魅力的なキャラクターでした。

感情って全身で表すものなんですよ。
それがサリーは毛の一本一本から伝わってくるような感じがして好きです。
特に愛しい気持ちや心配、そして子どもを怖がらせるときの性格が変わった感じ。生き生きしてましたね。

マイクも自分がサリーの最高の相棒(サポーター)でかつ世界の主役だと思っている感じが最高に素敵でした。
彼みたいに生きたい、と思ってしまいました。


映画全体を通して、

一人ひとりのキャラクターがとても生き生きと描かれていて、
完全にフィクションで最高にリアルな作品でした。


悲鳴ではなく笑いをエネルギーにするという結末も、
サリーの顔の終わり方も、
とても素敵なエンディングだったと思います。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Nana

ケーキが食べたいです。今はモンブランが食べたい気分。