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地元大好きな私が、地元から離れて暮らしていること

現在、私は地元から飛行機の距離に住んでいる。

来春には夫の地元へ引っ越すことも決まっている。
夫の地元も、私の地元とは飛行機の距離だ。

夫の地元へ引っ越せば、きっと、離婚でもしない限り地元に戻ることはないだろう。

私は、その未来がとても寂しい。

きっと新しい土地には
新しく出会う人や環境があって、新しい自分にも出会えるかもしれない。

でも、今までの、私の大切な人や場所から離れてしまうことが寂しくてたまらない。

私は大学までを育った県で過ごし、就職で県外へ出た。(就職先を便宜上就職先をA市と呼ぶことにします)

小学校の先生になるための教員採用試験は、地元とA市を受験。
その年、A市は日程が例年と異なり、受験することができたので、地元の採用試験の練習として受験したのだけれど…

ありがたいことに地元もA市も合格通知をいただき、私は悩みだしてしまった。

決定したら大学のゼミの教授へ届け出をすることになっていて、一度地元の教員になると届けを出し帰宅。

その日のうちにA市にしようと思い直して、修正しに再度教授のところへ。

修正すると聞いた教授は、「○○さん(私)の気持ちがわかる気がする」と少し微笑んでおっしゃった。

地元を離れたいという気持ちはなかった。

それなのにA市を選んだのは、
このままでは一生地元から外へ出ない気がして、一度出るべきではないかと思ったから。

私は、見知らぬ土地に行きたい!と思うようなタイプではない。
家族や友達など大切な人たちの近くで、語り合いながら過ごしたいタイプ。

そんな自分が嫌いではないし、離れることはやっぱり寂しかったけれど、

そんな自分が親もいない友達も少ない土地へ出てみたら、どう変わるのか、変わらないのか知らなきゃいけない気がした。

A市で小学校の先生をしていた数年は、ありがたいことに環境に恵まれてとても楽しかった。
地元へも車で4時間かけて年に数回帰っていた。

で、さっき挙げた”そんな自分”は変わらなかった。

相変わらず大切なものの近くにいたいし、新しいところに行きたい欲はない人間のままだった。

A市にも大切な人ができたのに、また、結婚して引っ越すことに。
今度は、地元から飛行機の距離になってしまった。

来春からは、もっと離れる。
地元にもA市にも気軽には帰れない距離になってしまう。

私がこんな性格であることを夫は知っているから、「俺の都合でごめんね、しょっちゅう帰ろう」と言ってくれる。

でも、夫を選んだのは私だし、私がめっちゃめちゃ稼ぐから私の地元で暮らそう!といえるほどの自信もない。

私が選んだ未来なんだ。

飛行機の距離になれば、一度帰るのに少なくとも数万円かかることになる。
将来子どもができたりして家族が増えればその分増える。

お金なんて気にせず帰りたいところだけど、現実問題お金が〜万円単位でぽんとなくなるのは気軽ではいられない…。
会いたいから、帰るけどさ。

家族・友達に何かあってもすぐには駆けつけられない。
助けられる距離にいられない。
それがとてもつらい。

地元大好きな私が、遠い土地で永住しそうなこと。
どの選択が私をそうさせたのだろう。

遠く離れた地元をもつ夫と出会ったこと?
就職先にA市を選んだこと?
仕事を辞めたこと?

わからない。

わからないけれど、せめて、大切な人には会えるうちにたくさん会いに行かなきゃと思う。

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