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お客様の一言がきっかけでした

人に関わるのもめんどくさかった私がエステティシャンになろうと思ったのは、
女が自立して一生稼いでいくには何がよいか?
を考えて。
全然可愛くない理由。

もちろん、美容にも興味はあったし
当初、ビューティーコロシアムが毎週放送されていて、容姿がかわると人生もかわる。
というのが観ていて楽しかったのもある。

美容の専門に2年通ったけど
さっさと実務経験を積みたかったので
卒業する半年前に就職。
(早期就職制度があったので卒業はしてる)

なので、学生でインターンとかでもなく
セラピストデビュー。

最初の就職はリゾートスパ。
海外からトレーナーがきて技術やら接客を教えてもらいました。

そこでは言葉ではなく手からすべてを伝える。
なるべく、施術中は言葉を発しない。
セラピストは黒子に徹する。

人と話すのが苦手な私としてはラッキーなわけで(笑)

でも、そんなに甘くはなかった。

まわりには実務経験がある先輩方もいたけど
自分達のもっているスキルを教えるなんて
ことはいっさいなく。

むしろ、今までの経験を無料で教えるなんて
絶対に嫌という人ばかり。

だから、学生あがりの私はカウンセリングもクロージングも商品販売の仕方もわからなかった。
学校では教えてくれないしね。

ごめんなさいね。難しいこときいちゃって。

予約がはいれば施術をこなして終わり。
マニュアル的な会話以外は無しな
サロンワークな日々で

ある日何度かいらっしゃっていたお客様のフェイシャルにはいった時。

コース終わりにその日使った化粧品を説明していたら

「今の私にはどの化粧品があうのかしら?」

ときかれてフリーズしてしまったの。

マニュアル通りに化粧品をつかって
施術をして
今のお客様の肌状態がどうでこの化粧品を使うことで何を改善をされるのか。

当時は何も考えず、、やっていたから。

その様子をみたお客様はため息をつきながら

「ごめんなさいね。難しいこときいちゃって。」

と。

もうね、恥ずかしくて情けなくて悔しくて申し訳なくて。
穴があったらはいりたいってやつ。

あぁ、私、ヤバイなって本気で思った。

でもね、全然わからなかった。
どうやればいいのか。

今思えば誰もカウンセリングもクロージングも
してないし、誰も教えてはくれない。
(当時、教えて欲しいとも言わなかったけど)

リゾートスパだからエステみたいな
販売も契約もない。

でも、求められた時に何も言えない。

これはまじでまずい!!

ここにいたら成長にならん。

と思い2年で辞めたのでした。

あの時のお客様あの一言がなかったら
今の私はいないと思う。

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