なぜか最初と最後は覚えてる!

テスト勉強してたとき思い出してください。

今でも、記憶テストやったら最初と最後に書いてあったことが記憶に残りやすいですよね?

これをシリアルポジション効果(serial position effect)又の名を系列位置効果といいます()。

この効果はよくCMでみられます。

例えば、始まりがブランドロゴで最後にideas for lifeみたいなロゴと決まり文句みたいなので締めるというあれは、心理学的に記憶に定着しやすいと考えられます。

それは本当なのですが、実験ではちゃんと長期記憶に残るのは最初に出てくるやつのみで、最後のは実際は短期記憶に残るみたいです(

GlanzerとCarnitzの実験()では、記憶テストをしてもらったあとすぐにやってもらう場合と30秒後にやってもらう方で成績を比べたところ、

初頭効果(primacy effect)ーはじめの方が記憶に残るーは見られましたが、
終末効果(recency)は時間差がある方では見られませんでした。

ビジネス・マーケ応用

この結果を踏まえてできることは

・ずっと覚えて欲しいこと最初に(ロゴ、商品名、スローガンetc.)

・そこそこインパクトがあってすぐ行動に移せるもの(何々で検索!、商品名、扱ってるオンラインショッピング)

・真ん中には、聞き流すだけでも良いイメージがつくようなもので(商品の詳細、安さを押しまくるビックカメラみたいに)

を意識することが大事ですね。

CMだったり、広告に触れる順番っていうのも大事です。

Terry(2005)()の実験では広告の記憶度を何個かCMを流して測りました。

結果は同じで時間が経った後に確認すると最初のCMが一番記憶に定着してたみたいです。

簡単な文字の記憶テストを用いた実験()でも、だいたい20-25%くらい記憶の定着率は上がるので、

できるだけ広告を出す時は最初に見えるところだったり聞かれるように掛け合ってみるのは大事だと思います例えお金がかかっても!

逆に広告主の方はこの記事を見せて、20%を覚えられるって結果出てるんだから一割くらいあげても文句言わんよね〜なんてこともできちゃいます笑