「幼稚園の連絡帳っぽい日記」を書くと、メンタルがおちつく

最近、0歳の息子を育てる友人と時々遊びに出る(このご時世なので密にならない場所を選んでだが…)。彼女とは大学時代に知り合ったので、もう出会って7年とかそれくらい経つ。

息子くんをひとたび抱けばギャン泣きされる私。育児に関わることは毛ほども手伝えず、母となった彼女の赤子あやしスキルに感心するばかりだ。

特に私が感銘を受けたのは、随所に登場する「褒めワード」である。

水を飲めば「お水飲めたね〜😊」、おむつ替えれば「我慢できたね〜👌」と、とにかく赤子は何をしても偉いのである。聞いてるこっちの自己肯定感まで上がりそうになる。そうだ、私だって生きてて偉い。

私は考えた、この手法をいわゆる「今日できたこと日記」に加えれば、自己肯定感爆上がりなのではないか…?


実はしばらく前から、「やりたいこと日記」をつけていた。その名の通り、やりたいことを書き連ねる日記だ。
自分の望みが可視化されるという面でメリットはあったが、この日記、私がやると実はちょっと自己肯定感が下がる。

何せやりたいことを書き綴るのだ。つまりそれは私の「まだできていないこと」にあたる。溜まっていく私の「まだできてないこと」を見るのはしんどかった。
それに私は妄想癖が強い。到底今の等身大の自分からは到達できないような、ちょっと突飛な妄想まで書いてしまうのである。香港行きたいとか、レスリー・チャンに会いたいとか、どう考えても今は無理なことも書いてしまうのだ。

やってみて気づいたが、多分この手の目標日記はそもそも自己肯定感が低くない人向けだ。
自己肯定感が低いと今の自分のサイズを客観的に捉えられず、目標は飛躍する。そして日記を見返すたびに落ち込む羽目になるのだ。

そう思い始めた矢先に私は運よく冒頭の友人の「褒めワード」に出会い、そこから着想を得て新しい日記を書き始めた。それが「できたこと褒め日記」だ。

日記に使用しているのはこちら。無印良品の1日1ページノート。

画像1

内容はこんな感じだ。

7月24日(金)
朝起きてえらい!
ゆっくり噛んでご飯を食べたね。
掃除機かけてえらい!
お部屋が片付いてていいね〜
広東語の勉強したよ〜えらい!
まっすぐ帰ってきていい子〜!

おおむねこんな感じである。
アホみたいに見えるかもしれないが、書いてみると想像以上に楽しい。日常の節々でも自分のできたことに目が向きやすくなり、心の中で「いいね!」するクセがついてきた。

ところで上の日記の文体を見てふと気づいた。これは幼稚園の「連絡帳」にかなり酷似しているのではないか?
そう、幼稚園の先生が園での日中の様子を伝えてくれる、アレである。実際は事実を端的に書いていただけで、ここまで褒めそやしてはいなかったかもしれない。でも何となくあの「連絡帳」を思い出したので、私はこれを「セルフ連絡帳」と呼ぶことにした。今決めた。

このセルフ連絡帳、3日坊主の私にしては珍しく、もう1週間続いている。なにせ書くのが楽しい。さらにポジティブシンキング癖が付いて、気分が上がる。
例えば会議で発言して「それはちょっと違うかな〜」と言われたとしよう。普段ならかなりヘコむ私が、「今日の日記には『勇気を出して発言できたね!』と書けるぞ!!」と思えるようになったのだ。
ちなみに昨日は寝落ちしたが、朝起きてすぐ日記に「昨日はたくさんおやすみできたね」と書いた。ポジティブすぎる。物事をいい面から捉えられるようになる。これは本当にすごい効果だ。

冒頭に書いたように、この日記の褒め口調は子育て中の友人から着想を得ている。改めて愛情をもっての子育ては肯定のかたまりなんだなぁと思い知った。
大人になってしまった私がもう一度あの子育てを受けることはできないが、自分で自分を肯定する癖をつけてやることはできる。自分なりのひとつのメソッドとして、暫くこのセルフ連絡帳を続けてみたいと思う。



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