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犬の感情をコントロールする

 今日ふと、高校時代の部活の顧問の先生に言われた言葉が頭を過り、ひどく感動した、namiyukiです。
『とにかく道にゴミが落ちていたら必ず拾いなさい』という言葉です。当時は『良いことしたら良いことあるよ~』ってことか…なんて軽く受け取ってましたが、なんてことでしょう!ものすごく大切なことを教えられていたんですね、恵まれた環境に私はいたのです。『徳を積みなさい』ってことですね。今頃悟りました(汗)今日からそれやります、と思った次第です。

 さて、今回のテーマに入っていこうと思います。
まず、犬を飼っている方なら勘付いているかと思いますが、『人が楽しいときは犬もはしゃぎ、人が悲しみに浸っているとき犬はおとなしくしている』そんな経験や光景みたことあるかと思います。
そうなんです。犬は空気を読む力に優れていて、つまり人の喜怒哀楽を察知する能力を持っているといわれています。
そんな能力を持っている犬と比べ、人間はもっと多くの能力を備えているわけですから、ここをしっかり意識してしつけに向き合うことで、やりやすさと今後の関係が全然違ってきます。

 うちの話を少しします。事実、犬の空気を読む力は半端ないと思っています。イライラしているとき無駄に近づいてきません。遠くから私のこと見守っているのです。その眼差しに『はっ!』として、力が抜けるんですよ。こういう時、まさに癒しなんだと思いますよね。
これって、犬に備わっている能力ですので、小さいころから鍛えて欲しいと思うんです。声をたくさんかける、褒める・怒るを言葉だけでなくしっかり表情と態度で示す、これを繰り返していると犬が感情と言葉を読み取る能力が育ち、自然と人間(特にリーダー)の気持ちに寄り添えるパートナーになります。
私が出掛ける時も、何も言わずとも空気読んでいます。仕事の時はお留守番なので隅っこでおとなしくしてますし、逆に一緒にお出掛けの時は嬉しくて嬉しくてクルクル回って、あげくドアの前で待ってます。なんでわかるのかと不思議なくらいなんですけど。犬の観察力を甘く見てはいけません。
他にもたくさんありますが、この一連の犬の能力をうまく使って、感情をコントロールすると良いと思います。
リーダーが何を伝えようとしているのか、どうしてほしいと思っているのか、空気で読ませることを意識してみてください。眼力を使うとかなり有効です。

 私、ドッグトレーナーのわりに、自分の愛犬、あまりトレーニングというトレーニングはしなかったです。こんなこと言うと『はっ?』って感じだと思いますが、可愛がりすぎて親子みたいになっちゃいました(笑)でも、それはそれで全然気にしてないというか、むしろ可愛さ100倍でしょうか。笑ってください!
 愛情はこの上ないほど与えていて、それだけで従順かつ誠実に私のことを信頼してくれている犬に育ちました。最低限の、ダメなこと(迷惑や事故に繋がる行為)はしっかりしつけましたよ。
※爪切りだけは思いっきり反抗され歯が立ちませんがね…(よろしければ前回の『飼い主がトレーナーになれれば最強説!』を読んでください(汗))

 犬は褒められれば嬉しい怒られれば悲しい、人間と同じで、褒められるほうが怒られるより感情が豊かになる傾向に思えます。

●悪いことをした→叱られた ※これはダメなことだと必ず指差しなどのジェスチャーを付けてその時その場で叱る(鉄則)
      ↓
●悪いことをしようとした→直前で『ダメ!』と警告(アイコンタクト)
やめた(やめさせた)→思いっきり褒める※よくできました~など声をかけながら体をわさわさオーバーに撫でる【効果大】
※最初はおやつ付きも可、ただし撫でるは絶対。 

このように、やめたのに褒められなかったときの犬的ショックはきついと思いますが、悪いことをしようとしたけど、ダメと言われてやめたら、すごく嬉しいことがあった!で犬は覚えます。褒められるの大好きなんですよね。
ですので、このタイミングがつかめるよう、ちょっと監視する時間も必要ですよ。

 また、異なる例として、人から見たら単純にダメだと思うことでも、犬にとってどうしてもそれをしてしまう何か意味や原因がある場合もあります。原因究明は根本的な部分を排除するという意味でも大切なことですので、見逃さないようにしたいものです。

 しつけとは、時にはストレスを伴い、忍耐の比べっこのようなこところもありますが、自分の手で達成させたときは、極上の達成感です。※2回目失敗してもまだまだ我慢。3回成功まではオーバーに褒めるをやってみてください。様子を見ながら徐々に褒めるを軽く…
決して楽ではありませんが、やってみる価値は大きいです。
 ただし、がっつり訓練された犬が飼いたくて飼った、という方は、私の管轄外ですのでどうか速やかに訓練所をお探しくださいね。
※そもそも最初から、そういう方は読んでませんね。

 しつけは、家族の生活や他人、そして愛犬自身を守るために必要なことです。最低限のマナーとしつけは、飼い主の責任で判断してください。
 他人との事故を防ぐためにも、飼い主が操作できるようしっかりしつけることを強くお勧めします。

では今回はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回、いよいよ『しつけマスター編』に突入です!お楽しみに。

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