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こうして私はバツイチに…⑪「判を押したように」

はじめに

どうもふくすけ(@namiuchigiwade)です。

今回は「こうして私はバツイチに…」シリーズのパート11になる。

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この話しは妻の『不倫』をきっかけに離婚した私の実体験である。

探偵の田中(仮名)さんに浮気調査の依頼をする際、

「ご主人が奥様の不倫を怪しまれていることを奥様に絶対に気付かれないでください。

気付かれて奥様に警戒されると、

調査が非常に困難になるためです」

と何度も念を押された。

私もここまで来て妻に怪しまれて、

調査ができなくなるのがとても嫌だったので何度も、

「大丈夫です。

気をつけます」

とは言ったものの、

何も気付かないフリをして妻と生活するのは正直かなり苦痛だった。

なんせ私はウソが顔に出やすい(笑)

私も妻も互いに何事もなかったかのように過ごしたあの数週間は、

他人から見ればさぞ異様に見えたことだろう。

では続きをどうぞ。

調査日は不倫を望む夫

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2016年3月16日ー。

この日は1日目の浮気調査だ。

相手はプロなので、

素人の私がICレコーダーを仕掛けた時よりかは安心だが、

肝心の妻と男がちゃんと「不倫してくれる」かが、

不安だった…。

なんせこの日2人が会わなければ、

調査する人件費だけで10万円は飛ぶのだ。

「頼む!会ってくれよ!」

吸殻やティッシュを見つけた時とは違ったドキドキ感があった。

この日も県外で仕事すると妻にはウソをつき、

ホテルで1泊する。

従業員には、

「いつもありがとうございます」

なんてお礼を言われ、

すっかり常連客になってしまった。

「最近色々忙しくて…。

最低でもどこかでまた1泊します」

と言っておいた。

この辺りになるとだいぶ気分も落ち着いてきていた。

やはり1人で悩むよりも、

プロや人に頼った方が良いんだとつくづく思った。

21時頃、

田中(仮名)さんからLINEが入る。

「奥様、外で男性と合流しました。

ゆっくり後を追います」

この時、現場にいる3人の探偵は、

1人目と2人目が追跡。

3人目がゴール地点にいるようだった。

「そのまま家まで行けよ」

私は祈りながら状況を見守った。

21時半頃、

2人は近所の中華料理店で夜ご飯を食べ、

22時過ぎ、

私の家に入った。

田中(仮名)さんからLINEが入る。

「2人が家に入りました。

写真、ビデオに収めてます。

一旦終了し、

朝6時頃にまた調査を再開します」

…よしっ!

なんとか無事(?)2人は家に入った。

…それにしても奴ら、

インターバルとかないんかな。

私が家を空けた日は100発100中会っている。

まぁ無駄な出費が減ってよかったが。

…。

次の日、

6時から調査が開始され、

9時出勤だった2人は無事8時頃、

探偵の写真とビデオに収まった…。

あっさり!

「探偵すげーっ!!」

さすがはプロである。

まずは1つ目の証拠を掴むことができた。

あと1回だ。

あと1回家の出入りを収めて妻とは離婚だ。

2回目の調査は3月20日に決まった。

あと1回…。

「頼む!

あと1回不倫してくれ!!」

もう妻への愛情が全くなくなってしまった私は、

早く離婚したいがために不倫を祈ってしまっていた。

この時2016年3月。

離婚まであと3ヶ月…

自分のセコさに呆れる2日目

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結婚生活で悔やんだことの1つとして、

通帳管理だった。

共働きだった私達は毎月の給与を全額妻に渡し、

小遣いとして2万円もらっていた。

あとは妻が私の使っていない口座にお金を入れていたのである。

よって私は毎月2万円の蓄えしかなく、

浮気調査の出費がかなりキツかった。

2回目の調査日である3月20日。

この日はそんな慢性的な金欠状態だったため、

かなり強引な手を使ってしまう…。

当日、

再びホテルへ宿泊。

「お仕事で千葉に来てるんですか?」

顔見知りになった従業員に聞かれる。

「え、ええ。そうなんです。

取材で…」

…どんな取材やねん!

我ながら咄嗟に出た下手なウソに嫌気が差しつつ、

これが最後と信じて部屋で田中(仮名)さんからの連絡を待つ。

21時頃やはり田中(仮名)さんから2人が合流したとの連絡が入り、

安堵する。

21時半頃、

2人は近所のファミレスで夜ご飯を食べ、

22時過ぎ、

私の家に入った。

もちろん写真もビデオも撮れたそうだ。

…こいつら判を押したように不倫をする。

ここまで来るとちょっと感心した。

次の日、

再び6時から調査スタート。

しかし、

8時半頃に田中(仮名)さんからLINEがくる。

「あと30分ほどで9時になります。

その際延長料金が発生してしまいますが、

いかがいたしましょう?」

…え?

延長??

「1時間いくらぐらいになりますか?」

とりあえず確認すると、

「全部合わせると2、3万円ぐらいですかね」

1時間2、3万円かぁ…。

カラオケやったらめっちゃ高いなぁ…。

「そうですか。

ちょっと待ってください」

延長したくない私は奥の手を出した。

妻の携帯に、

「おはよー♫

ごめん!

急やけど仕事早く終わったから今から帰るわー!

あと30分ぐらいで着きます」

とメールをした。

かなり強引な手口…。

大丈夫か?

さぁ…。

どうなる?

しばらくすると田中(仮名)さんからLINEがくる。

「8:50男が出てきました。

写真、ビデオ収めてます」

…よし!

ちょっとセコいがこれで証拠は押さえた!

延長料金の出費を抑えるためとはいえ、

我ながら咄嗟に出たウソに騙される妻にも騙す私にも嫌気を差しつつ、

「よかったです。

ありがとうございます」

とお礼をした。

次はいよいよ弁護士事務所と契約する。

慰謝料を取れるとはいえ、

金が掛かり過ぎる…。

お金が全てではないが、

これプラスになるのか?

労力と金額が不釣り合いのように感じた。

この時2016年3月。

離婚まであと3ヶ月…。

2016年4月4日

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2016年4月4日9時。

この日私は田中(仮名)さんの探偵事務所を訪れた。

浮気調査の報告と証拠の資料をもらうためだ。

この日は10時に千葉の探偵事務所、

16時に東京の弁護士事務所とタイトなスケジュールだった。

この日を迎え、

「ついにここまで来れた…」

…それが私の率直な感想だった。

思えば異変に気付いたのは2016年2月27日。

そこから私自身での調査に限界を感じ、

探偵事務所を頼ったのは3月10日。

そこからこの日まで3週間あまり。

なにも気付かないフリをしての妻との生活。

冒頭でも申し上げたが本当にかなり苦痛だった。

その間普通に使わなければならなかった私がいない日に妻と男が使っている風呂、食器、ベッド…。

特にベッドは妻と男の不貞行為の現場だ。

寝れるわけがない…。

慣れ親しんだ家具、

家電の全てが気持ち悪かった。

ホテル泊まりの日以外はほぼ不眠状態だった。

やっと、

やっと今日から妻に反撃だ。

そんな気持ちでこの日に臨んだ。

この後、

離婚までの流れと、

探偵と弁護士の費用。

そして、

慰謝料が明らかに…!

ー次回ー

ふくすけ「これは楽!」

この時2016年4月。

離婚まであと2ヶ月…。

続く

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