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こうして私はバツイチに…⑩「ハードモード」

はじめに

どうもふくすけ(@namiuchigiwade)です。

今回は「こうして私はバツイチに…」シリーズのパート10になる。

→前回はこちら

→本シリーズの目次(表紙)はこちら

この話しは妻の『不倫』をきっかけに離婚した私の実体験である。

当時は証拠のためと、

吸殻とかティッシュとか素手で触ったり写真に撮ったりしていた。

今思うと気持ち悪い(笑)

まさに執念だった…。

では続きをどうぞ。

恐ろしい会話が次々と、

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2016年3月7日17時。

2度目のICレコーダーを仕掛けた。

今度は寝室にあるぬいぐるみのチャックの中にICレコーダーを仕掛け、外出する。

再びビジネスホテルに宿泊する。

この日はすぐに眠れた。

…慣れてしまった自分に軽く寒気がする。

翌日仕事をして夕方帰宅。

妻は居なかったため怪しまれることなくICレコーダーを回収する。

今回はベッドの近くに仕掛けたため、

見つからないかドキドキしていたが、

どうやら妻達は私に疑われていることを怪しんでもいないようだった。

「絶対バレないとでも思ってるのかな」

今度は誰もいないのでリビングで悠々と聞く。

3月7日23時頃、

この日も妻と男は普通に家に入り、

何やら会話をしている。

今度はリビングでの会話が全く聞こえずただ聞き流していたが、

1時過ぎにまた寝室へ。

「ここからが前回聞こえなかったところやぞ」

ついに寝室で何をしていたのかがわかる…。

ベッド上でしばし2人がイチャつきながら会話をする。

「旦那だけ大阪帰らせたらいいじゃん。

そしたら毎日ずっと一緒だよ」

「うーん…。そうよね。

旦那には今月中に辞めるって言っちゃってるけど、

もう少し帰らないように粘ってみようかな」

…おいおい。

帰ろうって言ってんのにこの期に及んでまだ粘る気なのか?

っていうか以前、

退職を上司に止められてるって言っていたが、

これはウソ??

「きっと、

この不倫のためやったんやなぁ…」

今更になって気付いてしまった。

遅い…。

私はというと1人で妻とお義母さんとの約束を果たそうと、

律儀に退職までしたのに。

妻はそんなこと何も考えずにこの男と不倫をしていたわけだ。

なんだかバカバカしくなってきた。

さらに、

「うん。

そうしなよ。

旦那どうせ疑ってないんだろ?

っていうか旦那死ねばいいのに」

「ははは。

それもありよね」

…ベッドの上で恐ろしい会話を繰り広げている。

「なんでおまえに死ねばいいのにとか言われなあかんねん」

だんだん怒りが湧いてくる。

10分ほど経つと男が、

「なぁ。Hする?」

と妻に問いかける。

「えっ?うーん」

と妻が少し困った素振りを見せたような返事をするが、

妻は嫌がる様子もなく男とセッ○スをする流れになる。

「やっぱりするのか…」

そこから45分程2人が不貞行為に及んでいるのだが、

これはさすがに私のメンタルがおかしくなりそうだった。

なんせ今まで信じていた妻が男を家に連れ込み、

かつ私も寝ているベッドでセッ○スをしているのだ。

「一体いつからやろう?」

考えるだけで涙が止まらない。

怒りに震え思わず物に当たって壊しそうになるのを必死に抑えながら聞き続けた。

行為が終わった後、

「気持ち良かった。

やっぱりおれが調教しただけあるな」

「うん。そうね」

…どうやら調教までされていたらしい…。

こいつは一体どんな奴なんだ?

っていうかこいつらなんなんだ??

ここまでくると夫婦関係の再構築という選択肢はもう私の中には完全になくなっていた。 

「離婚や。

証拠も掴んだしこれで慰謝料とったる」

全てを聞き終えると、

もう妻とこの男に対しては怒りと憎しみしかなかった。

妻を信じ切っていただけに裏切られた時の反動がすごい。

「明日弁護士に相談してみるか」

私はついに離婚に向けて動き出した。

この時2016年3月。

離婚まであと3ヶ月…。

不倫の証明は難しい

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翌朝、

私は2つの法律事務所にメールした。

すると午後には私の携帯電話に連絡がくる。

私は、

・妻が不倫をしている

・精液、体液が付いたティッシュをジップロックに入れて保存している(本当は気持ち悪くて嫌だったが…)

・不倫の一部始終をICレコーダーに録音している

以上を説明した。

「これでお願いします…」

私は神にも祈る気持ちで返答を待ったが、

なんと現時点では受け付けられない。

対応できない。

との答えが返ってきた。

「こんなに証拠あんのになぁ」

翌日、

もう1つの法律事務所から電話がきた。

答えはやはりNOだった。

「なんでだめなんですか?」

このままでは離婚できないと思った私は担当者に聞いてみた。

「申し訳ございません。

正直に申し上げますと、

ふくすけ様のおっしゃる証拠のみでは、

不倫、浮気の証明にはなりません。

調停、裁判まで発展した場合でも恐らく勝てないからです」

弁護士が言うには不倫の定義とは、

一線を超えたかどうか。

つまりセッ○スをしたかどうかであって、

それ以外は不倫に当てはまらない。

しかも、

その一線を超えたか否かの証明は、

不倫の証拠になるもの

1.最中の現場を抑える(矢○まり状態?)

2.隠しカメラで抑える(映像に残すこと)

3.ラブホテルの出入りの写真(最低1回)

4.どちらかの家の出入りの写真(最低2回)

以上の4つだった。

「ハードル高いなぁ!」

シンプルにそう思った。

今までテレビや週刊誌で、

既婚者が他の異性とキスしたり手を繋いでいただけで、

「不倫」として報道されているのを見聞きして、

「録音は充分な証拠になる!」

と勝手に思い込んでいた。

無知すぎた。

「録音やメールだけだとふざけてやっていた。

と言われたら反論しづらいんですよ。

音や文章だけでは証明にならないんですよね」

担当者は親切に説明してくれた。

「しかもこれらの証拠の写真を、

一般人が配偶者に見つからずに抑えるのは非常に難しいですね。

ですから、

ふくすけ様にはまずは探偵を雇われるのを検討されてはいかがでしょうか?」

…探偵!

なるほど!

私は担当者に礼を言い、

探偵事務所を探すことにした。

それにしても、

こっちは探偵や弁護士に依頼しなくてはいけないほどお金も時間も費やすのに、

当の不倫している2人は先程の4つさえ気を付ければ不倫を証明されない。

しかも証拠を掴むまでは弁護士もついてくれない。

さらにこちらが証拠掴む前に、

妻の方から離婚なんて突きつけられた日には、

相手の不倫が有耶無耶になってしまう。

「なんで被害者の方がハードモードやねん!」

と思った。

この時2016年3月。

離婚まであと3ヶ月…。

探偵事務所と浮気調査の相場

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2016年3月10日16時。

私はこの日千葉にある探偵事務所の田中(仮名)さんという男性と1時間の無料相談をする約束をしていた。

15時50分頃探偵事務所に着き、

インターフォンを押すとほどなく、

「お待ちしておりました」

と私服の男性職員が出てきて個室に案内される。

個室に案内されるとすぐに、

「ふくすけ様初めまして。

○○探偵事務所で探偵をやっております。

田中(仮名)です」

と自己紹介される。

「全然探偵っぽくない。普通のおじさんや」

これが私が生で初めて見た探偵の第一印象である。

「とりあえずメールのお問い合わせの内容の確認なんですが」

と聞かれたので妻の不倫の概要を話す。

「はい。…はい。…なるほど」

田中(仮名)さんはメモを取りながら話しを聞いている。

合間にスマートフォンを操作し、

誰かとやり取りしている。

全て話し終えると、

「ご主人これは大変な目にあいましたね。

ぼくも一応結婚しているのですが、

もしぼくがいない間に妻がそのようなことをしていたらと思うと許せないですよ」

と、同意をしてくれた。

「そうですねご主人。

これは完全にクロなので、

証拠掴んで離婚ってなったら慰謝料も請求出来ますよ。

ですからもしよろしければ依頼をご検討ください」

田中(仮名)がとても頼もしく、

弁護士にも断られ1人で戦おうとしていた私にとってはとてもありがたかった。

「じゃあお願いします!

…ちなみに料金ってどんなもんですか?」

ありがたいし頼りたいが、

探偵の相場がわからない。

終わった後、

100万円とか言われても怖いので聞いてみる。

今回依頼するのは前述の「不倫の証拠になるもの」の4つ目、

4.どちらかの家の出入りの写真(最低2回)

になる。

それを踏まえて田中(仮名)さんが教えてくれたのは、

・調査は最低でも2回行う

・4人分の人件費…この事務所は基本的に4人1組で行動

田中(仮名)さんが司令塔のようなもので、

後の3人が現場対応

(先程スマートフォンを操作していたのは、

別の調査で現場に指示をしていたため)

・移動費

・宿泊費…計2泊×3人分)

・自家用車に貼るGPSレンタル費…車は主に妻が運転しているため

以上で50万程だった。

別途延長する際は延長料金が発生するらしい。

「2回捜査するから1回25万円。

高い…。

けどしゃあない!」

背に腹は変えられない。

私は田中(仮名)さんに全てを託すことにした。

これで不倫の証拠になりうる写真計4枚と、

調停、裁判になっても使える資料を作ってもらえるのだ。

安いものだ…。

と思うようにした。

そしてこの後、

探偵の凄さを知ることになる…!

ー次回ー

「探偵すげーっ!!」

この時2016年3月。

離婚まであと3ヶ月…。

続く

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