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こうして私はバツイチに…①「娘さんを私にください」

はじめに

「この人と結婚して、

ずっと幸せな家庭を築いていこう」

…結婚する時の世の男性はきっと皆同じようなことを決意し、

愛する女性と結婚する。

この時点で離婚のことなんて1㍉も考えちゃいない。

いや、

考えるはずもない。

私も例に漏れずその中の1人であった。

結婚生活はどんなのだろう?

子供はいつ授かったりするのかな?

なんて明るい未来を想像しワクワクしながら生きていく。

素晴らしい。

まさに人生バラ色。

この時はきっと女性側も同じ気持ちだろう…。

ではなぜ、

どこで2人はすれ違い、

離婚に至っていくのだろうか…。

これは日本で3組に1組離婚していると言われるその中の1組の話しになる。

離婚したのは2016年6月。

気付けばもう数年経ってしまった。

原因は妻の『不倫』である…。

※この話しはノンフィクションであり、

実際に私「ふくすけ(@namiuchigiwade)」が本当に経験した話しである。

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こうして私は結婚へ…

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私たち夫婦は2人とも出身は大阪。

仕事は介護。

いわゆる職場恋愛から1年の交際を経て結婚することになった。

きっかけは彼女であるシホ(仮名)との同棲を始めようと彼女の両親に承諾を得るために彼女の家へ伺ったところから始まる。

「うーん。

同棲って言われてもやっぱり世間体があるからねぇ。

一緒に住むんだったら結婚して欲しいなぁ」

と、お義母さんに渋られてしまう。

この時私は28歳でシホ(仮名)は24歳。

交際期間が1年とはいえ、

私は30前だしこのまま同棲だけしてだらだらしてもいけない。

ここでけじめをつけて結婚するのもありか?

何よりシホ(仮名)のことが本当に好きだからな。

との結論に至りそのまま結婚の申し出をご両親にすることになった。

「娘さんを私にください。必ず幸せにします」

「結婚だったらいいわよ。

まぁこれからいろいろあると思うけど、

シホ(仮名)のこと幸せにしてね」

両親から無事、

その場で了解をいただいた。

この時の私は、

「よし!許してもらった!!

同棲の申し出がまさか結婚の申し出になるとは思わんかったけど、

シホ(仮名)とはもともと結婚するつもりやったし全然OK!

これからは家庭も守らないといけないから仕事をよりがんばろう!」

私は固く決心し、

シホ(仮名)と結婚することになった。

シホ(仮名)からも、

「まさか結婚の話しになるなんてね…。

でも親に認められてよかったね!

幸せになろうね」

と目に涙を浮かべながら言ってくれた。

私はそれを見てまたシホ(仮名)を愛おしく思えた。

あぁ、私はなんて幸せ者なんだ…。

間違いなく今が人生で1番幸せだ。

本当にめちゃくちゃ嬉しい。

シホ(仮名)と結婚していつか子供を授かって幸せな家庭を築いていこう…。

そう心に誓った。

この時2008年1月。

離婚まであと8年と5ヶ月…。

プライベートも仕事も充実

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当時、有料老人ホームの介護現場でリーダーだった私は、

シホ(仮名)との結婚が決まってからより仕事を真剣に打ち込むようになった。

「ふくすけくん最近がんばってるやん」

上司にあたる施設長によくそう言われるようになっていた。

「ほんまかなぁ。だったら嬉しいけど」

と冗談半分に受け取っていたが、

「ふくすけリーダーやとフロアが落ち着くなー」

と、同僚や部下からも評価していただけるようになり、

あの頃は仕事もプライベートも本当に充実していた。

ただ結婚が決まったことにより、

当時勤めていた会社は比較的職場恋愛に厳しかったので、

シホ(仮名)は別の老人ホームに異動することになってしまった。

「シホ(仮名)には申し訳ないけど、

夫婦で同じ職場っていうのも落ち着かへんし、

しゃあないかー」

異動するなら私がしてもよかったのだが、

「私は子供できたら辞めるかもしれへんし、

私が異動する方がええと思うよ」

申し訳なさそうにしている私にシホ(仮名)は優しく言ってくれた。

「シホ(仮名)ってめっちゃ優しいなぁ。

この子を選んでほんまによかった。

これは本当にがんばらないといけないな」

私もシホ(仮名)の思いに答えられるよう、

さらにがんばろうと心に誓った。

シホ(仮名)との交際に関してはここまで会社の上司、同僚、部下にはバレないように気をつけていた。

しかし、

結婚するとなるとさすがに黙ってはいられない。

この頃も介護業界は例に漏れず人手不足だったので、

みんなに打ち明けた時はシホ(仮名)の異動で人手が減り、

もしかしたら怒られるかも?

なんて思ったりしたが、

「ふくすけくんがついに結婚!?

おめでとう!!」

と意外と祝福モードだったのが嬉しかった。

「なんか今思ったらこの2人怪しいな〜。

付き合っるんちゃうか〜?

って雰囲気あったもんな〜」

なんてことを言うおばちゃんの職員もいた。

職場のみんなには本当に申し訳ない気持ちとありがたい気持ちでいっぱいになり、

思わず泣きそうになる。

話しは逸れるが昨今の介護業界、

やれ暴力事件だのやれ睡眠薬飲ませて事故らせるだの、

なかなか良いニュースはなく、

人間関係のこじれから介護業界を離れていく職員もいるようだが、

この職場は仕事は大変ではあったが、

人間関係がとても良くとても働きやすかった。

ずっとここで仕事がしたいー。

本当にそう思っていた。

…あの日までは。

この時2008年4月。

離婚まであと8年と2ヶ月…。

お義母さんに呼ばれた

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シホ(仮名)との結婚式の準備が始まった。

式場は私の父が旅行会社に勤めていたため、

その関係で大阪にあるホテルの式場を格安で借りてできることになった。

実は私とシホ(仮名)は結婚式自体も本当はしなくても良く、

そのお金を車とか新居にあてたかったのだが、

お義母さんの気持ちとしては区切り、

けじめのために結婚式はやるべきと強く言われ、

こちらが折れて落ち着いた。

また、

呼ぶのは親族のみになった。

どうせやるなら友達も呼びたかったが、

こちらもお義母さんが親族だけでこじんまりとやって欲しい。

という希望を汲み取った形だ。

ここでお気付きの方もいらっしゃると思うが、

この母親、

かなり私達2人の間に割って入ってくる。

シホ(仮名)はお義母さんが言う事にはいつも反論もせず、

ただただ素直に聞いていた。

そのことに当時から若干違和感を感じてはいたが、

「ごめんね。

同棲反対した時に気付いたと思うけど、

なんかお母さん考えが古くて」

シホ(仮名)が申し訳なさそうに言ったが、

自分もいきなりここで大好きなシホ(仮名)の両親と諍いを起こしたくはない。

「全然ええよ。

お義母さんは母親として、

おれらが心配で後悔して欲しくないと思ったんやろ。

結婚式を挙げて間違いはないと思うよ」

と、半ば自分にも言い聞かせるようにシホ(仮名)に返答した。

そう。

そもそも結婚生活は長いし、

2人だけの生活でもない。

私もこんなことでシホ(仮名)を傷付けたくないし、

私が抑えてそれで丸く収まるのなら喜んでそうしようと、

固く決意した。

これと同時に結婚式の打ち合わせは続いていて、
式は2009年2月15日に行われることになった。

ここからは月に1、2回会場で打ち合わせをし、

話しを詰めていくことになった。

この打ち合わせで衣装や演出の話しをするわけだから

否が応でも、

「おれ結婚するんやな」

と実感が湧いてくる。

そんな中お義母さんに、

「今日よかったらうちでご飯食べて行かない?」

と晩ご飯のお誘いを受けた。

断る理由もないし、

まずはお義母さんやお義父さんとの距離を埋めたかった私は快く了承した。

仕事が終わるとこの日はすぐに退勤し、

途中お義母さんが好きだと言っていたケーキ屋でケーキを買ってシホ(仮名)の家に伺った。

あんなことを言われるとも知らずに…。

今思えばこの時から夫婦の歯車が狂い始めたように思えた。

ー次回ー

お義母さん「ふくすけくんに言っときたいことがあんねんけど…」

ふくすけ「はい?」

この時2008年5月。

離婚まであと8年と1ヶ月…。

続く

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