見出し画像

京都大学の心理学サークルに入っていたこと。

私の入った大学は、心理学科ではなく、社会学科でした。
心理学をしたかったのですが、受験に失敗し、そこを選びました。


そして、京都大学に、自転車で行けることは、入学前は、考慮に入れていなかったのですが、河合隼雄先生の講義に通うことが叶いました。

河合隼雄先生は、優しい話し方で、難しい言葉を使わず、私にもわかりやすかったです。その内容を深く理解していたかは、別として。

小学生が豚だったかを飼って、その後、食べることになるのを賛成反対で、クラスで議論する話。

不純異性交遊をする子に、自分の体だから、何が悪いという事を言われたときに、理屈じゃなく、真剣にダメだと言ったという話。

夢診断の話。

いろいろ覚えているんですが、相当前の話なのに、今も教室の映像と河合隼雄先生の姿が、浮かびます。

中でも、河合隼雄先生が、カウンセリングの内容の深刻さより、終わった後の自分の体のしんどさ、疲れのようなもので、相談者の深刻さがわかるというような話もありました。


今、鍼灸師として、患者さんの体の悩みだけでなく、日常生活の悩みとか、人間関係の悩みを聴く事がありますが、それは、感じます。

その後、なんか、どっとくるときは、患者さんが悩みを置いていったなと思います。その悩みは、自分の悩みではないので、自分の中には入りません。

鍼灸院の中で、うろうろして、だんだん消えていくイメージです。

心理学サークルの話

たまたま、掲示板でサークルが始まるのを知り、連絡して、入ることにしました。メンバーは、6人くらいの教育学部の4回生の男子学生ばかりでした。

活動内容は、毎週、心理学の概論のような分厚い本を読んで、シェアしていくという、まさに授業のようなことをひたすらしました。

その後、ご飯を食べに行ったりしました。

リーダーの妹に会う機会がありました。
「お兄ちゃんは、辞書を読んでいました。」
それを聞いて、びっくりしました。
辞書ってひくものと思っていましたが、読むものなんですか?って。

メンバーみんな、勉強が好き、議論が好きでした。
私が心理学を勉強したいという気持ちを受け止めて、
「こういう学生に、学んでほしいよね。河合隼雄先生の授業とかも。」と
言ってくれました。

いやいや、そう簡単には京都大学に入れないです。
学力があると、チャンスが増えるんだなと、痛感しました。

サークルはメンバー全員が、院に進学することになり、約1年で解散になりました。

それ以降は、心理学を人と学んだことがありませんでした。
アドラー心理学に出会うまでは。

子供が生まれて、アドラー心理学のパセージという、コースを受けることで、また、私の心理学とのつながりができ、今に至っています。

今日もよい一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?