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私たちの夫婦の話④ー1★暴力の連鎖

私たち夫婦は別居中です。別居して6年が過ぎました。そして先日会う機会があったのですが、(会ったけれど、話はしていないです。その事は後日書きます。)その時、夫を他人のように感じたのです。私たちの関係は終わっている。認めたくなかったのですが、疑いようがありませんでした。私の未来に夫はいない、いや、もう6年以上前からいなかったのです。早く離婚しておけばよかったのかもしれません。なにが正解か分かりません。今同じような状況の方、別居しようか迷われている方の参考になればと思い、書き始めました。書いていくうちに、過去の事実を冷静に見る事ができる事に気づいたのです。これは私に必要なものだと感じています。
どうかお付き合いください。

別居の原因はいろいろありますが、私が考えている一番の原因は、子育ての考え方の違いです。夫は子供を厳しく躾けるのがよいと信じています。子供は物事の善し悪しは分からないから、調教のようにしつけると言っていました。一方、私は子供は善悪を知っていると思っています。社会のルールは知らない事もあるでしょうけれど、人としての善悪はもう分かっているし、大人を冷静に見ていると思っています。

夫は、得に息子たちを叩いていました。娘を叩いたのは記憶になく、中学生の時だけでした。特に下の息子は小さい時から癇癪がひどかったし、いわゆるキチンとできなかったので、叩かれていました。別居してすぐ、「お父さんのげんこつ痛いねんなー」とつぶやいていました。「きちんと出来ない」とは靴下をぬぎっぱなしだったり、宿題が出来ていなかったり、まあ私からしたら、暴力をふるうに値しない事です。暴力をふるうに値する事などないと思いますけれど、要はそんな些細な事です。

夫は母親に叩かれて育ったと言います。それがどのくらいの頻度だったかはわかりません。母親から21歳で夫を産んだので、若いとなめられたらいけないと厳しく子育てしていたと聞きました。夫は、母親が厳しくたたいてくれたお陰で立派な大人になれたと今では母親に感謝していると離婚の話が出た時に言いました。それを聞いて可哀そうに思ってしまいました。夫は、母親に喜んでもらうために勉強したとも言っていました。夫は母の愛に飢えていたのでしょう。そして、暴力を愛情と思わないと自分の存在を保てないのかもしれないと思いました。暴力をダメだと、母親が間違っていたと認めたくないんだろう。

別居してから子供たちは穏やかでした。なにより自分の心に平和が訪れました。ある時、娘が言いました。「でも、〇〇(弟の名前)が悪い事したから、お父さんも叩いてたんやろ」と。私は驚きました。「暴力はだめだよ。たとえ、どんなに悪い事をしたとしても、暴力は許されないんだよ」思い返せば、子どもたちは時に殴り合いのけんかをしていました。私は妹とそんな事をしたことがないので、私の両親もびっくりしていました。私は男の子ってそんなものかなと気にしていませんでしたが、娘の言うには、弟は悪い事をしたから叩かれて当然と思っていたようでした。あー、ちゃんと伝えれていなかったと反省しました。暴力は連鎖するんだと恐ろしくなりました。

別居してから、暴力も暴言もない家庭になったのです。






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