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「たった一語の英語さえ聞き取れない、意味が分からない!ナゼ!?」と言う人に伝えたいこと。

こんにちは、なみのリズムのアサコです。

私がリスニングが超苦手だった頃。
「インターネット(the Internet)」の一語さえ聞き取れない!という状況があり、自分の耳の能力に絶望してたことがありました^^;

今アラフォーの私が学生の時は、リスニングのテストさえなかったので、普段英語を聞く機会は少なかったわけですが、それでも英語をそれなりに勉強してきてはいたんです。

「家出のドリッピー」は小6の時から聴いていた(当時はカセットテープ)
「NHKの英語基礎講座は何回も聞いていた」(当時はラジオ)
「予備校でヒアリングの授業も受けた」
(「リスニング」でなくて当時は「ヒアリング」)
「進研ゼミのカリフォルニアホームステイも経験した」(今はベネッセ)

(こう書くと、時代の流れを感じますね…)

ちゃんと英語を「聞く」練習もしていたはずなのに、ホンモノ英語が全く聞き取れなかった私。

その理由はなぜか??を書いていきます!

この記事は、以下の人に役に立ちます。

☑ たった一語の単語さえ聞き取れない、わからない。
☑ 英語が「ごにょごにょごにょ」と聞こえてしまう
☑ 長文はある程度は読める。
☑ 文法の知識もそこそこはある。
☑ なのに、簡単な英語すら聞き取れない。

こういう人って、すごくもったいないんです!!!

だって、英語を読み書きする基礎力はあるのに「聞き取れない」、それだけのせいで、すごく機会損失してしまっているからです。

1. 先入観って恐ろしいんです

私が英語を聞けなかった理由はすごくシンプルです。

それは、先入観・思い込みに支配されてしまっていたことが理由。

カタカナ英語にとらわれていて、英語の音をありのままに聞くことができなかったからなんです。

"the Internet"が聞き取れなかったのは、「インターネット」と発音されると思いこんでいたから。まさか、"Internet"のtの音が落ちてしまい、"Inernet"、つまり「イナネッ」と発音されるなんて夢にも思わなかったからです。

「イナネ」「イナネ」ってよく言っているけど、なんだろーなーって思ってました。

「カタカナ英語にとらわれていた」というまさに同じ理由で、中学生の時、好きな洋楽の歌もちゃんと歌えませんでした。

当時ロックバンドのBONJOVIが好きで、"Give me something for the pain"という曲があったのですが、サビの"something"の部分がどうしてもメロディーの中に入らない。「サムシング」って言ったら間に合わなくて、「サム」しか言えないんです。

「なんでだろうなー?アメリカ人て超早口なのかな!」と思ってました。

これって、私だけじゃないんですよね。

最近、兄と話していた時に、「外国人が『トードリ』ってよく言うんだけど、どういう意味?」って聞かれました。

「ああ、Totally.のことね!」

と言いましたが、年齢が上の兄もかつての私と同じミスをしているようです。

兄もそれなりに受験で英語を勉強しているので、totallyという単語は絶対知っているはずなんです。でも、カタカナ英語にとらわれていて、「トータリー」と発音されると思っているので、わからなかったわけです。

ここでは、(アメリカ発音では)「アクセントのない音節のtは軽いdやrのように発音される」というルールがあるので、Totallyが『トードリ』と聞こえるわけですが…

同じような経験をしている方はいませんか?

先入観・思い込みって思った以上に厄介なんです。「このように発音されるものだ」と無意識に思い込んでしまっているから、いくら英語を聞く練習をしていても、テキストを見ながらだと、思い込みによってホンモノ英語の音が聞こえなくなってしまい、「思い込んでいるように聞こえてしまう」のです…!

ある意味錯覚です…。が、気づかないからタチが悪いという…。

ということで、同じような経験をしている人がいたら、

「カタカナ発音から脱する!!!!」ということを第一のステップにしてくださいね^^


2. カタカナ発音から脱するということ①(音節の意識)

思い込みによってホンモノ英語の音が聞こえなくなっている、ということはわかったかと思います。しかし、具体的にどうやってカタカナ英語から抜け出せばよいのでしょうか?

まず最初に意識してほしいのは、音節という概念です。音節にしたがって英語を発音することが大事なのです。

先ほど、BONJOVIの曲の"something"の部分をメロディーに乗せて歌えなかったことをお話ししました。これは、音節のことを全く知らなかったことが原因です。

日本語で「サムシング」と発音すると、「サムシング」は五文字あるので、「サ・ム・シ・ン・グ」と5拍で発音することになります。5拍で発音すると、間に合わないのです。なんとかごまかして早口で「サ・ム・シ」と発音したとしても、3拍なので間に合いません。

なぜかというと、英語でsomethingはsome・thing。2拍で発音するからです!!!英語では2拍だから、カタカナ発音すると「サ・ム」しか言えなかったんですね。

some・thingというこの区切りが音節になります。

音節は辞書にしっかりと載っているので、確認してみるとよいですよ。辞書を見ながら発音練習するだけで、大分違ってくるはずです!

3.カタカナ発音から脱するとllいうこと②(個々の発音)

カタカナ発音から脱するためにもうひとつ大事なことは、個々の発音をしっかりと練習することです。

先ほど例で挙げたInternetとtotallyは、tの発音が落ちたり変化することで、思っている発音と変わってしまったわけですが、

「そもそも、なんで変化するのさ?意味がわからない!」

と思う人もいるのではないでしょうか(私がそれだった)。

他にも、want toが「ワナ」になるとか、going toが「ガナ」になるとか、口語発音のルールは、聞いたことはあると思うんですよ。

私も中学生の時にそんなルールを聞いたので知識としては知っていたのですが、「口語になるとわけわからない発音になるんだなー」くらいにしか思ってませんでした(笑)

で、これがとっても重要な事なのですが、

人間、理解できないことは頭に入らないんです。

もう一回言います。

人間、理解できないことは頭に入らないから、知識を手に入れたとしても、意味のある学びにならないんです。

(小さい頃から英語を聞いていて、わけわからない間に気づけば習得しちゃったっていうのは別です)

数学の公式と同じで、理解してない公式をいくら丸暗記した所で、実践では使えないですし、役に立たないんです。(数学苦手な人にあるある。英語も同じですよ)

だから、中学生の私が「ワナ・ガナ」と覚えた所で、リスニングはその後、全くできるようにならなかったわけです。つまり、役に立たない知識だった。

そんな私が、なぜ英検1級取れるまでになったのか。リスニングで苦労しなくなったのか。その理由は先ほど述べた「音節」を理解したことにありますが、もうひとつの要素が発音です。

ここで、なぜ「ワナ」「ガナ」のような発音になるのか?を理解するために、発音練習が必要になるんです。

tの発音変化がわからないのは、tの発音がきちんとできていないからです

今までの指導経験からしても、tをきちんと発音できている人は少ないです。だからこそ、tの発音変化がわからずに、リスニングでみんなつまずいているのです。

頭で覚えたルールだけじゃ、使えないんです。発音が体感としてしっかりと身に付くと、経験から発音変化がわかるようになるんですね。

人間って経験から学ぶようにできてるんです。

だから、自分の口をしっかり動かして、発音を口に経験させること。そこから、「Internetはtを落とした方が発音しやすいな!」「tはrやdのような発音にした方がなめらかで言いやすいな!」ということがわかるようになり、リスニングができるようになり、伝わるスピーキングができるようになる…

と、好循環につながっていきます。

ただ、発音練習だけ漫然としていても、日本語の癖で母音を余計につけてしまったり、アメリカ発音特有のなめらかさを習得できない場合があるので、もう少し注意が必要になります。

もっと知りたい人は、以下の記事も読んでくださいね^^

英語リスニング勉強法の全体像―リスニングにだって適切な学習の流れがある!|なみのリズム英語★リスニングができれば全てうまくいく! (note.com)

リスニングを教える英語の先生もたぶん知らない!? 英語の音の盲点とは。|なみのリズム英語★リスニングができれば全てうまくいく! (note.com)

(無料の情報は軽んじられる傾向があるので、よく理解してほしい、大事な情報は一部有料にしています)


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