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【7ヶ月】言語の壁

カンボジアに来てはや7ヶ月がたった。
この頃、感じるのは言語の壁だ。
私は、カンボジアで働いているが、クメール語(カンボジアの公用語)がほとんど話せない。大学時代のボランティアで学んだ少しのクメール語で生活している。
5ヶ月ほど前から、休日にクメール語の学校に行き、勉強をしているが、ほとんど覚えていない。
理由を挙げたら、キリがないが、自分にとっては言い訳にしか聞こえなくなっている。そんな自分が嫌になっている。

クメール語ともう1つ習い事を始めていた。2ヶ月前カンボジア人の先輩に誘われ、ジムに行く事になった。もちろんだが、仕事をして、運動して帰るときには、体は疲れ果てて、家でお風呂に入って寝ることぐらいしかできなくなる。そうなると、平日にクメール語を勉強する習慣が付かなくなって、5ヶ月も通っているのに、ほとんど覚えていないという状態になってしまった。自分の意志の問題でもあるが、私は、私用での疲れを仕事に持ち込みたくない。仕事が大変になると、ジムにすら行けなくなって、そんな自分が嫌になっていく。
そんな習慣を変えなければならないと決断した。
不器用で両立できない私なりに、優先順位を決める事にした。

自分の将来のために、何が必要か…
「クメール語」だった。

ジムに行ってても、自分以外の人はカンボジア人で、みんなクメール語で話している。ジム仲間が私に何か言っているときは、いつも先輩が通訳してくれる。私にとって、その状況が何より苦しいと思ったんだろうな。

思っている以上に、私は「言語の壁」を感じていた。

最初はジムの器具の使い方などを教えてくれていたから、お手本を見たりして、非言語的な何かで通じていた。でも、何気ない休憩時の会話や詳しいやり方が通じず、何を言っているのかわからなかった。
「このままじゃダメだ」と何度も思った。

仲良くしてくれるのは嬉しかった。教えてくださるのも嬉しかった。
だけど、関係が長くなっていくたびに、言語の壁を感じていて、苦しくなった。
そして、限界がきて、今日、「来月からジムを辞めたい」と先輩含め、ジム仲間に伝えた。びっくりされて、引き止められた。「わからない」とも言われた。
でも、私は深く考えた上で決断した。だから、心は折れない。

言葉がどれだけ大切かわかっている。
私はこの国にずっといたいと思うから、今の自分が勉強しなきゃいけないことも理解している。絶対に早く覚えた方がいい。

私は英語を好きになって、勉強して、自分の世界が広がった。
できることがたくさん増えた。
世界で楽しめることもたくさん増えた。
だから、クメール語も理解できるようになりたい。
クメール語で自分の気持ちを話せるようになりたい。

「ジムに来る事で、私たちと会話練習ができるじゃない?」とも言われた。

「そうだけど...」でも、どう考えても私が今持っている知識が少なすぎる。このままだともっと自分が情けなく感じてしまう。

彼女たちはクメール語の先生ではない。ジム仲間。だからこそ時間をかけてきちんと話せるようになってから、話したい。

自分の勝手かもしれない。わかってもらえないかもしれない。
感謝している人に別れを告げるのは、すごく苦しかった。
自己満足かもしれないけど、出会えてよかったと思う。

だからこれは私にとって、進むべき道なんだと思う。
話せなくて、困って…でも、それでも「諦めたくない!」って思ったんだもん。

カンボジアで生活している事にもっと危機感を感じて、クメール語を勉強する必要があるんだ、って教えてくれた経験だった。焦らなきゃいけない。
だって、私はもうカンボジアにいるんだもん。

頑張ります。
ありがとうございました。



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