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対話の真骨頂!?点と点が繋がる瞬間

先日、貴重な経験をしました。
TwitterというSNSがありますが、私は思考のアーカイブ先として利用しています。その時々の気持ちを後で見返せるようにつぶやく。
MBA留学の後半から積極的に利用し始めたので今で約4年間継続していることになりますが、この4年間のすべてのツイートにいいねを付けてくださる方がおり、どうしても一度お会いしてみたいと思っていました。それが先日の都内への出張で遂に叶うことになります。かなやんさんとの初対談です。

すべてのツイートにいいねをつけてくださるといっても、もちろんすべて詳細には読み込んでいるわけではありません。気になるアカウントのツイートを見かけたら、反射的にいいねを押してしまう感覚と近いです。

ただそうであっても、日常的(私の一日のツイート数は3~5件程度)に言語化したものに”触れてもらっている”という感覚は初めてであって、「共通言語」とそこまでしっかりしたものまではいかないのですが、なにか思想の輪郭が共有されている安心感がありました。

案の定、実際には初めましてなのに、お会いしてからの会話は尽きない。
冒頭にも書いたようにツイッターには思考を垂れ流している状態で、特に発信テーマは絞れていないのですが、その中でも興味のあるテーマを深堀してくださりました。

かなやんさんとの親和性の高いテーマは次の内容だったと思います。
・ファシリテーション
・組織開発
・音楽
・デザイン
・家族
・キャリアプラン

これらを足掛かりとして、話が掘り下げていきました。
例えば、音楽に数学の話を絡めてみたり、デザインで構造を語る際に社会学における構造構成主義について触れてみたり…
脳の特性として、見たいものを見ます。
興味関心がないものは、仮に視覚や聴覚などの五感でとらえていても認知には至っていないことは多々ありますね。
かなやんさんの場合も、かなやんさんのもともとの関心の高いテーマが、一度視覚的には捉えていたがぼんやりと記憶には定着していなかったテーマに彩られて再構築され、いわゆる、「あ、繋がった!」という経験を対話の中でされていたのが印象的でした。

今回のNoteはこれだけでは終わりません。

実は、いろいろな角度でテーマを掘り下げられる質問を受けて、会話を構成する私自身にも非常に重要な瞬間があったのです。それは未来に関する質問に答える際、つまり、自身のキャリアプランについて話す際に起きました。
少し長くなりますが順を追って説明します。

Intorepreneur ∈ Change AgentというプロフィールをSNSで書います。
Intorepreneur(社内起業家)はChange Agentの1つの姿という意味であり、この活動がJTCと揶揄されている日本の大企業とその界隈の方々に大きな好影響を与えることになると考えています。この社内起業のビジネスアイデアと具体的な実現方法をこの2年間にずっと考えていました。ただ、ある部分が未定になっていて、それが次のアクションをとることを妨げていました。
それは起業を為す拠点場所について。
自分自身がどこでこの先働くかは、家族の生活に大きく影響します。長女は中学2年生になり、2024年4月には高校生になります。部活も頑張っているし、友人関係もありますね。私の都合で簡単に住む場所を変えた際に、帯同させることが必ずしも良い年齢ではなくなったように感じています。
単身赴任という選択もありますが、長男(8歳)、次男(4歳)の年齢や妻への負担を考えると、積極的にとるべきオプションではないし、何よりも自分自身の長期的なパフォーマンス考えると、働きすぎを止めるブレーキ役の家族の存在は必要だという自覚もあります。

そんなことが脳裏によぎり、「起業する場所は○○です」と会話の流れの中で淀みなく話をしている自分がいて驚きました。「○○であれば、◇◇という利点もあるし、△△というリソースも得やすいですから」と理路整然と話しているではありませんか。

…おそらく一度は過去にも考えていたのでしょうが、そのときは○○という場所がベストなのかまだ自信が持てていなかった。もっと他にも場所があるかもしれないと保留していた気持ちがあったのだと思います。しかし、かなやんさんとお会いした2022年12月、スケジュールを逆算していくと○○に覚悟を決める必要があったらしい。この、○○という場所が決まった際に、脳内でいろんなことが次々と整理されていきました。自分が明日、本当にすべきことは何かが定まっていき、翌日の朝から行動に起こしている自分がいました。

おそらくこの決断は自己対話によっても生み出せるものだと思います。
しかし、他者との対話によって引き起こされたことに改めてのなんともいえない発見がありました。これがコーチングを受けるメリットかもしれません。自分の力(自己対話)では回り道が多くてなかなかすぐにはたどり着けない地点に、第三者のガイドを受けながら到達する感じ、でしょうか。

より本質には「問いの質」なのかもしれなませんが、私自身のことを知らない、本当にはじめましての相手に同じ問いをされたときに、この同じ結果になるとも思えません。共有している背景情報の量が違うために、自身の答え方が変わり、自分自身は何者なのだという説明が勝ってしまうトークになってしまうかもしれません。

自身の思想の輪郭が共有されていて、自分の価値観(例、家族大事)だったり、そういうもののの補足説明が省けるかなやんさんだったからこそ、あの流れるような会話と、翌日即行動に移す「自分の決断に対する納得感」は生まれたのではないかと思います。

そういった意味で、特別で貴重な体験でした。
3時間が溶けるように過ぎていきました。
かなやんさんのキャリアコンサルタントのスキルも傾聴の中で発揮されていたのかもしれません。私自身が自己開示のエネルギーで溢れていたように思います。

このノートを書きながら、まだあの体験の再現性を高める方法について考えています。自分自身以外にも経験してもらいたいと思うためです。

ありきたりな結論になりますが、
「向き合う相手に興味関心を持って話を聞く。」
というのが、相手を光らせる一番のポイントかもしれませんね。
いや、それだけでもあのアウトプットは出ないか。
やはり共通のなにかがお互いに形成されていることが…

…とキリがありませんが(おそらく相乗効果)、ともかく学びになりました。

「相手に興味関心を持つこと、持ってもらうこと」
このテーマは実はこれまた奥が深いです。そこには”技術”があるのですが、ご存知でしょうか。身近に実践できる相手が家族だったりしますね。
この話はまた後日どこかで!(もうすでに書いたかもしれません^^;)

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