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ユーザーインタビューの負荷を減らす

ユーザーインタビューは継続することが大切

Makuakeでプロダクトオーナーをしているなみこといいます。
前回の記事では、ユーザーインタビューの全体像について書きました。

ユーザーインタビューをはじめる方法はわかった。なんとか1回はできるかもしれないけど、続けるためのリソースがない......🥺

ユーザーインタビューを1回やってみることは充分に価値があります。しかし、ユーザーは変化し続けます。定期的にインタビューを行い、ユーザーを理解し、継続的に体験を改善していかなければ、ユーザーの心はどんどん離れていってしまいます。

この記事では、ユーザーインタビューを続けるリソースで悩んでいる方に向けて、どのようにインタビューを仕組み化して負荷を減らし、定期的に実施しているかをご紹介します。

①日程調整と文字起こしを外注する

インタビューをする上で特に大変だと思うのが、日程調整と文字起こしです。

日程調整は、他の仕事を中断してメールを返さなければならないことがあります。「当たり前やろ」と思う方も多そうですが、デザインをしているときは全集中したいときがあり、メール受信に常に気を配っていなければならないことにつらさを感じていました。

文字起こしは、インタビューに参加していない人がその場の雰囲気を知ることができる、とても重要なタスクです。しかし私の場合は全てのインタビューに参加していたので、改めて音声を聞いても新しい情報がなく、単純作業でしかありませんでした。
それなのに、30分のインタビューの文字起こしに1.5時間はかかります。1ヶ月に10人にインタビューをする場合、文字起こしだけで15時間(≒2営業日)かかっていました。つらい🤯

「いっそのこと外注しちゃおう!」と思い立ち、オンラインアシスタントに手伝っていただくことにしました。背景を説明すると、やってみようかと快諾してくれた会社には心から感謝です。

②リクルーティング(対象者に連絡すること)の手段を確立する

インタビューのたびに、どうやって対象者を見つけてインタビューの依頼をするか考えるのはとても大変で、手間がかかります。

アプリのプッシュ通知で絞り込んで連絡したり、会員情報から探したり、社員の知り合いを紹介してもらうなど、手段は無数にありますが、リクルーティングは基本的にこの方法。と決めてしまうとラクになります。

マクアケの場合は、サービス内にアンケートの導線を設置し、ユーザーの基本的な属性やサービスとの関係性を回答いただいています。アンケートの最後に、インタビューに協力いただける方のみに連絡先をお聞きしています。

基本的には、このアンケートに回答いただいた中から条件を絞って、リクルーティングをしています。

③分析はチームを巻き込む

インタビューの分析にはコツが必要です。とくに目的に沿って分析結果をまとめるときは、ひとりで考えるよりも複数人で考えた方が、幅広く多様な考察をすることができます。

マクアケではUIUXチームに4名のメンバーがいるため、毎回分析に協力してもらっています。

④社内共有した内容はドキュメント化する

インタビューについて社内で発信していると、「あの人はユーザーに詳しい」と思われるようになり、ユーザーに関するさまざまな質問を受けることになるでしょう。
「あのときのインタビュー分析から〜」「ユーザーの意見としてあったのは〜」などと、インタビューの内容を引用して話をするシーンが増えると思います。ユーザーに興味をもってもらえたことは喜ばしいことですが、同じような質問に毎回答えるのは大変です。

インタビューの分析結果をドキュメント化しておけば、「この資料をみてみてください。わからないことがあれば教えてくださいね」と言うだけです。

さらに、自分の口から伝えることができることより情報が多いため、ユーザーをより理解するきっかけになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私の場合は①の日程調整と文字起こしを外注したことが大きな負荷軽減につながり、ユーザーインタビューを継続することができています。

この記事がみなさんの役に立てば幸いです。

次回は、せっかく苦労して行ったユーザーインタビューをもっと実務に活かしたい!ということで、インタビュー分析結果の活用についてあれこれ書いてみようと思います。



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