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しんどい時こそペンを持とう

書くことで救われてきた。
誰かに相談したくても、伝えるのが怖くて口を閉ざしていた。
だから心の中はいつも不安でいっぱいで、辛くて夜も眠れない日々が続いた。それだけならまだいい。だけど不安と眠れなさからいつも情緒不安定で、周りの人たちに八つ当たりをしてしまうことさえあった。

この状況をどうにかしたくて、本をむさぼり読んだ。
しんどい気分から一刻も早く抜け出したかったから。


そんな折「不安は紙に書くといい」という情報を目にした。
書くだけでいいの? そう思ってすぐさま部屋で埋もれていたノートを引っ張り出し、久しぶりにペンを握った。
だけど、開いたノートを前に私の手は動かないまま。


モヤモヤしているし、不安だし、しんどい。
だけどそれらを具体的に言葉にする難しさをその時知った。
真っ白なページを睨むこと数分。書けたのはたった一行。

「しんどい」

これだけ。


最初ノートに書けたのはたった一言だけだったのが、今では毎朝一ページ分くらい余裕で書けるようになっている。
そうなれたのは特別なテクニックなんて何もない。
一言でも一行でもいいからただ「書くことを辞めなかった」からだ。たまに疲れて書かない期間もあったけど、完全に書くのを辞めずにゆるく続けてきたのが大きい。



だから今ノートを開いてジャーナリングや日記を書こうとしている人は、書けたのがたった一行でも、一言でも、気にしないで「書く」ことを続けてほしい。

言語化ってね、けっこう慣れですよ!


「書く」ことに慣れたら、そのうち手が勝手に自分の気持ちを紙に移してくれる日が来ます。それまで、気長に気楽に書き続けてほしいと思います。


私は人に相談ができない人ほど、自分の気持ちをノートに書くことをおススメしたい。
相談できない理由はきっと様々だと思います。
相談することで人に心配をかけたくないだとか、迷惑なんじゃないかと思って躊躇してしまったり。
一人で解決すべきだと頑なな気持ちだったり。
相談したくてもどう伝えればいいのか分からない。そんな状態だってきっとあるはず。

それに、勇気を出して相談したことでかえって傷ついてしまう場合も、悲しいけどある。

そうして口を閉ざして心に澱を溜めてしまうのなら、ノートにその気持ちを全部吐き出してしまえばいい。


ノートはどんな感情も受け止めてくれます。
辛い事、しんどい事、不安も怒りも、嬉しいことだってぜーんぶ。
言葉が詰まって文字にすることが出来ないなら、文字にしなくたっていい。思うままにペンを走らせてページを真っ黒に塗りつぶしたっていいんです。
今の自分がどんなに情けなくても、ノートに向き合うときは隠さなくて大丈夫。自己否定も自己肯定もいったん置いといて、ただ湧きあがる感情を書くだけ。そうして書き出した分だけ自分の心を軽くすることが出来ます。

自分の気持ちをそのままにしないで、しんどい時こそペンを握ってみて。
ノートが今のあなたの一番の理解者になってくれます。




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