『お金の減らし方』というエッセイを読んでみた
「今面白い本読んでんでー」と夫が言った。
なんでも、タイトルが『お金の減らし方』だという。
著者は小説家の森博嗣さん。
「趣味のためにもう少しお金を稼ぎたくて、バイトとして小説を書いてみたら印税20億入ってきちゃったよ」というすごい才能の持ち主らしい。
バイトで小説?印税20億?お金の減らし方??
わからない。いろいろわからない。
それだけの印税を手にした人。そんなタイトルの本を書く人。
どんな気持ちで日々を送っているんだろう。
ていうか、うらやましい。
あ、20億がうらやましいとかではなくて(まあうらやましくないこともないけど)。サラッと、部屋の掃除でもするような感覚で素晴らしい小説が書けるだなんて、うらやましすぎる。
ということで、好奇心のアンテナが反応しまくったので手に取ってみることにした。
必要なものではなく、ほしいものに
私は最初、「お金が有り余って困るわー、どうやって減らそうかなあ」という内容なんだと思っていた。
でもそうではなかった。全然違った。
「お金は減らすときに意味を持つ。だから有意義な減らし方を考えよう」というものだったのだ。
印税が入ってからも、森さんの生活はそれまでと全く変わらないらしい。
いかにも「お金持ち!」的な暮らしをしているわけではないようだ。
必要なものではなく、「ほしいもの」にお金を使うというのが森さんの方針。
「人に見せるために必要、褒めてもらいたいから必要」ということなら、それは本当にほしいものではないのだという。
うーん、これは確かにそうだ。私もお金を減らそうとするときにはよく考えなければいけない。
仕事は楽しくないもの?
私が意外だと感じたのは、森さんの仕事に対する気持ち。
森さんは小説家になりたかったわけではないし、小説を書くのが好きなわけでもない。
小説を読むこともない。稼ぐための仕事として書いているだけなのだとか。
好きでもない仕事で才能を発揮できるなんて…。衝撃。
まあ好きじゃないからこそ才能を発揮できるってこともあるのだろうか。私は書くことが好きとか言いながら苦しんでばかりだし…。
でも好きじゃないことに力を注ぐなんて、私にはとうていできない。
仕事は楽しくないほうが効率的。嫌なことがあって当たり前。森さんはそんなふうに語る。
確かに、そう割り切るのも1つの考え方かもしれない。
だけど私は、楽しみながら働きたい。
職場というのがストレスのたまる場所なのだとしたら、そのストレスを軽減する方法を考えたい。と思うんだけどなあ。難しいのかな。
私も考えよう
印税20億。私がそれを手にする予定はもちろんない。
でももしそんなときが来たとしたら…
私もきっと、今と変わらない生活をするはず。たぶん。
私にとっての「有意義なお金の減らし方」。
全力で考えていこう。
とりあえず今は、「新しいiPhoneを買う」というお金の減らし方についてじっくり検討しなければ。
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