祝 🎉 大坂なおみ全豪オープン優勝🏆 そして、ラケット選びの最終着地点。

この大会で４度目のグランドスラムを制した大阪なおみはハードコートというサーフェイスにおいては、世界最強の女子テニスプレーヤーであることを証明しました。

私は４回戦から大坂なおみの試合を観ていましたが、この４回戦のムグルッサ（スペイン）との戦いが今大会で一番苦戦し、崖っぷちにまで追い詰められた試合でした。
逆にその後の試合は大きなピンチはなかったといっていいくらい今大会のターニングポイントでした。
２回の相手のマッチポイントをしのいだ大阪なおみのメンタルは本当に強くなったと思います。

私が試合した場合、相手のマッチポイントにおいてセカンドサーブを打つ場合は確実にミスってゲームセットになることが容易に想像がつきます。
高校時代にテニスの都大会に出場しましたが、テニスがメンタルのスポーツであることを痛感した思い出があります。

大阪なおみのメンタルが最近になって強くなっている要因は２つあります。
一つは自分のテニスに対する絶対的な自信です。
ファーストサービスのコースの打ち分け、センターへの高速フラットサーブとワイドのスライスサーブ。
そして、セカンドの強烈なスピンサーブです。
ラリーにおいて以前は打ち急いでいたシーンが多々ありましたが、最近はつなぐボールと決めるショットの緩急が素晴らしいです。
ボールのパワーとコントロールが抜群で、ラリー戦になった場合には絶対の自信があるのでしょう。

メンタル面の安定のもう一つの要素は支えてくれているチームの存在にあるでしょう。
「チームなおみ」はベルギー人のウィム・フィセッテコーチ、中村豊フィジカルトレーナー、茂木奈津子ケアトレーナーの構成です。
コロナ渦の中で一緒に生活する経験でよりチームの結束が深まったことで、大阪なおみのメンタルにも良い影響を与えたことは間違いありません。

特に茂木奈津子ケアトレーナーとはプライベートな部分も含め全ての面において良い関係を築いているようです。
大阪なおみに言わせると「茂木トレーナーはお母さんのような存在。」だそうです。

その茂木トレーナーの話しをTVで聞く機会がありました。
チームとして分業がしっかりしていて、大坂なおみの全ての情報はチーム内で共有しているそうです。

例えば、朝に茂木トレーナーがマッサージやトークの中で大阪なおみの身体の情報をインプットし、その情報を共有することでその日の練習内容を決めていくそうです。
チームの体制がしっかりしている中で大坂なおみはフィジカル、メンタル両方において最高の状態をキープできてたのでしょう。

全豪オープンの話に戻りたいと思います。
準々決勝はシェイ・スーウェイ選手（台湾）。
彼女はベテランらしく技巧派でドロップショットやスライスを駆使し、大坂なおみの苦手なタイプです。
大坂なおみは上下の揺さぶりに弱い所がありましたが、今大会ではそこが改善されていて、素晴らしいステップワークをみせ圧巻の勝利をおさめました。

そして、事実上の決勝戦といわれてた準決勝のセリーナ・ウィリアムズ戦。試合はあっけなく、セリーナのパワーを粉砕する破壊力のあるショットを連発してのストレート勝利でした。

途中セリーナもギアを上げたシーンがありましたが、大坂もセリーナを上回るギアを上げることでゲームメイクできていました。
あたかもドラゴンボールの戦いにおいてお互いが徐々に戦闘力を上げていくようなラリー戦でした。

２３回のグランドスラムを取ってきた大坂なおみの憧れでもあるセリーナ。
セリーナが試合後の会見でみせた涙は何だったのでしょうか。
私には世代交代を認めざるえないセリーナの心象をあらわしていたものと感じました。

決勝のブレイディ選手（米国）は初めてのグランドスラム決勝ということもあって少し緊張していたかと思われます。
大坂なおみは淡々といつも通りのプレーを見せての圧巻の優勝でした。

初めての全米優勝の可愛らしいスピーチもとても好感が持てるものでしたが、今回は慣れたもので堂々と冷静に話していました。

冒頭でも書きましたが、現段階における大坂なおみのテニスはハードコートでは無敵の強さです。
もし今年、オリンピックが開催されるなら有明はハードコートなので金メダルはかなり高い確率で獲れることでしょう。

次に大坂なおみが目指すべきは「生涯グランドスラム」をとりにいくことです。
しかし全仏オープン、全英オープンともに最高でも３回戦どまりです。

私は全仏の赤土クレーコートは今すぐに対応していくことは難しいかと思います。
しかし、「チームなおみ」には中村豊フィジカルトレーナーがいます。
中村トレーナーはマリア・シャラポワ（ロシア）の専属トレーナーとして2012年の全仏初優勝に貢献した実績があり、スライディングしながら打つクレーコート特有のフットワークの強化にも方法論を持っています。
しっかりクレーのフィジカルをトレーニングしていくことが先決です。

そして来年以降には大坂なおみのローランギャロスでの栄光も夢ではないと思っています。

グラスコート（芝）のウィンブルドンは今年から狙うべきです。

ウィンブルドンといえばサーブ＆ボレーが主体でした。
しかし、近年はベースライン付近の打ち合いが多くなってきました。

1995年：シュテフィ・グラフがアランチャ・サンチェス・ビカリオを破ったウィンブルドンの画像です。サーブアンドボレーの痕跡がネット付近の芝の摩耗具合でよくわかります。

2010年：セリーナ・ウィリアムズがベラ・ズボナレワを破ったウィンブルドン決勝です。この頃からネットプレーをするプレーヤーが少なくなったのがネット付近の芝の状態でわかります。ほぼベースライン付近の芝が摩耗していることが見てとれます。

大坂なおみのサーブは芝のコートでは大変有利になります。
しかし、芝の摩耗した部分でのボールの弾みかたは予想できないような軌道があることも事実です。

そして欲を言えばスライスのショットを多用すべきです。
グラスコートではスライスショットがよく滑り対応が難しいのです。
しかし、大坂なおみのダブルバックを貫き通して欲しい願望もあります。
いずれにせよ、相手のスライスへの対応がキーポイントになってくると思います。

そこをアジャストしていければウィンブルドン女王への可能性も十分あります。
まず今年はウィンブルドンに照準をあわせていくことが生涯グランドスラムの第一歩になることでしょう。

ここからは大坂なおみが使用しているE-ZONE2020モデルの使用感について書きます。

私が使っているのは面が広いタイプのE-ZONE100ですが、めちゃくちゃいいです。

私は道具マニアなので数々のラケットを試打してきましたが、このラケットのせいで物欲がなくなりました。

なのでラケット好きで色々試してみたい人は絶対に使ってはいけないラケット、、、それがE-ZONE2020です。

私は手首が弱く、強打して嫌な振動がするラケットはNGです。

E-ZONE2020はグリップ内部にVDMという振動吸収素材を入れています。
これにより打球時の振動吸収が良くなり、不快な振動はまったくありません。

打感がめちゃくちゃ柔らかくて、飛んでくれて、しっかりスピンがかかります。

そしてサービスのスピードは確実に上がります。
100の場合はボレーがめちゃくちゃしやすいです。

私にとって良いことずくめなので、新作E-ZONEがでるまで使い続けます。

再度忠告しますが、ラケットマニアの方々、くれぐれもE-ZONE2020には手を出さないほうがいいです。

本当にラケット欲がなくなり、少し人生つまらなくなります。。。