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遊びはとっても大切


非常事態宣言に伴って、外出自粛や禁止になっています。皆さんのお家では、子供とどんな風に過ごしていますか? なんで、言うこと聞いてくれないの!どうしてそんなことするの!どうして一人で遊べないの!と、イライラしていませんか?

National Institute of Playの医学博士のスチュアートブラウン博士は、人が健康に過ごすために免疫力が大切なように、遊びも健康にとても必要だといいます。


遊びってなあに? 

遊びは、子供の社会性や情緒の発達においてとても大切な役割を担っています。大人が仕事をするように、子供の仕事は遊びです。この幼少期の遊びを通して、子供は、信頼、共感、快楽、柔軟性、同調、問題解決、動くことの楽しさ、感情の静め方と回復力、可能性の探求、社会や他者との属性を経験し育んでいきます。


初めての遊び⁈

赤ちゃんにとっては、すべてのことが新発見で、すべてのことが新しい体験です。赤ちゃんが、自分の手足を口に入れたり、おしゃべりはできないけれども、ぶっぶっと音を出して泡をつくったり。手足を口に入れることで自分の身体を発見し、音を出すことで音の出し方を学んで、指をしゃぶることで自分の気持ちを落ち着けることをちゃんと練習しています。お母さんと目と目を合わせて笑うことも遊びの一つです。心と心がつながることを感じて、嬉しい感覚、楽しいという感覚、愛着、安心感、信頼感を育みます。


他の遊びは?

積み木遊びを考えてみましょう。

例えば、子供は、積み木を高く積むことに楽しみをみつけたりします。自分の背丈より高く積み上げた時は、満面の笑みです。次に何が起こるか?高く積んだ積み木を倒して喜んだりしていませんか? 一瞬にして形が崩れると、そのことへの驚き、面白さ、疑問など、表情から何となくわかると思います。そして、高く積もうと何度も挑戦することで、積み上げることができた達成できたという喜び、自信を感じています。

付け加えれば、うれしい、楽しいといった感情だけが育まれるわけではありません。悔しい、悲しい、好き、嫌い、いろいろなことが育まれます。相手を思いやる気持ちもちゃんと育まれます。

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そして、子供は自由なんです。

子供は、自分中心です。特に小さい子供は、時間の概念が大人とは違います。一週間後なんてわかりません。この前なんてありません。今を一生懸命生きています。さらに、誰かと何かを共有するという発想は、3歳くらいから育っていきます。集中力だって長くありません。ですから、いろいろなことを試します。 そして、自分の好きな遊びを見つけます。

積んで崩すことに楽しみを覚えていた子供にとって、積み木は、ただの積み木だけにとどまりません。テーブルになったり、椅子になったり、電話になったり、ベッドになったり、乗り物になったり、道になったり、子供は、次から次へと新しい発想や発見をしていきます。

布はどうでしょうか。少し長い布を使ってドレスやスカートの様に装ったり。布と布をつなげて、テントのようにしてみたり。頭に巻いてみたり。軽い布をフワッとなげて、ひらひら落ちてくるのを楽しんだり。大人が考える布と子供の考える布は別物なんです。


それでは、大人はどんなことができるでしょうか。

想像の遊びは、子供の内側からの表現です。そして、個性でしょう。子供が、自分を自由に表現出来たらどんな気持ちでしょう。自分を肯定的にとらえられるはずですよね。自由な発想は、物の見方、かかわり方を柔軟にします。子供が自由に表現できる安全な環境(身体的に精神的に傷つけられない、見守ってもらえる)を作ってあげることは、大人が子供の個性、柔軟性を伸ばしてあげることにつながります。

ちょっと思い出してください。

大人のあなたは、幼少期のころどんな遊びが好きでしたか?

その遊びを思い出したとき、あなたの身体の感覚はどうでしょう?

あなたは何を感じますか?

いま、限られた空間での遊びになってしまっていますが、子供の遊びに意味があることを理解して、意識して見守ってあげてください。何か新しい発見があるかもしれませんよ。そして、幼少期の遊び心を思い出して一緒に遊んだり、遊びを作り出せたら素敵ですね。

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